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仕事でもプライベートでも、長時間快適に座っていられるゲーミングチェア。
元々は長時間ゲームするために開発されたものだが、最近では、高性能なゲーミングチェアがテレワーカーの間でも注目されてきている。
そこで、この記事では、ゲーミングチェアの特徴や選び方のポイントを紹介した後、おすすめする3つの商品の性能を解説していく。
従来のオフィスチェアではなく、なぜゲーミングチェアが選ばれているのかを知っていただこう。
ゲーミングチェアとは
ゲーミングチェアとは、その名の通り長時間ゲームをするゲーマーの為に誕生した椅子である。
どのような点がオフィスチェアと異なるのか?まずは、ゲーミングチェアの特徴をおさえていこう。
ゲーミングチェアの特徴
ゲーミングチェアは、1日何時間も椅子に座ってゲームをするプロゲーマーが、「正しい姿勢を長時間キープできるつくり」になっている。
正しい姿勢をキープすること、それは座っている間にお尻や腰にかかる負担を軽減することでもあり、筋肉が緊張しない状態であればゲームの正確なコマンド入力が可能となり、疲労の蓄積が抑えられることによって、正しい状況判断にも繋がる。
また、休憩時にリラックスできるようなリクライニング機能にもこだわっているため、ゲーマーにおすすめされる至れり尽くせりの椅子なのだ。
一般的なオフィスチェアとの違い
ゲーミングチェアに興味を持っている人は、普段仕事で使っているオフィスチェアと具体的にどのような部分が異なるのか気になるだろう。
ゲーミングチェアと一般的なオフィスチェアの機能比較をしていくので、ぜひ参考にしてほしい。
ゲーミングチェアはハイバックシート仕様
一般的なオフィスチェアは、背もたれの長さは肩の下ぐらいまでとなるが、ゲーミングチェアは頭の先まで包み込むハイバックシート仕様。
また、背部・座部が、体にしっかりフィットするように立体的な加工がされており、体が包まれたような感覚でゲームや仕事に集中できるのだ。
ゲーミングチェアはリクライニング機能付き
背もたれの角度を変えて固定できるリクライニング機能が、多くのゲーミングチェアに搭載されている。
傾斜角度を変えたい場合、背もたれを倒して睡眠を取りたい場合などに活用でき、快適な角度で固定してゲームや仕事に打ち込めるのだ。
ゲーミングチェアはヘッドレスト付き
ヘッドレストとは、背もたれの上部にある頭の重さを分散できるクッションのことであり、一般的なゲーミングチェアにはしっかり備わっている。
座っている時に背もたれに寄り掛かると、首から頭にかけて程よくフィットして、モニターが見やすい姿勢を無理なくキープできるのだ。
一部のゲーミングチェアはランバーサポート付き
ランバーサポートとは、背部の腰の部分にあたるクッションであり、腰への負担を軽減することが可能。
ランバーサポートは、骨盤がS字を描くような立体的な加工がされており、普通に座っている状態でもリクライニング機能を使って寝ている状態でも、理想的な姿勢をキープできるのだ。
一部のゲーミングチェアは可動型のアームレスト付き
腕を置くアームレストはオフィスチェアの一部にも備わっているが、ゲーミングチェアの場合は前後・上下・左右に可動できる。
また、必要に応じて取り外しができるため、アームレストが邪魔になってデスクの下に収納できないという事態も避けられるのだ。
一部のゲーミングチェアはレッグレスト付き
一部のゲーミングチェアには、座面の裏側に収納できる足置きのレッグレストが備わっている。
レッグレストを使えば、床に足を付けず、ふくらはぎを置いた状態でゲームや仕事をすることができ、むくみ対策になるのだ。
足置きがほしいなら独立したオットマンでも解決するが、レッグレスト付きのゲーミングチェアの方が場所も取らず、価格も抑えられるだろう。
ゲーミングチェアはデザインがゴージャス
一般的なオフィスチェアはデザインがシンプルだが、ゲーミングチェアは、まるでF1カーの座席のようなバケットシート仕様で見た目もゴージャスだ。
ゲーミングチェアは機能やデザインが優れていることから、オフィスチェアよりも比較的価格が高くなることを覚えておかなければならない。
テレワークにも適している
ゲーミングチェアはゲーマーだけでなく、毎日、数時間自宅で仕事をしているテレワーカーにもおすすめだ。
長時間正しい姿勢をキープできることで、集中力が長く継続するため、仕事効率が高まるだろう。
コロナ禍でテレワークに切り替わったという人は、記事の後半で紹介するおすすめのゲーミングチェアから気になる1点を選んでみてはいかがだろうか。
