旭化成は9月3日、「旭化成グループキャンペーンモデル」の起用を2021年度で終了すると発表した。1976年に開始した「旭化成グループキャンペーンモデル」は、同社がモデルを選出・起用し、水着の発表会やその他イベントへの参加など、46年にわたって活動を展開してきた。1976年の初代キャンペーンモデルにはアグネス・ラムが選出され、1990年代には小松千春や松嶋菜々子など、その後タレントや女優として活躍するモデルたちを輩出してきた。一方で、同社は社会や環境の変化に対応しながら、事業を多角化するとともに事業ポートフォリオの転換を図ってきたが、コミュニケーション活動についても再検討をした結果、今回の決断に至ったという。
キャンペーンモデルの起用は、企業イメージや商品をプロモーションすることを目的にしたもので、繊維業界に限らず、自動車やビールなどさまざま業界で用いられている販促手法だ。繊維業界では、「旭化成グループキャンペーンモデル」のほかに山口智子や藤原紀香、菊川怜を輩出した「東レキャンペーンガール」などが広く知られている。企業の販売促進という側面もあるが、近年では女性を容姿で評価するため、反対する声も多い。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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