普段趣味に没頭する日々を送っているFUNQ読者のなかにも、突然テレワーク、リモートワークに移行している方が多くいることだろう。以前からリモートワークを導入していた方は別として、多くの人がいま、より快適に、より効率よく仕事が進められるよう試行錯誤を重ねている。急遽やることになったテレカンで自室を同僚や取引先に公開することになったり、「服装&メイクどこまでがんばる問題」に直面したりといった話題は、すでにたくさん論じられている。

でも、おそらく一番大きな課題として私たちの意識に上ってきているのは、「集中力をキープする方法」ではないだろうか?誰からも見られていない状況で、毎日何時間も仕事に自分を駆り立て続けるのは、意外と難しい。KPIや部下の日報とにらめっこの中間管理職であっても、黙々と課せられたタスクをこなす若手であっても、自分で意識的にタイムキーピングと集中力マネージメントを行なっていかなければ悲惨な結果になってしまう。なにしろ自宅にはやりたいことも、やらなければいけないこともたくさんあるのだ。(FUNQ読者ならなおのこと!)

ラジオがリモートワークの味方になる理由

そんななかで提案したいのが、ラジオを聴きながら仕事すること。すでにやっている人もいるかもしれないけれど、遠ざかっていたFUNQ読者も多いのでは?ラジオの特長を改めて見ていこう。

1月に社内でラジオ視聴行動のアンケート調査を行ってみた。新型コロナウイルスの感染がまだ広がっておらずリモートワークが実施される前だったが、弊社で回答してくれた人の半数近くがラジオを聴きながら仕事をしていることがあるという結果だった。しかも、20歳代の半数以上がラジオ歴5年以上というのも意外!

ラジオの魅力についての自由回答で、とくに目立ったのは

  • 作業しながら聞ける
  • 他のメディアよりもパーソナリティの本音が聴けるから、親しみやすい
  • 適度に聴き流しながら、新しい情報を入れられる

という3点。こちらを向いて全力で語りかけてくる、というより横にいる人の雑談が聞こえてくる感覚に近いのがラジオで、雑談だからこそこちらも気楽に聴けて、親近感が湧いてくるのかもしれない。

リモートワークにおいてのラジオのメリット・デメリット

上のアンケート結果を思い起こしつつ、突如弊社でも始まった3週間のリモートワークをラジオを聴きながら進めてみた。メリットとデメリットをまとめてみるとこうだ。

メリット

  1. リアルタイム聴取なら受動的に時刻や天気を知ることができる。自宅で一人だと時間の流れを感じにくくなるので、ありがたい。
  2. 作業しながら世の中の大事なニュースや話題をキャッチアップできる。
  3. 同僚と社内用チャットサービス(弊社はslack)で雑談するネタが増えた。(これはradikoのシェア機能のおかげ)ビジネス情報番組なら業務としてシェアしてもよさそう。動画はシェアしても視聴が後回しになりがち。
  4. リモートワークは同僚とのコミュニケーションがどうしても減る。とくに世間話、雑談、冗談が削られがち。ラジオはリモートワークに笑いをもたらしてくれる貴重な存在!

デメリット

  1. 個人差はありそうだけれど、高度な集中や思考を深めるとき、バーバルな作業全般に不適かもしれない。
  2. いろいろな番組を聞きかじるのは、操作で手が止まるのでやや不向き。

どうだろう?異論もあるかもしれないけれど、今まで「職場環境」で享受していたものの代わりにラジオが補ってくれる部分は多そうだ。終わりの見えない自宅勤務を少しでも活発にするために、ラジオから遠ざかっていた方は試してみてはいかが?

もはや聴くだけじゃない?活発化するラジオイベント

さて、すでに熱心なラジオリスナーの方なら、数年前からキー局がこぞってイベントを主催しているのをご存知だろう。なかでも近年最も目立っていたのがTBSラジオ「ラジフェス」だった。

ラジフェスは、2014年からTBSラジオが赤坂サカス(東京都港区)の放送局で年に1回不定期に行なってきたイベントで、参加する番組・パーソナリティを増すごとに動員数を増やしてきた。

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(画像=FUNQ/トリコガイドシリーズより引用)

ラジオエキスポでファンの熱量を感じてきた

2019年の開催が期待されていたが、同会場での開催は来場者の安全を確保できない等の理由で見送りとなり、新たなイベントが開催された。それが2020年2月10日(月)夕~11日(火・祝)にパシフィコ横浜で行われた「RADIO EXPO(ラジオエキスポ) 2020」だ。

ラジオエキスポは同局初の有料イベントで、1日目4,500円、2日目6,000円、2日通し券9,000円。なお、プログラミングやYoutuber、サウンドクリエイターなどの体験ができる「こどもエキスポ」も同時開催されており、そちらは1,500円という料金設定だ。これに対してSNSでは「高い」「ライブステージがこれだけまとめて見られるなら妥当」「音楽フェスのチケットを考えればむしろ安いかも」と賛否両論あったものの、最終的には2日間で21,200人の来場者を集めた。

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「ミュージックEXPO」部門でのRHYMESTERとCreepy Nuts。新会場となった横浜への目配せもきっちり織り込んだリリックで1日目の会場を大いに湧かせていた。(画像=FUNQ/トリコガイドシリーズより引用)
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ラジオ愛をビシバシ感じる観客の熱量。各番組公式グッズの販売コーナーも盛況で、取材時の1日目オープニング2時間後にはほとんどが売り切れていた。(画像=FUNQ/トリコガイドシリーズより引用)

各番組のファンが集まることで現れた「放送局のファン」という集団の熱気を肌で感じられるラジオイベント。パーソナリティを身近に感じられるのが魅力だ。現在はいろいろなところでイベントの延期・中止が相次いでいるが、新型コロナウイルスの感染が縮小してきたころに、新たなラジオリスナーを巻き込んでさらに大きな盛り上がりを見せてくれるかもしれない。(ちなみに筆者は好きな番組が続々終了してしまい一年ほど放浪中)

RADIO EXPO ~TBSラジオ万博2020~
開催日時:2020年2月10日(月)18:00~21:00/11日(火・祝)9:00~18:00
会場:パシフィコ横浜・展示ホールA~D
https://radioexpo.jp/

提供元・FUNQ/トリコガイドシリーズ

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