ゲーミングチェアの選び方のポイント
ゲーミングチェアの購入を決めた後、どの機能に注目して選んでいいか悩むだろう。
そこで、ゲーミングチェアを購入する際に注目したいポイントをいくつかピックアップしたので、悩んでいる場合はぜひ参考にしてほしい。
シートの生地
シートの生地は、主に布地のファブリックと合皮のPUレザーに分けられる。
それぞれの生地のメリットを見ていこう。
【ファブリック生地のメリット】
- 通気性に優れており、蒸れづらい
- 食べこぼしや飲みこぼしを掃除しにくい
- 座っている時にお尻が滑りづらい
- レザーと比べて価格が安め
【PUレザー生地のメリット】
- 見た目に高級感がある
- 撥水性があり掃除しやすい
- 座っている時に滑りやすい
- ファブリックと比べて価格が高め
普段から椅子の蒸れが気になっている人は、夏でも快適なファブリックがおすすめだ。しかし、布地なので醤油や油類をこぼしてしまった時に、汚れを落とすのが大変になることを覚えておこう。
一方、PUレザーだが、高級感溢れ掃除しやすいというメリットがあるが、価格はどうしても高くなってしまう。また、座っている時にお尻が滑りやすいため、リクライニングで角度をつけて座ることが多い人は気になるかもしれない。
それぞれメリットがあるため、他の性能も含めて総合的に判断したいところだ。
座面とランバーサポートの硬さ
ゲーミングチェアといえど、商品によっては座面やランバーサポートが思った以上に硬かったという不満もある。
そこで注目したいのが、使われている素材である。
オフィスチェアでも多く使われているチップ ・ スラブウレタンとモードウレタンを比較してみよう。
【チップ ・ スラブウレタン】
- モードウレタンより低密度
- モードウレタンと比べて価格が安め
- モードウレタンよりも劣化しやすい
【モードウレタン】
- チップ・スラブウレタンよりも高密度
- 質感が滑らかで型崩れしづらい
- チップ・スラブウレタンよりも価格が高め
密度については、高いほど耐久力が優れているが、座った感覚は硬めになってしまう。
耐久力が優れたモードウレタンの方が価格は高くなる傾向にあるが、実際に座ってみないことには自分に合っているかどうかはわからないため、あくまで基準として考えよう。
柔らかめの座り心地が良ければチップ・スラブウレタン、少し硬めでも長く良い状態で使いたい場合はモードウレタンを選ぶといいだろう。
リクライニングの角度
ゲーミングチェアのリクライニングは、商品によって倒せる角度の限界が決まっている。
一般的には、130度〜180度の間まで背もたれを倒せる商品が多く、休憩中に角度をつけて仮眠を取りたい場合には、160度以上傾けられる商品を選ぶといいだろう。
ランバーサポートの有無
説明した通り、腰の負担を軽減させるランバーサポートの有無は商品によって変わってくる。
腰痛持ちの場合やゲーム中、仕事中の姿勢が気になる人は、ランバーサポートが付いていることを前提に商品を探した方がいいだろう。
ランバーサポートの中でも、形やクッション性が商品によって異なる点も注目したいところ。
アームレストの調整範囲
ゲーミングチェアのアームレストは、商品によって調整範囲が異なるため注意が必要だ。
肘をアームレストにおいた状態でPCの作業をしたい場合は、左右にスライドできる商品、もしくは回転させて角度を付けられる商品を選ぼう。
ゲーミングチェアの一部には、アームレストの調整自体できない商品もあるため、肘や腕を置きたい場合には必ず調整範囲をチェックしよう。
レッグレストの有無
長時間のゲームやテレワークで足のむくみが気になっている人は、レッグレスト付きのゲーミングチェアを選ぶのがおすすめだ。
ただし、レッグレストが付いている商品は種類が限られているため、デザインを重視したい場合に希望に沿わない可能性がある。
また、レッグレストが付くことで価格が高めになることも覚えておこう。
テレワークでも活躍するおすすめのゲーミングチェアを紹介
ゲーミングチェアの特徴や選び方のポイントを理解してもらえたところで、ここからはゲームだけではなく、テレワークでも活躍するゲーミングチェアを紹介していこう。
【AKRacing】AKR-PREMIUM|LOW-RAVEN
AK Racing(エーケーレーシング)は、2000年に中国を拠点として誕生したチェアメーカーだ。
AK Racingの設立後はプロ用のレーシングシートの開発や製造をしていたが、現在はゲーミングチェアの開発にも注力しており、その中でも「PREMIUMシリーズ」は高性能なチェアとして多くのユーザーを魅了している。
