大幅改良を果たしたメルセデス・ベンツEクラスのセダンとステーションワゴンがワールドプレミア! より先進的で上質なEセグメントモデルへと昇華する
独ダイムラーは3月3日(現地時間)、大幅改良を施したメルセデス・ベンツEクラスを世界初公開した。まずはセダンとステーションワゴンのニューバージョンを披露。発売は今夏に欧州市場から開始する予定だ。また、遅れてクーペやカブリオレのマイナーチェンジ版も発表するという。
今回の商品改良は、内外装からパワートレイン、機能装備に至るまで多岐に渡る。
まず外装では、新造形のフロントグリルや前後バンパー、フルLEDヘッドランプなどを採用して新鮮味と高級感をアップ。また、デザインラインはアバンギャルドライン/エクスクルーシブライン/AMGラインに集約した。
次に内装では、カラーリングや素材の見直し、ステアリングのインフォテインメント用スイッチの形状変更、長距離ドライブ中にシートクッションやバックレストを動かす「エナジャイジングシート」の設定などを実施。対話型インフォテイメントシステムのMBUXのバージョンアップも図り、同時にディスプレイサイズは標準で10.25インチ、オプションで12.3インチを設定した。
そしてパワートレインでは、電動化をいっそう推進。新たにプラグインハイブリッドを7モデルに拡大する。一方、3リットル直列6気筒エンジンにのみ搭載していたISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を新たに2リットル直列4気筒エンジンに採用したこともトピック。ISG自体にも改良を加え、より効率性を高めている。
運転支援機構の進化も注目ポイントだ。最新のACCであるアクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニックやライブトラフィック、アクティブ・ストップ・アンド・ゴー、アクティブ・スピードリミットなどを組み込んで、いわゆるハンズオフ機能を強化。また、パークトロニック付きアクティブ・パーキングアシストやアクティブ・ブレーキアシストなどの機能向上も図る。さらに、駐車時でドアを開けたときに後方から来る自転車などにぶつかる"ドア開き事故"を防止する「降車時警告付き機能」を、アクティブ・ブラインドスポットアシストに追加したことも訴求点だ。
高性能バージョンのメルセデスAMG E53 4MATIC+も一部改良を実施する。まず外装では、最新AMGモデルと同意匠の"パナメリカーナ"フロントグリルを採用したことがトピック。また、新造形のコンビネーションランプやバンパーなどの装着によってリアビューも変貌を遂げる。ボディタイプはセダンとステーションワゴンを設定した。一方、内装では表地およびカラーリングの変更やパドルシフトの形状の見直し、コネクテッド機能のバージョンアップなどを敢行。パワートレインは3リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン(435hp/520N・m)+モーター(22hp/250N・m)に、ISGと48V電気システムを採用したマイルドハイブリッドシステムで構成。トランスミッションにはAMGスピードシフトTCT 9Gを、駆動機構には可変トルク配分を行う4WDシステムのAMGパフォーマンス4MATIC+を採用している。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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