GM(ゼネラルモーターズ)が、シボレー「ボルトEV」の火災に対する最終対策を発表した数日後に再び火災が発生したことが分かった。電池を提供している韓国LGエナジーソリューションには頭の痛い問題となっている。

米国の電気自動車専門メディアである「Electrek」や韓国メディアによると、5月1日、ジョージア州ターナー群(Turner Country)アッシュバーン(Ashburn)でボルトEVの火災が発生したことが分かった。GMがボルトEVへの再リコール措置を発表した数日後の出来事だ。

GMは29日に、バッテリーモジュールの機能変化を感知できるアドバンスドオンボード診断ソフトウェア(Advanced Onboard Diagnostic Software)を設置することや、必要な場合、バッテリーモジュールを交換するという最終対策を発表したばかりだ。

伝えられるところによると、今回火災が発生したボルトEVの所有者は、100%充電の危険性を承知しており、80%以下になるよう設定したという。同ボルトEVは、2018年12月に購入された2019年型のモデルで、総走行距離は1万9000マイルに過ぎず、事故や損傷は一切なかった。しかし、自宅で停めていたボルトEVから煙が立ち上がり、後部座席の内部で火災が発生していたという。所有者の家族が消火器を使ったが全く効かず、火は車両をあっという間に飲み込んだとのこと。車庫と前に駐車してあったSUVとオートバイまで燃えたという。

Electrekは、今回のシボレーボルトの火災は、火災に対する一時的な措置である90%以下で充電し、この日も75%しか充電されておらず、車両は2年半の間に1万9千マイルしか走行していない新車で、火災当時車はプラグを抜いてから数時間が経過していたため、GMの一時的措置は何の役にも立たないという結論を出した。

韓国の自動車専門メディア「オートデイリー」は、「バッテリー供給会社であるLGエナジーソリューションは、GMの火災に対する最終対策の発表後、一安心だったが今回の火災で再び不安な状況となった」と指摘している。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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