インテルが中央処理装置(CPU)シェアを回復するため値下げに乗り出し、ライバル会社のAMDの収益性が悪化する見通しだ。韓国businesspostが伝えた。

サムスン電子のファウンドリ事業部(半導体委託生産)事業部は、コスト削減を希望するAMDから半導体の仕事を確保する可能性があると分析された。

韓国投資証券のイ·ウォンシク研究員は14日、「インテルが攻撃的な価格政策を土台にサーバー用CPU市場でシェアを回復している」とし「これによりAMDのサーバー用CPUを使用した主要データセンター企業が最近インテル陣営に戻っている」と明らかにした。

インテルは世界サーバー用CPU市場を90%近く占めている。残りは、大半がAMDのものされている。

市場調査会社のマーキュリーリサーチによると、AMDは第2四半期にサーバー用CPUシェア9.5%を記録した。シェアは昨年同期より4%ポイント伸びたものの、今年第1四半期と比べると1%ポイント下がったことになる。

イ研究員は、AMDが自主的に半導体を生産するインテルとは違い、台湾ファウンドリ企業のTSMCに生産を依存している点を挙げ、AMDの収益性がさらに悪化しかねないと見ている。TSMCは世界的な半導体供給不足をきっかけに、ファウンドリ受注価格の引き上げを進めているという。

イ研究員は「AMDはファウンドリ企業を二元化する必要性が高くなる」とし、「これはサムスン電子ファウンドリ事業部にとっては好機になる」と述べた。

サムスン電子は、半導体技術の側面でTSMCに劣らない企業として評価されている。現在、5ナノ級以下半導体微細工程を提供するファウンドリ企業は、サムスン電子とTSMCだけだ。

また、サムスン電子は最近、AMDとの協力関係を築いている。早ければ今年末に公開されるサムスン電子のアプリケーションプロセッサー(AP)「Exynos(エクシノス)2200」に、AMDのグラフィック処理装置(GPU)設計資産が適用されることが分かった。

イ研究員は「AMDは半導体供給先の多角化を通して生産支障及びファウンドリ費用上昇リスクを最小化することができる」とし「今後、サムスン電子とAMDの協力がより強化される」と見通した。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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