「アディダス(adidas)」は10月7日、同ブランドが掲げる「End Plastic Waste」の一環として、商品のライフサイクルの延長を支援することを目的とした「Choose to Give Back」プログラムを導入すると発表した。このプログラムは、thredUP社のRaaS®(Resale-as-a-Service®)プラットフォームと専門知識を活用し、「アディダス」のCreator’s Clubアプリを介して、あらゆるブランドの中古製品を再利用または再販売するように消費者に呼びかけるものだ。

ファッション業界は世界中の環境汚染の大きな原因の1つとして数えられている。米国では毎年推定360億の衣料品が廃棄されており、その約95%は再利用できると考えられている。繊維産業は主に再生不可能な資源に依存しており、使用率・リサイクル率が低いため、世界の資源に圧力をかけ続けている。

「アディダス」のサステナビリティ担当兼シニアバイスプレジデントのカティア・シュライバー(Katja Schreiber)は、以下のようにコメントしている。「私たちは、環境を犠牲にしてまで良い商品を生み出すべきではないと信じています。それが、私たちがスポーツウェアの循環的な未来を確立することを約束している理由です。この『CHOOSE TO GIVE BACK』プログラムにより、人々は古いアイテムに新しい命を与える新しいチャンスを見つけることができます。古着や靴に再販売・再利用の機会を与えることで、循環的な製品ライフサイクルを実現したいと考えています」。

「アディダス」は、革新的で持続可能なソリューションをグローバルに推進することで評判が高く、消費者の間でより循環的な習慣を奨励する最新のイニシアチブをサポートするためにthredUPのサービスが採用された。大手ブランドや小売業者向けのカスタマイズ可能なソリューションを使用して大規模な再販を可能にすることで、高品質の衣料品をより長く使用し、ファッションの無駄をなくし続けている。

「CHOOSE TO GIVE BACK」プログラムは、10月7日にCreator’s Clubアプリ内でメンバー限定でリリースされ、2022年初頭にはオンラインおよび店頭で全てのユーザー向けに展開される予定だ。プログラムは、アプリからプリペイド配送ラベルを生成し、それをキットに貼付して郵送することで利用できる。ランニングシューズからサッカージャージ、その他のパフォーマンスアパレルまで、使用済みのスポーツ用品を含む、あらゆるブランドまたはカテゴリのアパレルとアクセサリーが対象となる。メンバー限定で、出品したアイテムが売れなかった場合は、thredUPの繊維再利用ネットワークを通じて報酬を得ることができる。

「アディダス」が商品再販プログラムをローンチ 中古品の再利用で業界の廃棄物を減らす目的
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO

【関連記事】
「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生