普段何気なく使っているマットレスですが、その役割について考えられたことはありますか?快適に眠るためには、自分の体質に合ったマットレスを選ぶことが大切です。今回は、マットレスの役割だけでなく、その種類や選び方についてもご紹介します。マットレスの買い替えをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
マットレスの役割
快眠に欠かせないマットレスですが、ベッドフレームの上にただ好きな敷物を置いて寝ればいいというわけではありません。寝ているときに体にかかる圧力(体圧)を分散させ、楽な寝姿勢を保ち、寝返りをスムーズに打てることが重要です。
マットレス には種類がある!
マットレスにはさまざまな種類があり、素材や形状によってそのメリットや寝心地が異なります。ここでは、スプリングタイプやウレタンタイプなど、素材や機能の違いについて説明します。
種類①スプリング
ベッドマットレスのスプリングには、大きく分けて3つの種類があります。ぱっと見ではわからないかもしれませんが、使われているスプリングによって、価格や寝心地、耐久性などの機能が大きく異なります。
まず「ボンネルスプリング」は、短期使用を目的とした安価なマットレスに使用されています。単身赴任の方や学生の方、できるだけ価格を抑えたい方におすすめです。
「ポケットコイルスプリング」は、体を点で支えるタイプのスプリングです。スプリングが沈み込むように設計されているため、柔らかいマットレスによく使われます。
「高密度連続スプリング」は、独自の技術で作られたフランスベッド独自のスプリングです。1本のスプリングを編み込んで作られているので、スプリング全体で体を支えることができます。ポケットコイルスプリングとは逆の特性を持ち、通気性、耐久性に優れ、腰をしっかりとサポートします。
種類②ウレタン・樹脂素材
ウレタン・樹脂タイプは、低反発と高反発の2種類に分かれます。低反発タイプはより柔らかく、高反発タイプはやや硬めなので、好みに合わせて選びましょう。低反発マットレスの特徴は、圧力に応じてゆっくりと形状が変化することです。
体に沈み込んでいくので、重力や圧力を感じにくいというメリットがあります。体に合わせて変化するので、理想的な寝姿勢であるS字カーブを維持しやすくなります。また、ウレタンは密度が高く、保湿性に優れているため、冬場の冷えを軽減できるという特徴もあります。
高反発ウレタンマットレスは、低反発マットレスよりも沈み込みが少ないマットレスです。沈み込みすぎると寝返りが打ちにくくなりますので、適度な硬さのある高反発マットレスの方が寝心地が良くなります。
ウレタンは温度によって風合いが変わるので、夏場は柔らかくなる傾向があります。また、体の小さい方や体重の軽い方は、少し硬すぎると感じるかもしれません。
高反発樹脂タイプは、ポリエチレン樹脂などを使用した高反発のマットレスです。適度な硬さがありますが、ウレタンのように温度による硬さの変化はありません。反発力に優れているので、体の大きい方や寝返りの多い方におすすめです。
薄くてもしっかりとした硬さがあるので、他のマットレスや布団と一緒に使うことができます。また、軽くて持ち運びに便利なのも利点です。
種類③ファイバーマットレス
ファイバーマットレスは、炭素と水素からなる高分子繊維であるポリエチレンを繊維状に織り込み、互いに絡み合わせて作られています。ポリエチレンは、吸水性が低く、無味無臭で毒性のない柔らかい物質です。
この特性を生かし、ファイバーマットレスは人体に合わせて作られており、通気性、柔軟性、洗濯性に優れています。釣り糸のような見た目から、釣り糸マットレスと呼ばれることもあります。
種類④ラテックスマットレス
ラテックスマットレスは、必要最低限の凝固剤などの添加物を除いたゴム樹液100%の「純正ラテックスマットレス」と、天然ゴム含有率80%以上の「天然ラテックスマットレス」、天然ゴム含有率80%未満の「合成マットレス」に大別されます。
ラテックスマットレスの購入を検討されている方は、基本的には天然ラテックス100%のものか、天然ラテックスのものを購入されることをお勧めします。合成ラテックスは、石油から作られたゴムを使ってマットレスに成形するため耐久性、通気性、寝心地が悪く、特有のゴム臭という難点があります。
メーカー別のマットレスの特徴
マットレスには国内外の多くのメーカーがあり、それぞれ特徴や魅力が異なります。ここでは、それぞれのマットレスについて解説します。
日本のメーカーのマットレスの特徴
日本のマットレスメーカーの最大の特徴は、日本の気候や家庭での使用に適した製品が多いことです。日本市場向けの研究を行っているため、日本の湿度や気候など、さまざまな生活環境に合わせて工夫しているのです。
海外のメーカーのマットレスの特徴
外国製のマットレスは、価格や品質にばらつきがある傾向があります。中には、生産性だけを重視した商品もあり、市場に出回っているベッドやマットレスが粗悪品であることも少なくありません。
低価格なので、生活費を節約したい一人暮らしの方には向いているかもしれませんが、長期間使用する予定の方は、購入前に寝具メーカーや製品の評判を確認することをおすすめします。
アメリカやヨーロッパなど、古くからベッドやマットレスが使われてきた国には、多くの寝具メーカーがあります。これらの国では、さまざまな種類のマットレスが販売されており、価格や品質に差が出やすいのです。
