ゴルフは老若男女問わず高い人気を誇るスポーツですが、効率よく上達するためにはゴルフクラブのグリップの握り方が重要です。どれだけスイングの練習をしてもグリップの握り方が雑だとボールはまっすぐ飛びません。そんな、ゴルフクラブのグリップの握り方を具体的に解説します。
Contents 目次
01. ゴルフが上手くなるグリップの握り方
02. 正しいグリップの構え方でゴルフ上達を狙う
03. ゴルフの技量に合うグリップの構え方を探す
04. もう一つのグリップの握り方と構え方
05. 飛距離を狙うドライバーのグリップの握り方
06. コックを使う握り方でレベルアップ
07. ゴルフ上達のカギはグリップの握り方の修得
ゴルフが上手くなるグリップの握り方
ゴルフ初心者が上手くなるためには、正しいゴルフスイングができなければなりません。正しいゴルフスイングをするためには、スタンスの中心でボールをとらえる7番アイアンで正しいグリップの握り方と構え方の練習を行うことがおすすめです。
おすすめは基本の形を覚えて、そこから自分に合うグリップの握り方と構え方を作り上げてくこと。これが初心者にとって早く上達できる方法といえるでしょう。この記事ではそんなゴルフクラブの基本的な握り方について解説します。
基本となるスクエアなグリップの握り方
スクエアなグリップとは、両方の手のひらで7番アイアンのグリップを挟み、両手の平行なラインを意識しながらグリップする基本の握り方のことです。
四角形を表すスクエアの意味は、スタンスでは「平行」、インパクトのフェースの向きでは「垂直」の意味として使われます。
ゴルフ上達のカギはスクエアグリップ
初心者がはじめてゴルフクラブを握ってみると、スクエアに近い握りが多いとされています。しかし、いろいろな情報を参考にした結果、基本の握り方から離れてしまったゴルファーが大勢いるのです。
そんな基本とは異なる握り方を捨てることが上達には必要となります。まずは初心者のときに覚えた基本の握り方に戻しましょう。
スクエアな握り方で両手に一体感が生まれる
スクエアな握り方はゴルフクラブをソールしてから、グリップエンドだけをお腹につけて身体に立てかけます。その後、両手でグリップを挟んでから、左手の人差し指が右手の薬指につくように手首を回転させ指2本分だけずらしましょう。
最初は左手、次に右手の順で握る握り方だと両手を密着させることができるので一体感が生まれる持ち方になり、スクエアな握り方にもなっているはずです。
グリップと体の間隔はゴルフボール1個半
グリップを身体の中央で構えて、グリップエンドと身体との間隔はゴルフボール1個半程度空けます。この時グリップとの間隔が広いようであれば、前傾になっている証拠です。
反対にグリップとの間隔が狭いようなら、棒立ちのような姿勢になっているので前傾を深くすることをおすすめします。
■グリップが体に近くて浅い前傾姿勢
手首の角度を変えない握り方で、身体の近くでグリップを構えると、ヒール側が浮いてトゥ側だけでソールすることになります。
結果的に正しい握り方をしてもグリップの位置が近すぎると、フェースが開いてスライスボールを打ち出すことになるはずです。
正しいグリップの構え方でゴルフ上達を狙う
正しいグリップの握り方を身につけるには、正しい構え方を身につけなければなりません。自分の体形に合うスタンスの幅や前傾姿勢の角度、そしてグリップの握る位置を知ることが必要となります。
ここではそんなゴルフの基本ともいえるアドレスの取り方と、それに伴なうグリップの握り方について解説するのでぜひ参考にしてください。
スタンスの基準となる肩幅
安定したアドレスの姿勢をとるためには、毎回同じスタンス幅になることが大切です。スタンスが広ければグリップの位置は低くなり、スタンスが狭ければグリップの位置は高くなります。
常にグリップ位置が上下していると、ゴルフスイングが安定せず、インパクトでフェースを合わせることができません。そこでグリップを構える位置を安定させて、正しいインパクトができるようにしましょう。
■肩幅のスタンスの取り方
肩幅のスタンスを取るときには、ゴルフボールのライン上に立ってから左右の足を開くようにします。
最初に両足をそろえて両足の中間にゴルフボールを置き、左足の幅2足分を左側にスライドさせ、次に右足も同様に2足分スライドすると肩幅のスタンスになっているはずです。
グリップの位置が決まる前傾姿勢の角度
グリップの握る位置は、常に一定であることが重要です。同じ位置でグリップを構えて、同じゴルフスイングをすると安定したインパクトが可能になります。
