“ブレスレットの機能”と言っても、それはあくまで補助的なものであり、種類も限定される。
主なものとしてはコマを外さずにサイズ調整が行えるエクステンション機能か、もしくはケースからの取り外し(またはコマの取り外し)を容易にする機能のいずれかだろう。
まずエクステンション機能。これがプレスレットにおいては最も一般的で、かつ装着感の良し悪しにも関わる機能と言える。
かつてはブレス自体が、引っ張るだけで伸び縮みする構造となったエクステンションブレスが存在した。手首へのフィット感が非常に高く、1950年代にはアメリカで大流行したが、一方で耐久性がそれほど高くなった。そこでエクステンションブレスに代わって増えたのが、バックル部分などにサイズの微調整が可能なエクステンション機能を備えたブレスだ。これが現在の主流で、メーカーによってタイプは様々だが、数ミリ単位で最長20ミリほどの調整ができるものが多い。コマ調整では難しい、微妙な調整が可能となるため、フィット感はより向上するというわけだ。日常生活にも役立つ便利な機能と言えよう。
続いて後者だが、これは近年ベルトアレンジを楽しむユーザーが増えたことを受け、導入するブランドが増えてきた。なかには、スライドレバー式など構造がいたってシンプルで、正直なところ機能と言っていいか微妙だが、いずれにせよあると便利なことは確かである。
高級ブランドでもヴァシュロン・コンスタンタンなどが属するリシュモングループでは、インターチェンジャブル・システムをかなり積極的に導入。しかも、これらはかなり作りがしっかりとしており、安心感は高い。
ちなみに、まったくの別モノになるが、ウェナリストなどのようにバックル部分にスマート機能をもたせたブレスレットなどもある。より高機能を望む人はこうしたブレスレットをチョイスするのもおすすめだ。
文・堀内大輔/提供元・Watch LIFE NEWS
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