家具メーカーのマットレスの特徴
次に、ベッドメーカーではなく、家具メーカーのイメージが強い企業のマットレスを見てみましょう。たとえばニトリは、自社工場でさまざまな家具を製造しており、メーカーとしても小売店としても日本を代表する家具店のひとつです。
商品は数千円の激安ベッドから十数万円の高額ベッドまであり、オリジナルブランドだけでなく、先ほど紹介したシーリーやフランスベッドも扱っています。
また、カリモクも人気の家具店ですが、カリモクは言うならばニトリの高級版で、品質とデザイン性の高さで人気があります。高品質なものを長く使いたい人に人気があり、ウッドスプリングを積極的に使用して、ワンランク上の寝心地を実現しています。少し高価ですが、高品質なベッドを購入することができます。
腰痛対策メーカーのマットレスの特徴
また、腰痛予防に特化したマットレスもあります。薄くても床の硬さがひびきにくいマットレスもありますし、布団と組み合わせて使うものもあります。適度な高反発のマットレスも多く、選択肢は豊富です。
マットレスの選び方
それでは、ここからは、マットレスを選ぶ際に注目すべきポイントを挙げていきます。ぜひ参考にしながら、満足のいくマットレス選びを成功させてください。
選び方①寝返りのしやすさや寝心地
寝ている間ずっと同じ姿勢でいると、血流が滞ってしまうので、寝返りはとても重要な動作です。そのため、自分に合ったマットレスを見つけたい場合は、寝返りや横向きなど、いろいろな姿勢を試せる場所に行って試すのが理想的です。
一般的に、柔らかすぎるマットレスや硬すぎるマットレスは良くないというのが常識です。マットレスが柔らかすぎると、体が沈み込んでしまい、寝返りを打つときに体を支える支点がないため、寝返りが打ちにくくなります。
逆に、硬すぎるマットレスは血行を悪くします。硬すぎるマットレスで寝続けると、体とマットレスの接触面が特に圧迫され、血行が滞り、痛みやしびれが出てきます。そうなると、寝返りを打つ回数が増え、熟睡できなくなってしまいます。
また、マットレスが硬すぎると、背中とマットレスの間に隙間ができてしまい、正しい寝姿勢がとれず、腰への負担が大きくなりますので、その場合も体には合っていないということになります。
選び方②通気性がよいもの
夏が高温多湿になりがちな日本では、マットレスの通気性が重要になります。寝ている間にかいた汗がマットレスの下にたまり、カビの原因になることもあります。適度な通気性と放湿性があり、お手入れのしやすいマットレスを選ぶようにしましょう。
選び方③耐圧分散性
また、マットレスを選ぶ際には、体圧分散性に優れているかどうかを意識することも大切です。睡眠中の体圧を分散させることができるということは、体圧がマットレス全体に均等に分散されていることを意味します。
身体の突出した部分や重い部分には強い圧力がかかるため、その圧力を分散させることで、より良い睡眠が得られると言われています。
おすすめのマットレス3選
ここからは、おすすめのマットレスをご紹介します。先ほど述べたマットレスの選び方も参考にしつつ、ぜひ自分に合った商品を見つけましょう。
おすすめ①無印良品 超高密度ポケットコイルマットレス
無印良品 超高密度ポケットコイルマットレス
重量:19.5kg
外寸:幅97×奥行195×高さ19cm
ポケットコイルマットレス の中でも、コイルの数が最も多く、安定した寝心地が得られると言われているのが「超高密度ポケットコイルマットレス」です。シングルサイズのマットレスには、線径1.2mmのコイルが1,320個も入っています。そのため、ひとつひとつのコイルが体に寄り添い、安定した寝姿勢を保つことができます。
おすすめ②GOKUMIN プレミアムボンネルマットレス
GOKUMIN プレミアムボンネルマットレス
サイズ:幅約97cm×奥行約195cm×高さ約15 cm
重量:約15kg
体の形にフィットして体圧を分散してくれ、睡眠中の体を支えて朝まで自然な姿勢で快適に眠ることができます。扱いやすい15cmの厚さで、反発力の高いハイグレードなコイルを使用することで、底付き感の不安も解消しています。
そこまで分厚くないタイプのマットレスながら、すぐにヘタることもなく、結果的にとても経済的に使用することができます。また、このマットレスはコンパクトなので、簡単に持ち運びできるのもおすすめポイントの1つです。
おすすめ③東京西川 エアー マットレス
東京西川 エアー マットレス
サイズ:9X97X195cm
本体重量:6.0kg
東京西川のエアマットレスは、腰痛に効果があるとアスリートの間で話題になり、口コミで多くの方に愛用されています。寝ている間に体をケアするために開発された、特殊な立体交差構造を採用しており、体圧を分散させる上層部と、寝姿勢を支えるベース部の特殊な立体構造になっているため、寝姿勢をバランスよく保つことができます。
マットレスは自分に合った種類を選ぼう!
一口にマットレスといっても、素材や形状によってさまざまな種類があります。快適な睡眠を得るためには、自分の体格や寝心地の好みに合ったマットレスを選ぶことが大切です。この記事でご紹介したマットレスの種類や選び方のポイントを参考に、ぜひマットレス選びを成功させましょう。
提供元・工具男子
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