おにぎりの具として人気な鮭ですが、みなさんは「サケ」と「シャケ」どちらで呼びますか?
「鮭」という漢字は「サケ」か「シャケ」のどちらかで読むことができ、予測変換でもちゃんと出てきます。
しかし、
「どちらで呼んでいいか分からない」
「そもそも違いはあるのか?」
ということを思っている方が多いこの問題。
本記事では、「サケ」と「シャケ」に関するこの問題について解説していきます。
「サケ」と「シャケ」の違いは何?

結論から言うと、サケとシャケに違いはありません。どちらも正解であり、どちらで呼んでも問題ないです。
しかし辞書で「鮭」を引くと、読み方は「サケ」と載っています。
さらに魚の分類では「シャケ類」ではなく「サケ類」と言われます。
ここから、正式には「シャケ」ではなく「サケ」であることが分かります。
ではなぜ、「サケ」と「シャケ」と呼び方が分かれたのか。
いくつかの由来が存在するので紹介します。
由来①:方言説
鮭を「シャケ」と呼ぶ地域があり、違いは方言によるものとする説があります。
特に、江戸時代における江戸(関東)では「さしすせそ」の発音が苦手な人が多かったことから、江戸の方言として鮭を「シャケ」と読むようになったとのことです。
しかし、現在「シャケ」は全国各地で親しまれる読み方であることから、特定の地域の方言という説は立証が難しいといえます。
由来②:生がサケ、加工したものがシャケ説
鮭の加工状況で読み方が変わるという説もあります。
この説では、生きている鮭や切り身にしても生の状態の鮭を「サケ」と読み、フレークなどに加工した鮭を「シャケ」と読みます。
この説に則ると、おにぎりの具は「シャケ」と読むことになりますが、”サケフレーク”という商品もあることから、こちらも曖昧な説かもしれません。
サケ派とシャケ派はどちらが多い?
定説がないので、「サケ」と「シャケ」で分かれてしまうのは仕方がないかもしれません。
では「サケ」と「シャケ」の二つ名、どちらで読む人が多いのでしょか?
こちらのアンケートをご覧ください。

15歳以上の男女1000人にアンケートを取ったところ、「サケ」と読む人が38.2%、「シャケ」と読む人が61.8%となっており、シャケ派がサケ派を大きく引き離しています。
皮肉なことに、愛称(?)が正式名称を上回る結果となったということになります。
あなたは「サケ」と「シャケ」どちらで呼んでいますか?
ざっくりポイント
・鮭は「サケ」と呼んでも「シャケ」と呼んでも間違いではない
・辞書や分類上では「サケ」と読むことから、正式には「サケ」が正しい
・由来は方言説と生か加工かで呼び方が変わる説があるが、定説はない
・「サケ」と読む人は38.2%、「シャケ」と読む人は61.8%
提供元・ととクル
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