アップルに空いた大きな風穴。ゲーム業界への波及も

エピックゲームズのCEOティム・スウィーニーはなぜアップルを嘘つきと批判したのだろうか。それはこの判決後のアップルとのやり取りに原因がある。
判決を受けティム氏はすでにアップルに賠償金を支払った上で、開発者向けガイドラインを遵守することを約束し、開発者アカウントの回復を求めるメールをアップルに送ったという。これに対しアップルは開発者アカウントの回復を認めず、裁判の判決が確定するまでは今後も検討しない、と回答した。
ティム氏はフォートナイトがアップルの“ブラックリスト”に入れられ、判決が確定するのには5年はかかるとの見方から、少なくとも今後5年間は再配信が見込めないこと、さらにこれまでアップルが「皆と同じルールを守るなら、エピックゲームズのApp Storeへの復帰を歓迎する」と言ってきたことは嘘だったと指摘したのだ。
契約違反をしたエピックゲームズを信用せず簡単には許さないアップルと、争いの姿勢を崩さないエピックゲームズ。両社の争いはまだまだ続きそうだが、ひとまずは12月初旬までにアップルが開発者向けガイドラインの改訂で事態はまた動きそうだ。
アップルにとっても、今回の判決によりガイドラインが改訂されれば今後はほかのゲームデベロッパーも30%の手数料を回避することができるようになり、大きな風穴を開けられたようなもの。オンラインゲーム・モバイルゲーム業界全体に少なからず影響が出てきそうだ。アップルユーザーにとっては、iOSでフォートナイトをプレイできる日が5年も先になるのは残念だが、フォートナイトに限らずそのほかのゲームでも課金システムが変わるなど大きな変化があるかもしれない。引き続き両社の動向からは目が離せない。
参照元:iOS版「フォートナイト」、訴訟終了まで復活させないとAppleがEpicに通告【ITmedia NEWS】
※サムネイル画像(Image:rafapress / Shutterstock.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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