Arai(アライ)のヘルメットを紹介する記事で書く事ではないが、筆者はSHOEIのヘルメットを愛用している。

1万円以下のヘルメットを愛用していたが、ある時知人に譲ってもらったSHOEIのヘルメットに感動して以来だ。

最近仕事でAraiのASTRO GXを使わせて頂いて記事にした。その結果。AraiとSHOEIはどっちもすごいけど、感動するポイントが違う事に気が付いた。

ASTRO GXはAraiのヘルメット中でも最新モデルなのだが、記事と動画の公開後に今回紹介するXDとの違いなどをSNSやyoutubeのコメントで尋ねられた。

XDは2017年に発売されたモデルなのだが、Araiに製品をお借りする機会があったので感想をお伝えしたいと思う。

目次

  1. 見る者を圧倒するフォルム
  2. Arai(アライ) XDの重量
  3. ベンチレーション機能
  4. 実際に被って走行してみる
    1. フィット感や静粛性
    2. 走行中のベンチレーション効果
  5. 見た目だけじゃない基本性能に優れたヘルメット
  6. XDのインプレやASTRO GXとの違いを動画で解説したものはこちら

見る者を圧倒するフォルム

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

イカツイ。。。誰が見てもファーストインプレッションはこの一言に尽きるだろう。

近年クラシック系のヘルメットが流行り始めているが、国内メーカー製品としてはXDはパイオニア的な製品だ。

特徴的なのは頬部分に設けられたベンチレーション。口元はデフロスターの為にスペースを設ける製品が多いがXDは直接口元に風を誘導する形。

Araiのヘルメットは衝撃をかわすために滑ってかわすR-75シェイプが有名。そのため基本的にヘルメットは全体的に丸みを帯びているのが特徴となるがXDは口元部分から下が絞り込まれている。

デザイン的にもコンパクトに見えるのに一役買っているが、緩衝装置のような役割も果たしているらしい。さすがAraiだ。

Arai(アライ) XDの重量

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

今回お借りしたのは単色・Mサイズ。

ヘルメットは重さに多少誤差が生じるのは周知の事実だが重さを図ってみた。

結果、1588gという結果だった。最近インプレなどでお借りしたヘルメットの測定結果も掲載しておく。

Arai ASTRO GX 単色:1546g 2021年4月発売
Arai Rapide Neo 単色:1520g 2019年末発売
OGK SHUMA 単色:1519g 2021年3月発売
SHOEI Z-8 グラフィック:1398g 2021年3月発売
※サイズは全てMサイズ

SHOEI Z-8はグラフィックモデルでコンパクト・軽量をウリにしている製品なので参考程度に見て頂きたい。

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

またAraiは海外のスネル規格を取得している。

規格取得に際しては厳しい強度テストがあるため、PSC/SGマークやJIS規格だけの製品に比べて重量増となってしまう事も追記しておこう。

ベンチレーション機能

特徴的な口元のベンチレーションはシャッターで開閉が可能。閉めている状態の時にはデフロスターモードになりシールドの曇りをとることができる。

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

シールド上部にも開閉式のベンチレーションが設けられている。

以前お借りしたRapide NeoやASTRO GXにも採用されていた機構だが、想像以上のベンチレーション効果があったので期待したい。

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

頭頂部のベンチレーションも開閉式で大型に見える。

実際に被って走行してみる

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

フィット感や静粛性

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

ASTRO GXやRAPIDE NEOなどに比べてかぶる時に少々狭い感じがしたが、顎ひもをもって広げながら装着することで問題なく装着できた。

他のモデルを試着した際にも感じた頬部分の極上のフィット感はXDも同じだ。頬や頭部分など均等に重量がかかるので、軽いヘルメットではないが首や肩への負担が少ないと感じるのだ。

純正で採用されているエアロフラップは静粛性に一役買っている。他のメーカーだとチンカーテンなど呼び方は様々だが、ようは下からの巻き込みの風がヘルメットに入らない様にするためのパーツのことをいう。

密閉性が高くなるが口元のシャッターを閉じればデフロスターでシールドが曇らないし、オプションのピンロックシートを貼っておけば更に確実だ。

走行中のベンチレーション効果

口元と併せて3か所のベンチレーションは下道の低速走行時にも充分に活躍してくれる。

個人的には口元から風が入ってくるのが心地よく、フルフェイスヘルメットの閉塞感を減らす効果があると感じた。

すべてのベンチレーションを開放状態にして高速道路で巡行してみると顔全体に風があたり涼しい。真夏の高速走行でも蒸れることはないように思う。

見た目だけじゃない基本性能に優れたヘルメット

Arai XDが唯我独走? いかつさMAXフルフェイスヘルメットの性能
(画像=『Moto Megane』より引用)

唯我独走というキャッチコピー通り、見ためのインパクトは半端じゃないが、Araiらしくヘルメットの基本性能が非常に高い製品であることが分かった。

そのうえで、以前読者から尋ねられたXDとASTRO GXの違いをお答えしておこうと思う。

僕がどちらを買うか?と問われれば答えはXDだ。何故ならフォルムがXDの方が好みだから。そして基本性能が非常に高く使い勝手が良いからだ。だがASTRO GXとXDの発売日は4年も違う。

ASTRO GXはXDの機能を更にブラッシュアップしている印象を受ける。具体的には以下の点だ。

視界の広さ
静粛性
フィット感
被りやすさ

特に被りやすさとフィット感を両立しているどころか、更に向上している点がAraiマジックだ。

静粛性は一般道ではそれほど変わらないが、高速道路では多少違いを感じた。また2021年発売のフルフェイスヘルメットは全体的に視界が広くなっている印象だ。

忖度なくお伝えさせて頂いたが前述したとおり、私はXD派である。上記はあくまで比べてみればという話であって、XDの基本性能の高さは2021年現在でも霞むものではない。

フォルムに惚れたら買っても後悔しない逸品である。

XDのインプレやASTRO GXとの違いを動画で解説したものはこちら

提供元・Moto Megane

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