還元率0.5%、税込み200円につき1ポイント付与の場合、999円支払っても4ポイントしか付与されず、「その程度のはしたポイントなど要らぬ」と割り切れるなら、本記事はそっと閉じていただいて構わない。
しかし、決済額が999円の100倍の9万9999円なら、もらえるポイントは499ポイントに増え(付与ポイント上限なしの場合)、還元なしの「現金払い」や、付与ポイントなしの「ポイントカード提示なし」との差は大きくなる。
節約の観点では、現金払いよりも断然、クレジットカードや電子マネー、スマートフォン(スマホ)決済サービスなど、還元のあるキャッシュレス決済利用が推奨だ。さらに、ポイントサービス、特に新たにメンバーズカードを作成する必要のない共通ポイントサービスを導入している店舗では、併用可能なポイントカードを全て提示して、ポイント二重取り・三重取りを目指した方が得する。
ポイントと現金との違いは、大多数のポイントサービスは、有効期限(交換期限)を過ぎると、ポイントが消滅してしまうこと。つまり、ポイントを活用する行動「ポイ活」の鉄則は、有効期間内にたまったポイントを必ず使い切る、使い切れない場合、別のポイントサービスやチャージ残高などに交換することにある。
ポイ活成功の10カ条
・「面倒」と思う気持ちを封印する
・PCまたはスマートフォン(スマホ)/タブレット端末での文字入力に慣れる
・要エントリーのキャンペーン応募の手間を省くため、ログインID・パスワードはブラウザに保存する
・スマホ/タブレット端末や一部の生体認証対応PCの場合、生体認証を利用する
・捨てメアド(メールアドレス)とよく使うメールアドレスを使い分ける
・参加してはいけないキャンペーンの「NGワード」を覚えておく
※NGワード例……リボ・ローン・定額払い・ゆったり払いなど
・スキマ時間は「クリックするだけでポイントゲット」サービスに費やす
・定期的にログインし、保有ポイント数・有効期限を確認する
・保有するクレジットカードにあわせてポイントアップモールを適宜利用する
・共通ポイントの獲得・利用の原則は、「ネット(オンライン)でためて、リアル店舗またはポイント運用・ポイント投資サービスで使う」
本記事での「ポイ活」は、共通ポイント(Tポイント、Pontaポイント、dポイント、楽天スーパーポイントなど)、共通ポイントや現金に交換可能なサービスのポイント、クレジット/デビットカードのポイントをためて、家計の足しにしたり、資産運用の原資にしたりする行為を指すと定義する。このポイ活のお得さは、ためたポイントで支払い可能なチケット販売サイトやオンラインショップが分かりやすい。
例えば、観たい映画のチケットを劇場窓口ではなくオンラインで事前購入し、決済方法で「全額ポイントを使う」を選択すれば、財布に入っている現金は全く減らず、チケット代金分の新たな引き落としも発生しない。もちろん、ポイントが1200~1800ポイント程度たまっている必要があるが、ポイ活に励んでいれば常時1000ポイント以上は保有しているだろう。
「ポイ活成功の10カ条」の最後に挙げた「ネット(オンライン)でためて、リアル店舗またはポイント運用・ポイント投資で使う」だけ補足で説明しておこう。還元率の差など細かい理由もあるが、ポイントをつかえる・たまる店舗では、店員に「ポイントで支払いますか?」ときかれない限り、ポイントでの支払いを躊躇う人が多いと思われるからだ。よって、自身で使用するポイント数を設定できるオンラインサービスでの利用をおすすめしたい。
記者も、2018年3月にスタートしたPASMOと連携する東京メトロのポイントサービス「メトポ(メトロポイントクラブ)」など、まだ登録していないものがあるが、もらえるポイントはもらって適宜使っていこう。
文・嵯峨野 芙美/提供元・BCN+R
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