LCCは2021~2025年度中期経営計画に基づき、LCC戦略を本格的に展開していくということです。

春秋航空の連結子会社化やジップ航空への追加投資を通して、中国やアメリカ西海岸などの顧客需要の獲得を目指しています。

また、従来のフルサービスキャリアJALが獲得できなかった顧客層の獲得を目指しています。

目次

  1. JALグループのLCCに対する取組みとは?
    1. 春秋航空日本を連結子会社化
    2. ジェットスター・ジャパン、豪カンタスグループとの連携を継続
    3. ジップエア、中距離路線拡大へ

JALグループのLCCに対する取組みとは?

JALはLCC事業を強化し、今後、回復・成長が見込まれる観光・VFRのマーケットで収益を生み出し、事業領域を拡大することを中期経営計画の柱の一つとしています。以下JALグループの各LCCの取り組みについて紹介します。

春秋航空日本を連結子会社化

JALはLCC事業の一環として、春秋航空日本を連結子会社化しました。

春秋グループが持つ中国における高いブランド力と販売力を活かし、中国から日本への旺盛なインバウンド旅客需要に応えていくことを目指しています。

また、将来的には現在直行便が就航していない中国国内地点へ成田からのネットワーク拡充を目指し、日中両国の架け橋となり、さらなる中国からのインバウンド需要の増大を目指しています。

ジェットスター・ジャパン、豪カンタスグループとの連携を継続

JALはLCC事業の一環として、ジェットスター・ジャパンに追加投資を行いました。

LCCのジェットスターブランドとフルサービスキャリアのJALブランド、それぞれの強みが融合したデュアルブランド戦略を柱に、今後も日本国内のLCCマーケットの拡大を狙っています。

ジップエア、中距離路線拡大へ

JALはLCC事業の一環としてジップエアに追加投資を行いました。

JALグループのもう一つのLCCで、同じく成田を拠点とするZIPAIRは、7月21日(水)よりホノルル線の運航を再開を決定しています。

また、今後アメリカの西海岸やアジア線など中長距離路線へネットワークの拡充も予定しています。

ジップエアは顧客層の獲得において従来のフルサービスキャリアJALではアプローチできなかった新たな層の獲得を目指しています。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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