ふとした時に、以前に比べて抜け毛の量が増えことに気づき不安を感じることがあるかもしれません。単に一時的に抜け毛が増えているだけなのか、それともAGAによる抜け毛の兆候なのか悩むことがあります。この記事では危険な抜け毛の特徴と見分け方、そして対策について解説していきますのでぜひ参考にしてください。
そもそもAGAとは？
AGAという言葉を時々耳にすることがありますが、そもそもこの「AGA」とは一体何のことなのでしょうか。これは「Androgenetic Alopecia」の略で日本語では「男性型脱毛症」のことを指して使われています。
この男性型脱毛症は基本的に、成人男性に広く見られる薄毛の症状です。日本全国でも多くの方が薄毛の悩みを抱えていますが、その原因としてこの男性型脱毛症(AGA)がかなりの割合を占めていることがわかっています。
このAGAは男性ホルモンの作用が関係している症状ですが、その特徴はとしては、頭頂部付近や額の生え際から徐々に抜け毛が進行し、ゆっくりと広がっていくことが指摘されています。AGAの進行が始まると、自分だけではなかなか食い止めることができないのもの特徴で、早めに専門の医師に診てもらうことが必要となります。
AGAの原因
AGAの症状は年齢を重ねるとともに出やすくなるというイメージがあるかもしれませんが、実は若年層にも広く見られる症状となっています。AGAの根本的な原因となっているのは、ジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンです。
このジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンが酵素によって異変する時に発生するもので、これが大切な毛根にダメージを与えて抜け毛が進行していきます。ジヒドロテストステロンの発生については、そのプロセスを手助けしてしまう以下の要因があります。
- 加齢
- 遺伝
- ストレス
- 食事
- 睡眠
- 紫外線
加齢や遺伝についてはどうしようもない分野ではありますが、他の4つの要因は普段から意識的に気を付けていくことで改善を図ることができるでしょう。睡眠や食事などの面でも規則正しい生活を心がけていくことでストレスも軽減することが可能です。
また紫外線も頭皮環境に悪影響を及ぼすということを覚えておきましょう。ある程度髪の毛でおおわれているとはいえ、頭皮は常に紫外線にさらされていいる部分ですので、季節を問わずしっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
AGAはゆっくり進行する
AGAの症状の特徴として、進行が非常にゆっくりである点を挙げることができます。もちろんこれには個人差があり、5年ほどでかなり進行してしまう方や10年かけてゆっくりと症状が広がっていく方もいます。
いずれにしても、以前よりも抜け毛の量が増えてきたことに気づいたなら早めに対策を考えることが大切です。生活習慣を見直して改善を心がけていくだけでも、AGAの進行を遅らせたりとどまらせたりすることが可能なケースがあるので、少しでも症状に気づいたならそのままにしておくのではなく食い止める努力をしましょう。
AGAによる抜け毛の特徴を見分けよう
抜け毛の症状に気づいても、それが本当にAGAによるものなのかどうかわからない場合があります。ここでは危険な兆候を示す抜け毛を見分けるための4つのポイントについて解説します。
抜け毛の特徴①コシやハリがない
AGAの特徴としてまず挙げられるのは、髪にコシやハリがなくなることです。抜け落ちた毛髪もそうですが、抜ける前の髪も全体的にペタンとしてハリがなくボリュームも減って、あまり元気のない髪となってしまいます。そのような状態が続いて抜け毛も増えてきていればAGAの可能性が疑われます。
抜け毛の特徴②本数が多い
抜け毛の量も大切なチェックポイントとなります。基本的に髪の毛は毎日ある程度抜け落ちるものなので、抜け毛があるからといって、すぐにAGAの症状だと決めつけることはできません。特に夏や秋口などは抜け毛が増える季節でもあるため判断が付きにくい場合があります。
見分けるポイントは、抜け毛の量が以前よりも増えていて、それが長期続いているのかどうかという点です。シャンプーをしていて手につく髪の毛や、排水溝に絡まっている抜け毛の量をチェックすることである程度見分けていくことができます。
抜け毛の特徴③フケが付いている
