ホンダが販売を行っているモトクロス専用車両「CRF250R」と「CRF250RX」がフルモデルチェンジを行い、2021年10月21日(木)に発売される。(受注期間は、2021年8月27日~12月26日まで)
DOHCエンジンの特性である高回転域の伸びをそのままに低回転域のトルクを向上。また排気ポートは見直されストレート化となっており、マフラーは2本出しから1本出しに変更。力強く扱いやすいエンジン特性を獲得している。CRF250RXは、CRF250Rの変更点に加え、ナックルガードと樹脂製大型燃料タンクが標準装備となっている。
価格は、CRF250Rが84万7000円、CRF250RXは86万3500円(価格はいずれも税込み)。カラーは従前モデルからより赤一色になったエクストリームレッドの1色が設定されている。
Contents
モトクロス競技専用車「CRF250R」およびエンデューロ競技専用車「CRF250RX」をフルモデルチェンジし発売
販売計画台数(国内・年間)
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CRF250Rの主な特徴
エンジン
車体
CRF250RXの主な特徴
CRF250Rをベースにエンデューロモデルとして以下の仕様を変更
主要諸元
モトクロス競技専用車「CRF250R」およびエンデューロ競技専用車「CRF250RX」をフルモデルチェンジし発売
Hondaは、モトクロス競技専用車「CRF250R」とエンデューロ競技専用車「CRF250RX」を、フルモデルチェンジし、それぞれ10月21日(木)に受注期間限定※で発売する。
エンジンは、DOHCの特性である高回転域の伸びはそのままに、より低回転域の力強さに焦点をあてて開発している。バルブタイミングを最適化し、エアークリーナー容量を増やしたことで、低回転域のトルクの向上に貢献。またドライバビリティー向上のために排気ポート形状をストレート化するとともに、従来の二本出しマフラーから一本出しマフラーに変更。これにより、低回転域の燃焼安定化と排気効率の向上によって、力強く扱いやすいエンジン特性を実現している。
クラッチは、細部の仕様を見直すとともに容量を増やすことで、タフネス性と操作性の向上を両立。ギアミッションは、ミッションアッセンブリーを新設計し、ギアレシオを見直すことで力強く扱いやすい特性としている。またシフトドラムを変更することで、シフトフィールを向上させ、トータルでのエンジンの扱いやすさに寄与する。
また、ラジエーターは、放熱面積を増やしフィン角度の最適化により、冷却性能を向上。シュラウド形状の見直しにより、空気の流れが改善され冷却効率の更なる向上に貢献している。また吸排気系、駆動系、冷却系のレイアウトを最適化し、高いタフネス性を確保した。
フレームは、旋回性の高さと安定性を高次元で両立させながら、構造の簡略化や剛性の最適化によりフレーム単体で約1kg、また、細部の見直しにより車両全体ではCRF250Rで4kg、CRF250RXで3kgの軽量化を実現している。前後サスペンションは、競技走行に必要な耐久性向上とともに、悪路での路面の外乱をいなし、路面追従性をより向上させるなど、ライダーの姿勢維持と疲労軽減に寄与している。
CRF250RXは、CRF250Rをベースに、飛び石や枝からレバーへの干渉を抑制するナックルガードや、サイドスタンドを標準装備とし、大型燃料タンクを採用するなど、エンデューロ競技専用車として仕様を充実させたモデルだ。
カラーリングは、両モデルともにHondaのオフロードモデルの力強さと情熱を表現するエクストリームレッドとしている。
※受注期間は2021年8月27日(金)から12月26日(日)まで
販売計画台数(国内・年間)
CRF250R:300台
CRF250RX:80台
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CRF250R:847,000円(消費税抜き本体価格770,000円)
CRF250RX:863,500円(消費税抜き本体価格785,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)はメーカー希望小売価格で(消費税10%込み)参考価格
※CRF250R、CRF250RXは公道および一般交通の用に供する場所では一切走行ができない。また、登録してナンバープレートを取得することもできない
※走行場所には十分注意が必要だ。私道や林道、河原、海辺などの公共の道路以外の場所でも、人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされ、道路交通法および道路運送車両法の違反となる
