》スイスメイドの品質に強いこだわりをもつ独立系の実力派ブランド

Laventure(ラベンチュラ)はフランス国境近く、スイス・ヌーシャルに拠点を置く独立時計ブランドだ。2017年にクレメント・ゴーによって設立された新興ブランドだが、すべての時計をスイス時計産業の中心地のひとつとして知られる、ラ・ショー・ド・フォンで製造しており、数量限定により品質にこだわったコレクションを展開している。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

幼少期から時計に興味があったという創業者のクレメント・ゴーは、近所のアンティークショップで時計関連の道具に触れ、時計製造に憧れをもちながら育った。彼は大学でデザインの学位取得したのち、ヌーシャルの時計デザイン会社で5年間でデザインスキルを磨いており、その期間にオーデマ・ピゲ、エベル、モーリス・ラクロア、ミドーなど、有名な企業の時計デザインを手掛けている。

クレメント・ゴーは2017年に念願であった自身の時計ブランド“ラベンチュラ”を創設。1960年代に作られた時計からインスピレーションを得たデザインを特徴として、伝統的な時計製造のルールを守りつつも現代性を加えた、探検家のための時計をコンセプトに掲げている。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

また、“スイスメイド”の品質に強いこだわりをもっているのも“ラベンチュラ”の特徴だ。一般的にスイス製のスタンプを獲得するには、ムーブメントと外装の60%がスイス製である(コスト換算)必要があるのだが、 Laventure(ラベンチュラ)は95%以上がスイス製。サファイアクリスタル以外をスイスで製造していることを公式サイトでもアピールしている。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

品質にこだわるため、同社の時計はすべて限定生産。毎年ひとつ、新しい限定モデルを作成することにより、そのコレクションを拡充していくという独自のビジネスモデルを実現している。残念ながら、2017年以降に製作した四つのコレクションははすべて完売となっており、次のコレクション発表を楽しみに待つしかない。

Laventure(ラベンチュラ)
Sous-Marine Steel / Black

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

ケースはスチールとブロンズの2種類、文字盤はブラック、グリーン、ブルーの3色から選ぶことが可能で、各スタイル50本のみの限定生産。 ケースサイズは41mmで、サファイアガラスのスーパードームクリスタルを採用。ムーヴメントにはETA2824-2を搭載。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

文字盤はプレート2枚を重ね合わせたサンドイッチ構造。このモデルは上面のプレートは表面にヘアライン仕上げを施し、ダークラッカー仕上げでグリーンカラーの絶妙なグラデーションを生み出している。インデックスには切り込みが入っており、下側のプレートを覆うベージュのヴィンテージ蓄光塗料が見える。ライトベージュとダークラッカーのコントラストが昼夜を問わず視認性を高めているのが特徴だ。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

時計の針やマーカー色、ギルトメタリックゴールドとゴールドのコントラストがヴィンテージ感を醸し出している。既に完売しているが、Sous-Marineコレクションの価格は、ケースタイプにより異なり2350スイスフラン(約28万4000円)から2650スイスフラン(約32万円)。

Laventure(ラベンチュラ)
Transatlantique GMT Steel / Green

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

海底から世界旅行へ、次に紹介するコレクションは“Transatlantique GMT”だ。グリーンとブラックの2色のみの展開、各色50本の限定生産。ケースサイズは40.5mm、ETA2893-2ムーブメントを搭載。風防にはあえてサファイアクリスタルではなくプレキシグラスを採用しており、プレキシガラスならではの温かみのある雰囲気がヴィンテージ感を漂わせている。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

アンティークウオッチを彷彿させる光沢のあるバイカラーのベゼルも大きな魅力。ベゼルの数字は奥行きだけでなく、浮いているかのようにも見える。316Lステンレススチール製のブレスレットが付属し、快適性を実現している。 販売価格は 3350スイスフラン(40万5千円)だ。

Laventure(ラベンチュラ)
MarineⅡSteel/Gold

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

現在のコレクションで最も新しいモデルと言えるのが限定生産99本の“MarineⅡ”。ポリッシュ仕上げとブラッシュ仕上げを施した316Lステンレススチール製ケースを採用しており、ケースサイズは40.5mm。 ムーヴメントはSellita SW200-1を搭載している。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

特徴的なのがイエローゴールドを採用したレイヤード文字盤。文字盤の表層面にはベゼル、ケースと統一したヘアライン仕上げが施され、レトロでありつつシャープで洗練された雰囲気を感じさせる。

【1960年代の時計からインスパイア】時計王国スイス発、日本未上陸の独立系ブランド“ラベンチュラ”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

このモデルもヴィンテージ感にこだわったプレキシグラス製のドーム風防を採用。文字盤の色とマッチして独特の温かみを感じさせる。 価格は3850スイスフラン(46万5千円)だ。

文・William Hunnicutt/提供元・Watch LIFE NEWS

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