「トントンでいい」はPayPayの成長への自信から?

PayPay「決済手数料はトントンぐらいでいい」発言は、スーパーアプリ化への自信の表れなのか?
(Image:slyellow / Shutterstock.com)公式HPでも全国の利用可能店舗数を「340万カ所以上」と明言している(2021年8月23日現在) (画像=『オトナライフ』より引用)

 ユーザーの利便性を考えれば利用可能店舗数の維持は欠かせないが、一方で企業としては当然ながら事業の収益化も図らなければならない。「事業に影響が出るほどの加盟店の減少を起こさず、ある程度の収益化が図れる」ラインを1.60%・1.98%とはじき出したのだろう。

 この設定について馬場氏は、「決済手数料はトントンぐらいでいい」と述べているという。QRコード決済サービスでありながら、決済だけで黒字化を目指すのではなく、そこに付随する各種サービスを利用してもらうことでしっかりとした利益を生み出す計画のようだ。これはまさに、「スーパーアプリ化すれば決済事業の分の利益も生み出すことができる」という、スーパーアプリ・PayPayに対する自信のあらわれと言っても過言ではない。

 現在は、有料化をきっかけに「加盟店の減少→利便性の減少→ユーザーの減少」という負のスパイラルへと陥ってしまう可能性が危惧されているPayPay。しかし有料化をソフトランディングさせることができれば、収益を上げることでPayPayのサービス・システムの改良にもさらなる投資をしやすくなるだろう。システムの改良による利便性が向上することで、「利便性の向上→ユーザーの増加→加盟店の増加」という相乗効果を生むことも期待できるはずだ。

 有料化後のPayPayはどちらのルートに進むことになるだろうか。今後もPayPayの成長ぶりに注目していきたい。

参照元:「決済手数料はトントンぐらいでいい」 PayPay馬場副社長が語る加盟店戦略【ITmedia Mobile】

※サムネイル画像(Image:paypay.ne.jp)

(文=オトナライフ編集部)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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