CRF250Rの主な特徴
エンジン
・排気ポート形状のストレート化ならびにバルブタイミングの最適化によって、低回転域での燃焼安定化と排気効率を向上。力強く扱い易いエンジン特性を実現。
・ミッションアッセンブリーを新作するとともに、ギアレシオの最適化とシフトドラム形状の変更による軽量化により、幅広い回転域でのエンジンの扱いやすさとシフトフィールを高めている。
・インジェクターの搭載角度を変更。吸気効率を改善するとともに、エアクリーナーボックスの容積拡大、マフラーを一本化するなど吸排気系を見直すことで、エンジンのトルクフィールを向上している。
・クラッチディスクを前モデルの8枚組から9枚組に変更。摩擦材負荷を低減させるとともに、潤滑機能とプライマリーレシオを最適化することで、クラッチの耐久性を向上。また、クラッチスプリングの荷重低減及び細部仕様の見直しによりクラッチレバーの操作荷重を低減している。
車体
・フレームを新設計し剛性を最適化することで、旋回性と安定性を高次元で両立させるとともに、構成部品を見直すことで、フレーム単体で約1kg、車両全体ではCRF450Rで4kg、CRF450RXで3kgの軽量化を実現している。
・リアサスペンションのストローク量を5mm増やすことで、路面追従性をより向上させるなど、ライダーの姿勢維持と疲労軽減に寄与している。
・左右方向の張り出しを抑えたサイドカバーと、一本出しマフラー化により、車体をスリム化することで、ライダーの体重移動などの自由度を高めている。
CRF250RXの主な特徴
CRF250Rをベースにエンデューロモデルとして以下の仕様を変更
・ウッドセクションやブッシュなどの多い林間コースを走行する際に、飛び石や枝などからレバーへの干渉を抑制するナックルガードを標準装備。
・よりエンデューロ競技に適応させた樹脂製大型燃料タンクを採用。
・リアホイールリム径を19インチから18インチに変更。
・サイドスタンドを新設計し、張り出しを抑えるとともに軽量化を実現。
主要諸元
通称名 | CRF250R | CRF250RX | |
車名・型式 | ホンダ・ME12 | ||
全長 (mm) | 2177 | 2,176 | |
全幅 (mm) | 827 | 839 | |
全高 (mm) | 1265 | 1,281 | |
軸距 (mm) | 1,477 | ||
最低地上高 (mm) | 333 | 335 | |
シート高 (mm) | 961 | 964 | |
車両重量 (kg) | 104 | 108 | |
エンジン種類 | 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 単気筒 | ||
総排気量 (cm3) | 249.4 | ||
内径×行程 (mm) | 79.0×50.9 | ||
圧縮比 | 13.9 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> (スロットルボアΦ44mm) | ||
始動方式 | セルフ式 | ||
点火装置形式 | DC-CDI式 | ||
燃料タンク容量(L) | 6.3 | 8.0 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
変速比 | 1 速 | 2.384 | |
2 速 | 1.933 | ||
3 速 | 1.6 | ||
4 速 | 1.35 | ||
5 速 | 1.153 | ||
減速比(1次/2次) | 3.047/3.846 | ||
キャスター角 (度) | 27°19´ | 27°09´ | |
トレール量 (mm) | 115 | 114 | |
タイヤ | 前 | 80/100-21 51M | 90/90-21 54M |
後 | 100/90-19 57M | 110/100-18 64M | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サスペンション) クッションストローク310mm | |
後 | スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル313mm | ||
フレーム形式 | アルミツインチューブ |
(Honda測定値)
※製造事業者/本田技研工業株式会社 熊本製作所
リリース提供元:本田技研工業株式会社
提供元・Moto Megane
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