ゴルフクラブの長さが変わるとグリップの位置も変わるのでは、と疑問を持つ方もいるでしょう。しかし、ゴルフクラブの長さに合わせて傾きの角度を変えるため、同じモデルのゴルフクラブであればグリップの高さは一定となるのです。
■グリップの位置を決める前傾姿勢
スタンスを肩幅に開き、腰から曲げずに尾てい骨を意識して股関節から前傾姿勢をとります。このときの前傾姿勢の角度が正しいのであれば、グリップエンドと身体の間隔はゴルフボール1個半になるはずです。
もしもグリップエンドとの間隔が違うようであれば、前傾姿勢の角度を変えて合わせていくことをおすすめします。
■グリップの位置を決める方法
まず前傾姿勢をとって、肩から腕をまっすぐなラインで下します。脱力した腕を左右に振って、さらに力を抜いた自然な状態にすると地面と垂直になっているはずです。
ここがグリップを握るポイントなのですが、もしもグリップエンドと身体の間隔がゴルフボール1個半でなければ、前傾姿勢を変えて同じ動作で正しい位置を見つけてください。
グリップの握り方は構え方を工夫する
正しいスタンスと正しい前傾姿勢、正しいグリップの位置が決まれば、フェースがスクエアな方向にセットされているかをチェックしましょう。
ゴルフではターゲットとゴルフボールを結ぶ線を「飛球線」といいますが、飛球線にフェースを垂直に合わせることがスクエアなフェースです。
再現性のスポーツといわれるゴルフでは、スクエアなフェースをインパクトで再現するために、グリップの握り方や構え方を工夫する必要があります。
ゴルフの技量に合うグリップの構え方を探す
スクエアなグリップの握り方や構え方が身につき、基本のスタンスや前傾姿勢がとれたら、自分に合うアドレスを探すことをおすすめします。
スクエアなアドレスをするゴルファーが打ち出すゴルフボールはスライスするかもしれません。もちろんスクエアなゴルフを目指して練習を重ねれば、やがてゴルフボールはコントロールできます。
ただ到達するには時間がかかるので、自分に合うゴルフスイングを探したほうが早道かもしれません。
フックフェースで構える
アドレスでフェースを基準にスクエアにセットすると、ゴルフボールはスライスして右方向に飛び出します。
その理由は人気のゴルフクラブの大半は軽量化されているため。ゴルフ初心者でもゴルフスイングのスピードは速くなっていて、シャフトのしなりでヘッドが遅れてフェースが開くと考えられているのです。
そこでヘッドをセットする段階で、左方向にフェースを向けることが一般的な対処法といわれています。
■グリップの位置はヘッドで決める
セットするときはフェースの頂点であるトップブレードに注目しましょう。ヘッドの頂点が垂直になるようにセットをすると、フェース面は左側を向いているはずです。
いわゆるフックフェースでアドレスして、そのままゴルフスイングをすると、インパクトで開くフェースと相殺できてスクエアにインパクトができます。
ただしゴルフが再現性のスポーツであることにこだわるとしたら、フックフェースのセットは応急処置にしかなりません。
人気のハンドファーストの構え方
正しいグリップの握り方と構え方では、グリップを両手で挟んでから握り、身体の中央で構えると説明しましたが、これを少しだけ変えて自分の技量に合った握り方と構え方に変更します。
グリップは中央で構えるのではなく、スライスに対応するために身体の左側で構えなくてはいけません。
■ハンドファーストはフックフェース
フェースを合わせて左側で構えたグリップは、握り方を変えずに中央に戻すとフェース面は左を向いていて、実際にはトップブレードに合わせてセットしているので、フックフェースで構えているのと同じことです。
そしてグリップを左に倒すと、スクエアなフェースでセットができるので、ゴルフの再現性に通じる正しい構え方ができているはずです。
■自分に合うグリップの位置は練習で見つける
初心者にも人気のハンドファーストは、構えるときの目安となるグリップ位置が左腿の内側といわれています。しかし、これではアバウトすぎて反対にフックの可能性もないわけではありません。
トップブレードで合わせてから、グリップを左に移動して、フェースがスクエアになるところで止めます。
その上で実際に多くのゴルフボールを打って球筋を確認しながらスマホで写真を撮って、自分に合ったグリップの位置を見つけましょう。
人気のハンドファースト&ストロンググリップ
