近年、終身雇用という文化は衰退し、転職をした人、転職を考えている人は多いと思う。転職の理由として、「新しいスキルを身につけたい」、「キャリアアップしたい」などをよく耳にするが、実際はどういった理由で転職しているのか。特に、働き盛りの20代の転職のきっかけは気になるだろう。

今回は、株式会社日本デザインが20代前半と後半とを分けて調査した「若手社員の転職意識」(複数回答可)について紹介しよう。

2位、3位は、会社の柔軟性や仕事内容、人間関係に対しての不安

20代会社員の転職したい理由ランキング、3位は会社の将来性、2位は仕事へのやりがい、1位は?
(画像=ネガティブな理由の方が転職理由としては多いようだ、『オトナライフ』より引用)

第3位は、20代前半・後半ともに「会社の将来性に不安を感じる」という理由だった。回答者の中には、「時代に逆行している運営方法に理解ができない」といった声があり、時代の流れについていけない会社の将来性に対して不安に思った人もいるようだ。また、入社当時から昇給がないことや、下請けの仕事ばかりで親会社との共倒れを心配するなど、会社の将来を不安視している人がいると考えられる。

第2位、20代前半・後半ともに「仕事にやりがいを感じられない」がランクイン。回答者の中には、「ボーナスの少なさと上司との人間関係」をきっかけに転職を決意した人がいるようだ。決してお金のためだけに仕事をしているわけではないと思うが、仕事の成果を正当に評価してもらえなければ、やりがいを感じられなくなるのもわかる。