「ふと海を見に行きたくなることはありませんか。」

筆者も子供の頃、海に遊びに行った懐かしい思い出がずっと頭に残っており、海はいつまでもワクワクする場所。都会に暮らせば暮らすほど、海から遠ざかり、ふとした瞬間に海を見たいという思いが芽生えます。

そんな時、いつも足を運ぶのが三重県「鳥羽・志摩」エリア。雄大に広がる伊勢湾や太平洋、入り組んだ地形が美しい英虞湾(あごわん)など、美しい海の風景が数々根付いています。

今回は、そんな「鳥羽・志摩」エリアのおすすめスポットを紹介!"三密回避の癒し旅"を満喫できますので、ぜひ訪れてみてください。

※マイクロツーリズム:遠方や海外への旅行に対し、3密を避けながら地元の方が近場で過ごす旅のスタイル。

目次

  1. シーサイドスカイライン「パールロード」を走ろう
  2. 海の民俗資料がいっぱい「鳥羽市立 海の博物館」が面白い
  3. 二つの"フィールド"が面白い!伊勢湾の離島「答志島」
  4. 絶景「横山展望台」で英虞湾の多島美に浸る
  5. ダイナミックな大海原「大王崎」で志摩の最果てを味わう
  6. ふと海を見たいと思ったら、旅に出る

シーサイドスカイライン「パールロード」を走ろう

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

まず最初におすすめしたい場所が、鳥羽と志摩を結ぶ「パールロード(国道128号)」。2006年まで有料道路でしたが、現在は無料になっており、全国有数の絶景ドライブルートとして知られています。

ポイントはバラエティーに富んだ風景変化!鳥羽側の「麻生の浦大橋」周辺は、船と牡蠣筏(かきいかだ)が連なる漁村風景。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

そして、この橋を越えると、道は次第に山岳スカイラインの様相を呈します。中でも、その情緒をよくわかるのが「鳥羽展望台」。志摩方面の英虞湾へ向かい、山肌を縫うように道が続いていく風景はダイナミックです。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

また鳥羽展望台付近の道は、海に吸い込まれるようなパノラマも魅力!アップダウンが連続するため、下りのたびに筆舌に尽くし難い爽快感が味わえます。

パールロード(県道128号)

  • 住所:三重県鳥羽市〜志摩市
  • 時間:24時間通行可能(鳥羽展望台は9:00〜17:00)
  • アクセス:鳥羽市街・志摩市街からそれぞれ車で約10分

海の民俗資料がいっぱい「鳥羽市立 海の博物館」が面白い

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

「鳥羽市立 海の博物館」は、パールロードの途中に位置する博物館。海女(海人)や漁、木造船など海にかかわる約60,000点(うち6,879点が国指定重要有形民俗文化財)を所蔵しており、"海と人間"をテーマにして展示が行われています。

元々、この鳥羽・志摩は、日本全国でもっとも海女(海人)が多い地域。奈良時代から今に至るまで、その歴史と伝統を視覚的に追うことができますよ。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

中でも特におすすめしたい展示が、木造船の収蔵庫。全国各地から集められた80隻以上の木造船が、一堂に会している風景は圧巻です。今は貴重となった、一本の木をくり抜いて造る丸木舟なども見ることができます。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

なお、1年に1度だけですが、10月8日(とばのひ)には、牡蠣の初食いイベントが開催されることも!クリーミーでぷりっぷりな牡蠣は食べ応え抜群。焼き牡蠣はもちろんのこと、牡蠣の炊き込みご飯から味噌汁まで、リーズナブルにお腹いっぱい味わえます。

鳥羽市立 海の博物館

  • 住所:三重県鳥羽市浦村町 大吉1731-68
  • 入館料:大人(18歳以上)800円 大学生以下400円
  • 時間:3月1日~11月30日 9時〜17時、12月1日~2月末日 9時~16時30分(最終入館は閉館の30分前まで)船の収蔵庫見学 16:00まで
  • 休館日:6月26日〜6月30日、12月26日〜12月30日
  • 電話番号:0599-32-6006
  • アクセス:鳥羽市街から車で約20分

二つの"フィールド"が面白い!伊勢湾の離島「答志島」

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

鳥羽港から船で約30分の場所に位置する伊勢湾の離島「答志島」。一定年齢に達した男子を世話役の大人が預かって面倒を見る「寝屋子制度」という独特の慣習が根付き、古来より「海女(海人)」の活動が盛んな地として知られています。

