アップルとVISA、責任のなすりつけ合い?

スマホをタッチして決済する支払い方法も増えてきた
実はこの脆弱性が放置されている原因は、「アップルとVISAのどちらが修正するか」が決まっていないせいであると伝えられている。たしかに、VISAとApple Payを組み合わせて使ったときにのみ発生する脆弱性であれば、どちらか一方が対処すれば済むようにも感じられる。そのため遠慮しているのか、単に面倒を押し付け合っているのか。当事者であるアップルは「Visaシステム上の懸念」という姿勢で、VISAも「Apple Payの支払いシステムは安全であり、実際の攻撃にこの脆弱性を利用することは難しいだろう」と楽観視したコメントを出しているという。
しかしアップルといえば、ユーザーのセキュリティの保護に注力する企業という位置づけだ。iPhoneでダウンロードできるアプリを自社の運営するApp Storeでのみダウンロードできるようにしているのも、「ユーザーにアップルのチェックが入った安全なアプリのみを提供するため」だったはずだ。そんなアップルがパートナー企業に責任を押し付けてユーザーの安全を脅かす脆弱性を放置していたとなれば、イメージダウンとなることは間違いないだろう。
とにかく、アップルが対策してくれることが何よりも待ち遠しいが、もし読者の中にApple PayでVISAを使っている人がいたら、一時的にでも設定を解除しておくことが大切になりそうだ。
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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