楽天経済圏の浮沈は楽天モバイルの黒字化にかかっている?

楽天経済圏、崩壊の危機!? 窮地を脱するために不可欠なのは、“あの事業”の躍進か
(画像=携帯電話の基地局は街中ではビルの屋上などに建てられている、『オトナライフ』より引用)

 グループ一丸となっての楽天モバイルへの先行投資が続いている現状だが、楽天モバイルの黒字化を気長に待っていられる余裕があるかはまた別問題だ。8月11日に発表された2021年12月期第2四半期の決算では、累計(1~6月)の最終損益では650億円を超える赤字であることが伝えられている。これは前年同期よりも悪化しているといい、グループの本音としてはすぐにでも黒字化を果たしてほしいと考えていてもおかしくないだろう。

 しかし楽天モバイルも、世界的な半導体不足によりこれまで「2021年夏頃」と発表していた自社回線の人口カバー率96%への到達が、「2021年内」へと繰り下げられた。(キャリア事業への参戦時には「2026年3月」としていたが、それを大幅に前倒ししているため「年内」でも十分に早いと言えるのだが…)

 自社回線の普及が進まなければ不便さを嫌ったユーザーの流入は見込めず、回線を借りているKDDI(au)へのローミング費用もかさむ。収入が減り支出が増えてしまうという、負のスパイラルへと陥ってしまいかねない。最悪の場合、楽天モバイルの赤字が顧客向けの優遇サービスのための資金を食いつぶしてしまえば、楽天ポイントのシステムすら崩壊してしまう可能性もはらんでいるだろう。

 「進むも地獄、退くも地獄」といった様相を呈しているが、進まなければ成功もあり得ないのが楽天グループのツライところだ。この苦難を乗り越えて、楽天モバイルの黒字化が果たされる日はいつになるだろうか。今後の楽天モバイルに注目していきたい。

参照元:楽天の足を引っ張る「意外な事業」…「楽天ポイント経済圏」崩壊の可能性も【マネー現代】

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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