AKR-PREMIUMのLOW-RAVENは、ホールド感・リラックス感・そしてバランスを兼ね備えた商品である。
レザーシートで、座面には耐久力の高い高反発モールドウレタンが使われており、180度の傾斜に対応したフルフラット仕様だ。
フットレストはないが、ランバーサポートがあり腰の負担を軽減可能。
価格は高めだが、見た目の高級感もあるおすすめ商品のひとつだ。
ブランド | AK Racing(エーケーレーシング) |
商品名 | AKR-PREMIUM|LOW-RAVEN |
販売価格 | 61,523円(税込・Amazonより参照) |
商品寸法 | 65 x 65 x 130 cm |
シート素材 | PUレザー |
座面素材 | 高反発モールドウレタン |
ヘッドレスト | あり |
フットレスト | なし |
アームレスト調整 | 上下 |
ランバーサポート | あり |
リクライニング機能 | 最大180度 |
その他 | キャスターストッパー機能 |
【Dowinx】LS-666801F
Dowinx(ドウンクス)は、2013年に中国の浙江省で設立された会社のブランドで、ゲーミングチェアを自社製造している。
ゲーミングチェアのメーカーの中では中堅メーカーだが、高性能ながら比較的安価なゲーミングチェアを製造しており、Amazonをはじめとしたネット通販でも高い人気を誇る。
LS-666801Fは、通気性の良いファブリック生地で、座面の素材は高反発モールドウレタンが使われている。
足が疲れた時に活用できるフットレスト付きで、ランバーサポートにはUSBケーブルを通じて振動を起こすマッサージ機能付きだ。
LS-666801Fの淡いカラーバリエーションは、部屋のインテリアとしても活躍するだろう。
ブランド | Dowinx(ドウンクス) |
商品名 | Dowinx|LS-666801F |
販売価格 | 21,700円(税込・Amazonより参照) |
商品寸法 | 80 x 55 x 132 cm |
シート素材 | ファブリック |
座面素材 | 高反発モールドウレタン |
ヘッドレスト | あり |
フットレスト | あり |
アームレスト調整 | 上下 |
ランバーサポート | あり・マッサージ機能付き上下 |
リクライニング機能 | 最大170度 |
その他 | コイルスプリングクッション |
CYBER-GROUND|鬼背面3Dアームレスト・ハイバック(メッシュシート)
CYBER-GROUNDは、1964年に創業された日本の家具メーカー「タンスのゲン」によるオリジナルブランドだ。
家具屋が提案する「ゲーミングファニチャーブランド」として注目され、安心の国内サポート付き。
鬼背面3Dアームレスト・ハイバック(メッシュシート)は、背面のデザインがまるで鬼の顔のようになっていて、圧倒的な存在感が魅力的。
座面はファブリック生地、背もたれは通気性抜群のメッシュシートと可動式のランバーサポート付きで、夏でも長時間快適なゲーミングとテレワークを実現させるだろう。
リクライニングが最大130度と物足りない感じはあるが、アームレストが左右・上下・角度30度まで調整可能だ。
ブランド | CYBER-GROUND |
商品名 | 鬼背面3Dアームレスト・ハイバック(メッシュシート) |
販売価格 | 19,800(税込・Amazonより参照) |
商品寸法 | 65 x 98 x 126 cm |
シート素材 | 座面ファブリック・背もたれメッシュ |
座面素材 | ウレタンフォーム |
ヘッドレスト | あり |
フットレスト | なし |
アームレスト調整 | 左右・上下・角度30度 |
ランバーサポート | あり |
リクライニング機能 | 最大130度 |
まとめ
ゲーミングチェアは、長時間のゲーミングや仕事でも正しい姿勢をキープできるつくりになっており、疲労の蓄積や腰への負担軽減が可能なアイテムだ。
一般的なオフィスチェアにはない体を包み込むようなハイバックシート仕様で、首から頭にかけてフィットするヘッドレストや腰をしっかりとサポートするランバーサポートなどは、ゲーマーだけではなくテレワーカーにとっても嬉しいだろう。
これからゲーミングチェアを購入しようとしている人は、シートの素材やリクライニング機能の角度、ランバーサポートの有無などに注目して、用途に合った商品を選んでみよう。
商品選びに悩んだ時は、この記事で紹介したおすすめの商品もぜひチェックしてみてほしい。
提供元・男の隠れ家デジタル
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