目次

  1. 美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイント
    1. コーヒー豆の焙煎度
    2. コーヒー豆の粒度
    3. コーヒー豆の使用量
    4. お湯の使用量
    5. 急冷する
  2. バリスタがおすすめするアイスコーヒーの入れ方
    1. 準備するもの
    2. ハンドドリップで作るアイスコーヒー
  3. まとめ

夏のように暑い日には、キリッとした喉越しと、芳ばしい香りを感じるアイスコーヒーを飲みたくなる。もしも、わざわざカフェに足を運ばなくても、自宅で美味しいアイスコーヒーを自分で入れることができるのなら、そんな幸せなことはないだろう。

しかし、バリスタが入れた本格的アイスコーヒーを自宅で入れるという人は、そう多くはない。自宅でアイスコーヒーを入れたとしても「薄くて水っぽい」「ただ濃くて苦い」といった味わいになりやすく、理想の美味しさにならないことがほどんどだ。何度も失敗してしまうと、アイスコーヒーを入れることをきっと難しく感じてしまうだろう。

だが、コーヒーのポイントや入れ方さえ掴んでしまえば、カフェで飲むような美味しい味に仕上げることができるようになる。コーヒー豆が持つ甘味・酸味・苦味・香りなどといった個性をしっかり感じられるように、コーヒーのポイントと入れ方を知ることが大切だ。

本記事では、美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイントと、バリスタがおすすめする美味しいアイスコーヒーの入れ方を紹介しよう。

美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイント

自宅でできる! 美味しいアイスコーヒーの入れ方。バリスタ直伝のおすすめレシピ
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

美味しいアイスコーヒーを入れるには、これから紹介する5つのポイントを押さえるとよいだろう。

その5つのポイントとは「コーヒー豆の焙煎度」「コーヒー豆の粒度」「コーヒー豆の使用量」「お湯の量」「急冷」だ。

さっそく、5つのポイントについて詳しく説明しよう。

コーヒー豆の焙煎度

アイスコーヒーに使うコーヒー豆の焙煎度は「中深煎り(ミディアムロースト)」がおすすめだ。

コーヒーは、コーヒー豆の焙煎度によって味の出方が大きく異なる。コーヒー豆の焙煎度が深いほど、コク・奥深さ・苦味をより感じやすくなる。反対に、浅煎りのコーヒー豆は、透明感・香り・酸味などを楽しみたいときに使うほうがよい。

また、アイスコーヒーは氷を必ず使うため、どうしてもコーヒーの濃度が薄くなってしまう。そのため、最初から濃縮されたコーヒーを入れる必要がある。

もちろん、浅煎りのコーヒー豆でもアイスコーヒーを入れることは可能だ。しかし、中深煎りの豆で入れたときのようなキリッとした喉越しと、心地よいほろ苦さのある味にはなりにくい。

暑い日にグイッと飲みたくなるコクのあるアイスコーヒーを入れる場合は、中深煎りのコーヒー豆を使うとよいだろう。

コーヒー豆の粒度

アイスコーヒーを入れるときのコーヒー豆の粒度は「中細挽き」がおすすめだ。目安は、白砂糖やグラニュー糖くらいの細かさと思ってよいだろう。

中細挽きは、コーヒー豆を挽くときの最もベーシックな粒度で、コーヒーを入れるときの基準となるコーヒー粉の細かさだ。コーヒー粉の粒度がザラメ糖のように粗く挽いてしまうと、お湯の通りがよいため、きちんと抽出がされず、雑味が出やすくなる。

お湯がコーヒー粉を通過する時間を長く保てるように、アイスコーヒーを入れるときのコーヒー豆の粒度は中細挽き程度のものを使うようにしよう。

コーヒー豆の使用量

アイスコーヒーを入れるときに使うコーヒー豆の量は「20〜22g」程度がおすすめだ。アイスコーヒーの味のボリュームをしっかり出すには、多くのコーヒー豆を使うことが重要となる。

ホットコーヒーは、一般的に15〜20g程度のコーヒー豆を使って入れることが多いのだが、アイスコーヒーは氷が溶けることも考えて入れなければならない。あらかじめ、多めのコーヒー豆を使って、濃度の高いコーヒーを入れる必要がある。

アイスコーヒーを入れるときは、20〜22g程度のコーヒー豆を使うようにしよう。

お湯の使用量

アイスコーヒーを入れるときのお湯の使用量は「コーヒー豆1g:お湯10〜12g」がおすすめだ。

コーヒーは、コーヒー豆に含まれた個性をどれだけ多く引き出せるのかが課題になる。そのため、アイスコーヒーを入れるときでもお湯の使用量をきちんと考えることが重要なのだ。コーヒー屋で飲むコーヒーのほとんどが「コーヒー豆の重さ:お湯の重さ」を計算して入れられていると思ってよいだろう。

よくある失敗例として「普通に入れたホットコーヒーの中に氷を追加して冷やす」といった方法がある。この方法であれば、手間がかからず簡単にアイスコーヒーを作ることができるが、苦味を必要以上に強く感じ、特徴のない味になりやすいため、コーヒー豆の個性をほとんど感じることがないはずだ。

アイスコーヒーを飲んだときでもコーヒー豆の個性をしっかりと味わえるように、コーヒー豆1gに対し、お湯の使用量10〜12gに設定して入れることをおすすめする。

急冷する

美味しいアイスコーヒーに仕上げる大切なポイントは、入れたてのコーヒーを氷で一気に「急冷」することだ。

美味しいアイスコーヒーを作るときに、おすすめしない方法がある。それは、コーヒーを入れたあとに、何もせずに冷めるまで放置することだ。この方法では、徐々にコーヒーの良い香りがなくなってしまい、コーヒー豆の個性を感じにくくなる。また、口当たりも濁ったような質感になるため、美味しさが半減してしまうだろう。

