(画像出典:韓国メディア「BLOTER」)

ディスプレイ関連技術や製品に出会うことができるIMID 2021韓国ディスプレイ産業展示会が25日、ソウルのCOEX Cホールで開幕した。今年は学術大会だけでなく、展示会も行われ、昨年開催できなかった無念を晴らした。昨年のIMID 2020はコロナ19により学術大会のみオンラインで行われた。韓国Bloter&Mediaが報じた。

未だコロナ19が拡散傾向にあるだけに、展覧会のコロナ対策は徹底して行われた。展覧会入場から14日以内に症状があったのかなどの設問に回答し、温度測定を経なければ入場することができない。

今回の展示会は合計で240社が参加し、ブースは450個に達する。ソウル大学などの主要な大学もブースを構えた。主要参入メーカーは、サムスンディスプレイ、LGディスプレイ、ジュソン・エンジニアリング、メルク、SFA、ウォンイクIPS、シンソンE&Gなどがある。

目立ったブースは、国内ディスプレイ業界をリードするサムスンディスプレイとLGディスプレイだ。二つのブースは比較的規模が大きく来場者で混み合っていた。両社のブースは、完全に違いがあり楽しさがあった。

Bloter&Mediaによると、スマートフォンなどの中小型ディスプレイに強みを持つサムスンディスプレイは「技術」に焦点を当てたという。ブースの入り口では、無偏光OLED技術である「エコスクエア(Eco²)」が来場者を迎えた。エコスクエアは、パネルの積層構造に従来とは異なる変更を加え、光の透過率を高めた技術である。パネルの消費電力を25%減少させるのが特徴である。

韓国ディスプレイ産業展示会IMID2021、明確な違いを見せたLGとサムスン
(IMIDでのサムスンディスプレイのブースの一部、写真=Bloter)(画像=『コリア・エレクトロニクス』より引用)

ブース内に入ると、最初に「フォルダブルOLEDの耐久性」テストが目に入る。サムスンディスプレイは「氷点下20度でも3万回の折りたたみが可能である」と技術力を強調する。Galaxy Foldが最初にリリースされた時、ディスプレイにひびが入った写真などがインターネットコミュニティを中心に共有されたことを考慮すると、大きな進歩である。サムスン電子によると、Galaxy Z Fold3の場合、常温で20万回折りたたみが可能であるとしている。

サムスンディスプレイは耐久性テストの他にも、様々な技術を披露した。18日、Galaxy Z Fold3に最初に適用したと発表したUPC(Under Panel Camera)技術もブースで見ることができる。UPCは、パネルの下部にカメラモジュールを埋め込むことで、画面全体を活用できるのが特徴である。

他にもLCDとOLEDのブルーライト放出比較やカラーボリューム比較等も行われた。カラーボリュームは暗いシーンから明るいシーンまで、どんな明るさでも自然の色を正確に表現することを意味する。

TVなど中大型ディスプレイに強みを持つLGディスプレイは「日常生活」を強調した。一見すると、ディスプレイの展示会ではなく、家電製品の展示会という感じがするほどだ。 LGディスプレイは展覧会の開催前から「生活カスタマイズディスプレイソリューション」というキーワードに集中した。

これは単に技術だけでなく、日常生活でどのように入り込むかを示してくれるという意味である。LGディスプレイブースはHomeとAutoゾーンを区分した。Homeゾーンでは、88インチ8K CSOパネルを活用したホームシネマ環境、55インチの透明OLEDパネルとベッドを組み合わせたスマートベッドを披露した。また、48インチのOLEDパネルと電子ピアノを同じ箇所に展示して、日常の中のディスプレイの重要性を強調した。

韓国ディスプレイ産業展示会IMID2021、明確な違いを見せたLGとサムスン
(IMIDでのLGディスプレイのブースの一部、写真=Bloter)(画像=『コリア・エレクトロニクス』より引用)

Autoゾーンでは、追加投資計画を明らかにした車両用P-OLEDパネルを見ることができる。超大型車P-OLEDパネルはT字型で実装された。現場関係者の説明によると、T字ディスプレイは4つのパネルを一つに連結して製作したとのこと。

今回の展示会では、ディスプレイを直接生産するメーカーだけでなく、ジュソンエンジニアリング、シンソンE&G、大韓光通信など関連企業全般が参加した。IMID 2021韓国ディスプレイ産業展示会は、27日までソウルのCOEX Cホールで開催される。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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