タイ国政府観光庁(TAT)のプレスリリースによると、7月15日に「サムイ島プラスプログラム」の開始を発表しました。
本プログラムは検疫を必要とせず、サムイ(Samui)島、パンガン(Phangan)島、タオ(Tao)島へワクチン接種を済ませた観光客が訪れることができます。
隔離はないものの、ワクチン接種は必須に
「サムイ島プラスプログラム」は2021年7月から12月に、スラータニー県にあるサムイ(Samui)島、パンガン(Phangan)島、タオ(Tao)島への旅行を対象に、新型コロナウイルスのワクチンを接種済みである外国人観光客の受け入れを再開するとしています。
本プログラムで対象となる島を訪れる観光客は、サムイ島の「サムイエクストラホテル」に最初の7泊を過ごし、新型コロナウイルスの陰性が確認された場合のみ、3島いずれかの「SHAPlusホテル」で残りの7泊を過ごすことが出来、それぞれのホテルは衛生面と安全面の観点から政府の承認を受けています。
サムイ島のホテルで過ごした後は、SHAPlusホテルでの宿泊を条件にパンガン島やタオ島へ移動することが出来、タイの他の観光地に訪れたい場合は、サムイ島で14泊の滞在が必要となっています。
これは、サムイ島のエクストラプラスホテルで7泊し、サムイ島、パンガン島およびタオ島のSHAPlusホテルでさらに7泊することも可能となっています。
タイ国政府観光庁のプレスリリースによるとスラーターニー州の観光部当局は「目的地の再開に至るまでには、サムイの地元の人への予防接種プログラムや、新型コロナウイルスに対する予防措置など、全ての関係者の献身的な努力を垣間見ることが出来ます。」と述べています。
開始初日には、香港、フランス、ドイツ、シンガポール、およびイギリスなど欧州を中心に観光客が訪れました。
サムイ島の観光に必要な要件とは?
「サムイ島プラスプログラム」に参加するにあたって、満たす必要のある要件を以下にまとめました。(タイ国政府観光庁プレスリリースより抜粋)
- 有効期間が6か月以上のパスポート。
- COVID-19状況管理センター(CCSA)が承認した国に21日以上滞在している。
- タイの保健省(MoPH)または世界保健機関(WHO)によって承認されたワクチンで完全にワクチン接種されている。
- 復路の航空券を予約して購入した。
- 宿泊施設の予約と支払いを済ませており、ExtraPlusホテルまたはSHAPlusホテルでのRT-PCRテスト。
- 新型コロナウイルスの治療の補償範囲が少なくともUS $ 100,000の医療保険を購入した。
- 旅行の72時間以内に新型コロナウイルスの検査で陰性であった。
タイでは、7月15日時点で約9,200人の新規感染者数が確認されました。
一方でプーケット県内では、同日時点で11人の感染者数が確認され、ワクチン接種状況は1回目の人で人口の約85%、2回目の人で人口の約68%ということで、プーケット県同様このまま低い水準での新規感染者数に抑え込むことが、3島の観光客の受け入れ継続のためにも期待されます。
コロナで打撃を受けた観光業の復活へとつながるか
バンコクやペッチャブリー県(チャアム)、プラチュワップキーリーカーン県(ホアヒン)の再開予定日は2021年10月1日としており、タイの他の地域は10月中に再開する予定だということです。
また、7月15日から8月15日までに約1,000人の外国人観光客がサムイ島プラスプログラムの下、島を訪れると予想しています。
7月1日から開始された観光再開計画の「プーケット・サンドボックス」については、ビジネス目的限定の渡航から、観光目的での渡航も可能となりました。
加えて、今回の「サムイ島プラスプログラム」と前述した10月再開予定の計画からも、タイがインバウンドの本格受け入れに向け、観光業の復活に注力していることが伺えます。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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