閑静な漁村は、昔ながらの景観を守り、島の民宿では本土と比べて安価に豪華な海鮮をいただけるため、リピーターさんも数多くいらっしゃいます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

そんな答志島は、レンタサイクルや徒歩で巡れるほどコンパクト!島を散策する際には、二つのフィールドを目指してみてください。

まずは、答志港から徒歩約5分のところにある「答志島ブルーフィールド」。先端の堤防の向こうには、荒削りな無人島がそびえ、どこか最果て感を漂わせる雰囲気を醸し出しています。

答志島ブルーフィールド

  • 住所:三重県鳥羽市答志町1533
  • アクセス:鳥羽港から船で答志港まで約30分、答志港から徒歩約5分
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(画像=『たびこふれ』より引用)

そして和具港から徒歩約30分、答志島スカイライン(県道759号線)の途中からハイキングコースを登ると「天望山レイフィールド」に到着します。

島を一望できるパノラマは絶景!まさに秘密基地のような穴場スポットです。ここから望む朝日も美しいので、一泊するならぜひ眺めてみてはいかがでしょうか。

天望山レイフィールド

  • 住所:三重県鳥羽市答志町
  • アクセス:鳥羽港から船で答志港まで約30分、答志港から和具港まで徒歩約5分。和具港から徒歩約30分

絶景「横山展望台」で英虞湾の多島美に浸る

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

志摩を代表する絶景スポットとして有名な「横山展望台」。ミシュラン・グリーンガイドでも、一つ星を獲得している景勝地です。

天空のテラスと呼ばれるデッキは、標高140mの高さに位置し、そこには見渡す限りの青い海と空が広がります。60もの小島が浮かぶ英虞湾(あごわん)が作り出す、緑と青の地形美は唯一無二でしょう。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

遮るものはなく、ひたすらに風光明媚な湾景が広がります。行き交う船も絵になり、点在するリゾートホテルが、どこかヨーロピアンな雰囲気も演出。

ただのんびりと、いつまでも眺めていたい穏やかな風景がそこにはあります。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

展望台ですが、2階建てになっているのもポイント!人と風景を一緒に写したいなら、こちらから撮影するのがおすすめです。横山展望台の雄大さを感じられる一枚が撮れますよ。

横山展望台

  • 住所:三重県志摩市阿児町鵜方875-20
  • 電話番号:0599-44-0567
  • アクセス:志摩市街から車で約10分

ダイナミックな大海原「大王崎」で志摩の最果てを味わう

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

志摩の南東部に位置する「大王崎(大王埼灯台)」。太平洋の荒波が寄せる断崖絶壁と、そこに立つ白亜の灯台がトレードマークになっています。

青と白が織りなす風景は本当に美しく、多くの画家に親しまれたことで、いつしかこの場所は"絵かきの町"として知られるようになりました。海から強風を防ぐ石垣や、防風林の風景も味があります。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

大王崎にたどり着くと、まず目を奪われるのがこの太平洋のオーシャンビュー。陽光に照らされながら、吸い込まれるような青さが目を引きます。

同じく志摩半島の麦崎まで広がる海岸線も見事!押し寄せる波の音も、心地よいBGMです。

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

「大王埼灯台」ですが、参観寄付金300円で灯台へ入場可能。灯台の頂上からは、ダイナミックな太平洋を望むことができるので、ぜひ上ってみてはいかがでしょうか。

大王埼灯台

  • 住所:三重県志摩市大王町波切54
  • 時間:9時~16時
  • 参観寄付金:300円(小学生以下の方は無料です)
  • アクセス:志摩市街から車で約20分

ふと海を見たいと思ったら、旅に出る

実践!私のマイクロツーリズム〜ふと海に癒される、三重県「鳥羽・志摩」へ〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

海を見に行きたくなった時、何度も訪れてしまう場所が「鳥羽・志摩」。頭に悩んでいることがあっても、日々の仕事でストレスが最高潮に達している時でも、海を見れば心がスッと洗われます。

だからこそ、気軽に足を運べるお気に入りの海辺のエリアを、見つけておくことをおすすめしたいです。

文・写真 土庄雄平/提供元・たびこふれ

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