2021年10月2日から長野県大町市を舞台に『北アルプス国際芸術祭 2020-2021』が開催されます。長野県北西部に位置する大町市は、3,000m級の北アルプス、里山、盆地で構成され、河川や湖、ダムなどを持ち、豊富な水に恵まれた地です。北アルプス国際芸術祭は、2017年に第1回を開催し、今年が第2回になります。アートはもちろん、グルメや温泉、そしてアルペンルートなど楽しみ方がいっぱい。新型コロナウィルス対策も万全に準備が進められています。「実りの秋旅」はグルメや温泉だけでなく、このようなご時世なので"心"を満たす旅もおすすめします。ぜひ「秋旅」は長野県大町市を訪れてみてくださいね!
目次
『北アルプス国際芸術祭 2020-2021』開催概要
- 北アルプス国際芸術祭 2020-2021 公式HP
- 会期:2021年10月2日(土)~2021年11月21日(日)
- 開催地:長野県大町市
- 主催:北アルプス国際芸術祭実行委員会
- 実行委員長:牛越徹(大町市長)
- 名誉実行委員長:阿部守一(長野県知事)
- 総合ディレクター:北川フラム(アートディレクター)
- ビジュアル・ディレクター:皆川明(ファッションデザイナー)
- アート作品数:39点(内パフォーマンス5点)
- アーティスト:11の国と地域から38組
コンセプト「水」-源流
コンセプト:全身の五感を揺らす、北アルプスの山々からほとばしる圧倒的な水の奔流。

コンセプト「木」-樹木
コンセプト:日本列島を東西に分断するフォッサマグナの西の縁に位置し、信州と海を結ぶ「塩の道」が走り、東西の地質や植生が出会う、豊かな森。

コンセプト「土」-地殻
コンセプト:これらの地盤に、季節風に運ばれた寒流と暖流の水蒸気が北アルプスに ぶつかり、振り落ちる水と森によってつくられた豊かな土。

コンセプト「空」-蒼穹(そうきゅう)
コンセプト:そして、信濃の人々が一生仰ぎみる、高い、青い空。大切な我が地、山を越えれば世界につながる。

5つのエリア「1. 源流エリア」
北アルプスの雪解け水が豊かに流れ湧水も豊富なエリアで、大町市の自然環境を体感する最も特徴的な場所です。また、戦後日本を代表する土木建造物である黒部ダムの玄関口として、多くの来訪者を歓迎しています。豊かな源流の恵みと、近代土木技術による治水/利水の歴史。北アルプス山麓の自然と文明が交差するゾーンです。

【参加アーティスト】
川俣正[日本/フランス]、リー・ホンボー[中国]、松本秋則[日本]、平田五郎[日本]、エマ・マリグ[チリ/フランス]、マナル・アルドワイヤン[サウジアラビア]、ミラ・ヴァーテラ[フィンランド]
5つのエリア「2. 仁科三湖エリア」
北の玄関口となる仁科三湖(にしなさんこ)は、古くは塩の道と呼ばれた道筋に位置する3つの湖からなるエリアで、北から長野県有数の深度と透明度を誇る青木湖(あおきこ)、四季折々の景観を湖面に映す中綱湖(なかつなこ)、そしてアートやスポーツのアクティビティが豊富な木崎湖(きざきこ)が並ぶエリアです。

【参加アーティスト】
淺井真至[日本]、木村崇人[日本]、マーリア・ヴィルッカラ[フィンランド]、杉原信幸[日本]
5つのエリア「3. 市街地エリア」
市街地は、かつて塩の道・千国街道(ちくにかいどう)の宿場町として栄えたことで有名です。古い水路が多く残っており、趣深い町家づくりの家々の床下を流れる風景など、随所に小さな発見や驚きが潜んでいます。そんな街並みのなかに融合する現代アートを巡って、地図を片手にゆったりと歩けば、ふたつの時代を行き来するような独特の雰囲気を味わうことができるエリアです。

【参加アーティスト】
ジミー・リャオ[台湾]、ドナルド・ワッスワ[ウガンダ]、蠣崎誓[日本]、ニコラ・ダロ[フランス]、麻倉美術部[日本]、淺井裕介[日本]、地村洋平[日本]、本郷毅史[日本]、原倫太郎+原游[日本]、渡邊のり子[日本]、布施知子[日本]、ポウラ・ニチョ・クメズ[グァテマラ]、宮永愛子[日本]、コタケマン[日本]
5つのエリア「4. 東山エリア」
鷹狩山(たかがりやま)山頂からは、大町市全域を俯瞰しながら北アルプス山脈を見上げることができます。ここから望む信濃大町の中心部は、西側の北アルプス山脈と、東側に広がる豊かな里山に囲まれた扇状地(盆地)で、南北に走る糸魚川静岡構造線という活断層上にあり、ここを境に東西で地質や生態系が変化しており、日本列島の成り立ちを彷彿とさせます。また、里山の暮らしと風景を色濃く残す集落が点在しているエリアです。

【参加アーティスト】
持田敦子[日本]、青島左門[日本]、目 Me[日本]、菊地良太[日本]、ヨウ・ウェンフー[台湾]、エカテリーナ・ムロムシェワ[ロシア]
5つのエリア「5. ダムエリア」
アジア最大級の土木建造物である黒部ダムの玄関口であると同時に、北アルプス山麓の源流部に大町ダム、七倉ダム、高瀬ダム等を有しています。このエリアをアートによって、あらたな視点でダムの歴史や意義、造形の美しさを体感することで、新たな観光資源の創出を目指します。

【参加アーティスト】
淺井裕介[日本]、トム・ミュラー[オーストラリア]、磯辺行久[日本]
作品鑑賞パスポート
料金
- 一般:当日3,000円、前売2,000円
- 16~18歳:当日1,500円、前売1,000円
※15歳以下は無料
有効期間
- 2021年10月2日(土)~2021年11月21日(日)
販売期間
- 前売:2021年5月15日(土)~10月1日(金)
- 当日:2021年10月2日(土)~11月21日(日)
鑑賞してみての僕の感想
会期が始まったら『鑑賞の旅』に出ようと計画しています。その時はまたレポートしますね! coming soon...
※記事内の画像は「北アルプス国際芸術祭実行委員会事務局」から提供していただいたものです。また、記事内容は企画内容や公式HPから引用しており、記事公開にあたっては北アルプス国際芸術祭実行委員会からの承認を得ています。
文・写真 中尾勝/提供元・たびこふれ
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