「ナイキ(NIKE)」は9月9日、伝説の格闘技文化・ルチャリブレ(Lucha Libre)からインスピレーションを得たコレクションを発表した。ルチャリブレとは、スペイン語でプロレスを意味し、メキシコを中心に中南米で人気のメキシコ式プロレスのことを指す。今回「ナイキ」からはルチャリブレの特徴である大きなマスク、派手な衣装、そしてショーマンシップが満載のシューズとアパレルアイテムが発売される。
シューズはそれぞれ、エキゾチックなレザーとリッチな素材をブレンドすることで、ユニークなデザインに仕上がっている。「エアフォース 1(Air Force 1)」の左右のメタリックレザーのアッパーには取り外し可能なマスクが付属し、両足を揃えるとルチャリブレのアイコンでもあるレスリングマスクが完成する仕組みになっている。「ブレーザー(Blazer)」は、サテンのアッパー、フェイク蛇皮のパネル、レスリングマスクのバックレーシングからインスピレーションを得た靴紐を備えている。そして、1950年代〜60年代の黄金時代にルカドール(ルチャリブレのレスラー)が着用したブーツからインスピレーションを得た、ゴールドの部分も見逃せないポイントだ。モノクロのカラーリングで仕上げられた「エアマックス 90(Air Max 90)」は、ルチャリブレとライバルの戦い「ロステクニコス対ロスルドス(Los Técnicos vs. Los Rudos)」で、善と悪のコントラストを表現している。ヴァンプは織り目加工が施された素材で、泥除けはエナメル革で作られている。
アパレルは、フーディ2型とTシャツで展開され、マスクやポスターなど、ルチャリブレ文化から借りたグラフィックと素材が特徴的だ。ルチャリブレのマスクと衣装の民俗アンサンブルは、メキシコ文化の芸術的伝統を形成してきたもので、無形の文化的シンボルとしてメキシコの人々を結びつける重要な文化として現代も生き続けている。
「ナイキ GEL(Nike Geo Express Lane)」のメキシコシティ・マーチャンダイジング・ディレクターであるカルロス・ヘルナンデス(Carlos Hernández)は、「文化的表現を共有することは、関係を築く方法だと考えています。文化に深く投資することで、その文化への情熱と興味が共有されます。ルチャリブレの伝統に細心の注意を払うことで、私たちはフットウェアやアパレルを通じて、ソウル、東京、ブラジルなど、メキシコの文化を全世界と共有することができます」とコメントしている。
ルチャリブレコレクションは、メキシコのSNKRSで9月11日、メキシコのNikeアプリで9月14日、世界で9月17日に発売される。
文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生