過去に製造していたモデルを再現したヘリテージコレクションを展開して、時計好きから支持を集めているフランスの時計ブランド、イエマ。これまでクロノグラフ、ダイバーズなどを展開してきたが、今回は異色の存在感を放つ“機械式デジタル時計”に注目してみた。
》時刻表示から外装まで再現度の高さがすごい
ここのところ、時計界で勢力を伸ばしている“レトロデザイン”。米ソの宇宙開発競争に世界中が注目していた1970年代に流行した近未来的なスペースエイジデザインを中心に、当時流行していたオーバルケースを採用したモデルなど様々なモデルが復刻されている。
そんな、“レトロデザイン”のなかでも特にマニア心をくすぐるジャンルといえるのが、数字をプリントしたディスクを回転させ、文字盤の小窓から時刻を表示する“機械式デジタル時計”だろう。
1970年に世界初のLEDデジタルウオッチ、ハミルトンの“パルサー”が登場して電子式デジタルウオッチの人気が高まるなか、デジタルウオッチを模して機械式で製作されたとも言われる異色のジャンルなのだが、ここにきてそのユニークなデザインがマニアの間で再注目されているのだ。
今回、紹介するイエマの“ディジディスク”は当時、イエマが発売した“機械式デジタル時計”を再現したリバイバルモデル。時分針の代わりに回転するディスクを使用したデジタル表示に加え、ケースなどの外装まで当時のモデルを忠実に再現しており、独特のレトロ感を楽しむことができる。
YEMA(イエマ)
ディジディスク
1970年代ならではのユニークなデザインが目を引きつける機械式デジタル時計のリバイバルコレクション。当時のデザインと機構を忠実に再現しつつ、日差+/- 10秒の自社開発自動巻きムーヴメント、10気圧防水のスペックと、現代のニーズを満たす実用性をしっかりと確保しているのもポイントといえるだろう。
時と分を示す二つの回転式ディスクを採用したデジタル表示に加え、 ストライプ柄の文字盤も忠実に再現。外周のリングは時間、その内側のリングは分を表示し、わずかに高さを変えて多層的にレイアウトされたギミック感あふれる造形も魅力。ディスプレイ部分には傷が付きにくいサファイアクリスタルガラスを採用しており、安心して日常使いすることができる。
独特の時刻表示、インパクト抜群のトノーケースに加えて、薄型のブレスレットも当時のデザインを再現。ステンレススチールの板を折り曲げて作られる“巻きブレス”が1970年代のレトロな雰囲気を醸し出している。
ケースのサイズは縦が43mmで横が36mm(リューズを除く)、厚さが10.65mm。縦が43mmと聞くと大きめで着けにくそうな印象だが、ケースの内側に直接ブレスレットを設置する構造のため、手首とケースの間に隙間ができにくく、しっかりと手首をホールドしてくれるので着け心地は悪くない。
ケースの裏ブタは気密性の高いスクリューバック仕様となっており、100m防水を確保しているのも嬉しいポイントだ。
【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL:03-5875-8810
文◎船平卓馬(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?