だが、適量の氷を使って入れたてのコーヒーをすぐに冷やすことで、キリッとした質感になり、香りと味が濃縮される。また、透明感のある口当たりに仕上がるため、飲んだときに雑味を感じなくなるだろう。

美味しいアイスコーヒーに仕上げる大切なポイントとして、入れたてのコーヒーを急冷することを必ず覚えていてほしい。

バリスタがおすすめするアイスコーヒーの入れ方

ここから、バリスタがおすすめするアイスコーヒーの入れ方を紹介しよう。紹介するコーヒーの入れ方は「ハンドドリップ」だ。

ハンドドリップは、自宅で入れる最もポピュラーな作り方。まずは、味の調整がしやすいハンドドリップで、アイスコーヒー作りにチャレンジしてみるとよいだろう。

準備するもの

ハンドドリップのアイスコーヒーを入れるために必要なものは、以下のとおりだ。

コーヒー器具と道具

  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • スケール(タイマー付き)
  • 細口ノズルのケトル
  • カラフェ
  • グラス(250cc程度入るサイズ)

材料

  • 中細挽きのコーヒー粉21g
  • お湯200cc
  • 大きめの氷6個

ハンドドリップで作るアイスコーヒー

ここから、ハンドドリップコーヒーの入れ方を紹介する。

コーヒー器具のセット

まず、初めに準備したコーヒー器具をセットする。スケールにタイマーがついていない場合は、携帯電話やストップウォッチを代用してもよいだろう。

また、ケトルは先端が細くなっている「細口ノズル」がおすすめだ。細口ノズルのケトルであれば、注ぐお湯の量を調節しやすく、注ぎ先もコントロールしやすい。

ペーパーフィルターをお湯で濡らす

ドリッパーにセットしたペーパーフィルターは、必ず湯通しし、濡らしてから使うようにしよう。ペーパーフィルターを濡らす理由は「ペーパー臭」を取り除くためだ。

ペーパーフィルターの種類によっては、漂白の臭いやペーパー臭が強く、コーヒーを入れている最中に臭いが移ってしまうことがある。そのため、コーヒーを入れるまえにペーパーフィルターをお湯で濡らし、臭いを取り除くことが大切なのだ。

この作業をすることで、アイスコーヒーを飲んでも余計な臭いを感じなくなるため、必ずコーヒーを入れるまえにペーパーフィルターをお湯で濡らすようにしよう。

カラフェに溜まったお湯を捨てて氷を2個入れる

ペーパーフィルターを湯通ししたときに落ちた余分なお湯は捨て、カラフェに氷を2個入れてコーヒーを入れる準備をする。

コーヒー豆を挽く

使うコーヒー粉の量は「21g」そして、コーヒー粉の挽き具合は「中細挽き」がよいだろう。中細挽きは、グラニュー糖を目安に粒度を合わせるとわかりやすい。

今回紹介するコーヒー豆の焙煎度は、中深煎りがおすすめだ。酸味と苦味のバランスが取りやすい中深煎りを使うことで、心地よい苦味を感じつつ、スッキリとした飲みやすい口当たりのアイスコーヒーに仕上がってくれる。

もしも、苦味の少ないアイスコーヒーにしたい場合は、中深煎りよりも浅い焙煎度のコーヒー豆を使うとよいだろう。

ペーパーフィルターにコーヒー粉をセットする

中細挽きのコーヒー粉21gをペーパーフィルターに投入し、コーヒーを入れる準備をする。

このとき、コーヒー粉が平らになるように、ドリッパーを手のひらでトントンと軽く叩いてならすようにしよう。

タイマーをスタートさせお湯を注ぎ始める

タイマーをスタートさせ、1投目のお湯40gを丁寧に注ぐ。

注ぐときのポイントは、コーヒー粉全体に満遍なくお湯をかけることがとても大切だ。初めは、コーヒー粉の中心を目掛けてゆっくりお湯を注ぎ、円を描きながら端まで注ぐようにしよう。

蒸らし

40gのお湯を注いだなら、40秒間の蒸らしを行う。蒸らしをきちんと行うことで、コーヒーの抽出効率が上がり、しっかりとした味に仕上がってくれる。

2投目のお湯を注ぐ

タイマーが40秒になり次第、2投目のお湯80gを注ぎ足す。お湯をゆっくり注ぐと奥深い味わいになり、早く注ぐとあっさりしたコーヒーができる。

3投目のお湯を注ぐ

タイマーが1分10秒になり次第、3投目のお湯80gを注ぎ足す。このとき、お湯の重量は200gになっている。あとは、注ぎ入れたお湯が落ちきるのを待つだけだ。

グラスにコーヒーを注ぐ

お湯が落ちきったらドリッパーを外し、スプーンなどでコーヒーを軽くステアする。

そして、お気に入りのグラスに氷を4個投入し、コーヒーを注いだら完成だ。

まとめ

本記事では、美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイントと、バリスタがおすすめする美味しいアイスコーヒーの入れ方を紹介したが、参考になっただろうか。

ハンドドリップは、気軽にアイスコーヒーを入れることができる方法の一つであり、バリエーションも豊富なため、コーヒー器具一式を持っておくと非常に便利だ。

また、コーヒー豆の種類を変えるだけで違った味のアイスコーヒーを楽しむことができる。さまざまな種類のコーヒー豆でアイスコーヒーを入れてみて、楽しみ方を追求してみるのもよいだろう。

暑い日には、美味しいアイスコーヒーを入れてゆったり飲むのもストレスが和らぐので、ぜひ本記事で紹介したレシピや入れ方を駆使して試してみてほしい。

提供元・男の隠れ家デジタル

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