中国の不動産大手、中国恒大集団(Evergrande Group)の経営危機が表面化し、債務不履行に陥る可能性を報道各社が連日報じている。中国恒大集団の債務は約2兆元(約34兆円*)と見られており、この巨額の債務を返済できないのではないかとの懸念が広がっている。

 中国恒大集団は1996年に許家印が創業した会社で、不動産市場の活況を見据え不動産事業に参入し、2009年には280を超える都市で800を超えるプロジェクトを手掛けていた。同年11月には香港証券取引所に上場を果たし、米誌『フォーブス』の2020年度の「中国の富豪ランキング」では第10位に選ばれている。

 チャイナリスクに警戒が広がっているが、中国関連企業にも影響が出ている。2002年に中国に本格進出し、ベビー用品を展開するピジョンの株価も年初来安値を更新している。1月4日の始値が4,275円だった株価は9月22日の終値が2,885円となり、32.5%下落している。中国当局が中国恒大集団の破綻準備を指示したとの報道もあり、チャイナリスクを巡っては予断を許さない状況が続く。

*1中国元=17円換算(9月25日時点)

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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