抜け毛の量と同時にフケの量のチェックも行いましょう。フケが増えていることに気づく場合、それは頭皮の環境が以前よりも悪化していて、角質が剥がれてしまっている証拠と言えます。特に頭皮が乾燥している状態では炎症も起こりやすく、抜け毛も増えることになります。
抜け毛の特徴④毛根の異常
抜け落ちた毛の毛根の状態を観察することでもAGAの症状が進行しているかをチェックすることができます。危険な兆候を示す毛根の主な状態は以下に挙げる通りです。
- べたつきがある
- 根元が細い
- 根元に根っこのようなものが付着している
上記の症状が見られたからといっても、必ずしもAGAであると断定することはできませんが、通常の抜け毛とは違う危険な抜け毛の兆候といえます。べたつきがある場合は頭皮の皮脂が過剰に分泌している状況、根元が細い場合は通常付着するはずの毛根が何らかの異常によって発達せずに委縮してしまっていることを表します。
また、抜け毛の根元には毛根が付着している状態が正常なのですが、そこから細い根っこのようなものが出ている場合も異常な抜け毛のサインであり、毛母細胞の細胞分裂が何かの原因で止まってしまった可能性が考えられます。これも病的な抜け毛の特徴として知られています。
特徴的な抜け毛があったら？今すぐできるAGA対策
いくつかの特徴的な抜け毛の症状について考えてきましたが、それを発見した場合にすぐに取ることができるAGA対策についてご紹介します。誰でも簡単に行うことができる対策法なのでぜひ参考にしてください。
対策①シャンプーを変える
頭皮環境を改善するために、毎日使用しているシャンプーを見直すことができます。シャンプーが自分の頭皮に合っていない場合、それだけでフケが増えたり抜け毛の量が増えてしまうこともあります。
良いシャンプーの特徴として「汚れを落とし潤いは保つ」「頭皮ケアの有効成分が配合されている」という2つの点を覚えておき、効果的なシャンプーを選ぶ目安としてください。
汚れを落としても、それと一緒に必要な皮脂まで落としてしまうシャンプーを使い続けていると、頭皮が過剰に脂分を分泌するようになり頭皮環境は悪化してしまいます。また、スカルプケアを謳っているシャンプーには有効成分が多く含まれているので購入する時の目安となるでしょう。
対策②食事の栄養バランスを考える
髪の健康には栄養バランスが不可欠です。毛髪は主にタンパク質で構成されていますが、それを形成するためにはタンパク質のほかにもビタミンやミネラルなど様々な栄養素が必要となります。元気な毛根や髪の毛を再生していくためにも偏食や無理なダイエットを避け、食事の栄養バランスを意識していきましょう。
対策③生活習慣を見直す
AGA対策に生活習慣の改善は欠かせない要素です。質の高い睡眠や上記にも挙げたバランスの良い食事、また適度な運動や喫煙やアルコールの摂取をできるだけ控えることなどもこれに含まれます。
例えば外食をすることが多いのであれば、週のうち自炊をする日を増やすようにすること、喫煙が習慣になっているのであれば、吸うたばこの量を徐々に減らしていくことも役立ちます。
また、忙しい生活を毎日送っていて見落としてしまいがちな分野として「適度な運動」があります。普段エレベーターを使うところで階段を使用したり、室内での軽い筋トレやストレッチなども有効です。自分にできるところからコツコツと改善を図り、健康な頭皮環境を取り戻しましょう。
それでも抜け毛が治らない場合の対処法
様々な対策をしているにもかかわらず抜け毛の症状が緩和せず、AGAが進行しているように思えて不安になることがあります。そんな時にはおもいきって専門家に診察してもらい適切な治療を受けるようにしましょう。
日本全国様々な場所にAGAを専門に扱うクリニックが多数あります。これまでもAGAに起因するたくさんの症状を扱い実績を残している専門のクリニックであれば、自分に合った適切な治療を施してもらうことができますし、様々な疑問や悩みに関しても相談することができます。
特徴的な抜け毛を見つけたら早めにAGA対策を！
抜け毛をチェックしていくことで、頭皮環境や毛髪に異常が起きているのかどうかをある程度察知することが可能です。もし特徴的な抜け毛を見つけてしまった場合には、すぐにできる対策を講じていきましょう。対策が早ければ早いほど効果を期待することができますし、将来的に見て経済的なコストも抑えられるでしょう。
提供元・KASHI KARI
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