グリップの位置をハンドファーストにしたとき、握り方はスクエアグリップからストロンググリップに変えるのが一般的です。
このストロンググリップの握り方は、別名フックグリップともいわれています。この握り方はもともとフック系のゴルフボールを打ち出して飛距離を狙う握り方です。
ただ、ここではスライス防止のための握り方として、ハンドファーストと併用して使うことがストロンググリップの目的となります。
■右手のグリップの握り方がポイント
ハンドファーストはグリップを左側で構えますが、インパクトでは正面でゴルフボールをとらえるイメージが必要です。それでもフェースが開くことがあるため、フックフェース気味にして、スクエアなフェースでゴルフボールをとらえるように意識します。
グリップを握る左手のこぶしが2個半くらい見えるようにして、右手は下から合わせるような持ち方をするとストロンググリップになります。
もう一つのグリップの握り方と構え方
スクエアグリップの握り方とストロンググリップの握り方、2種類の握り方が習得できたら、初心者には難易度が高いかもしれませんが、ロブショット用の握り方と構え方も習得しておきましょう。
ロブショットとはショートアプローチで人気の高い打ち方で主にゴルフボールを打ち上げるために活用されます。スコア向上のためにはゴルフコースの状況に合わせて、握り方を変えるようにしましょう。
ウィークグリップの握り方
本来のウィークグリップは、左手甲が下を向き、その上から右手を合わせるようにかぶせる握り方のことでした。ゴルフスイング中に両手の甲はスクエアに戻るため、フェースが開いてインパクトをすることになります。
フックを防ぐことができ、さらに大胆な握り方をすると、プロの写真のようなロブショットみたいに、フェースを寝かせた状態でインパクトを迎えることもできるようになるかもしれません。
ウィークグリップ&ハンドレイト
右手をかぶせる握り方のウィークグリップのときには、グリップの位置を右側で構えるハンドレイトにします。
ハンドレイトで構えるときのゴルフクラブは、サンドウェッジやロブウェッジを選択しボールをセンターに置いて、アドレスのときの手首の形でインパクトができるようにしなければなりません。
フェースが開いた(寝ている)状態なので、通常の打ち出し角よりも高く上がりスピン量に影響をもたらすはずです。
ハンドレイトはロングサムの握り方
もう1つのグリップの握り方として、手のひらで包むような握り方のパームグリップがあります。グリップを左手人差し指の付け根から斜めに握る、いわゆる一般的な握り方です。
ハンドレイトでは、アドレスでの手首の形がほどけないようにするために、左手親指をグリップの上にまっすぐにして乗せる「ロングサム」の握り方にすると安定感が得られるようになりますよ。
飛距離を狙うドライバーのグリップの握り方
ゴルフクラブのなかでドライバーだけは、まったく違うゴルフスイングをしなければなりません。肩幅よりも少し広めのスタンスをとり、左足かかとの延長線上にティーアップしたボールを乗せます。
スタンスの中央にあるスイングの最下点を通過して、ヘッドが上を向くときにボールを打ち出すアッパーブローのゴルフスイングができるようになるはずです。あとはグリップの握り方を少し工夫して、さらに飛距離アップを狙いましょう。
飛距離を狙うグリップエンドに近い握り方
ゴルフクラブのなかでドライバーの役割は「飛距離を狙う」ことです。そのため、ボールコントロールをするのであればドライバーをやめてユーティリティに変えるべきでしょう。
飛距離を伸ばす条件は、ヘッドスピードの速さと正確なインパクト、そして適正な打ち出し角の3要件が満たされたときです。そして、この3要件でもっとも簡単にできることは、グリップエンドで握ってヘッドスピードを上げる方法となります。
飛距離が狙えるグリップを下げる握り方
ゴルフスイングは常に一定であることがインパクトの安定に影響を与えます。でも特殊なゴルフクラブであるドライバーは、アッパーブローという特別な打ち方をしているので、フォームを少し変えることで、さらにヘッドスピードが上がるわけです。
肩から腕を垂直に下してヘッドをソールしましょう。少しだけ腰を落としてグリップを下げてシャフトを寝せた握り方がハンドダウン、あとは手首を使ったゴルフスイングでヘッドスピードは加速するはずです。
ハンドダウンに必要なショートサムの握り方
ハンドダウンのときの握り方は、手のひらではなく指で握るフィンガーグリップです。指でグリップを握っていることから、親指は第1関節より先の指紋のところだけでグリップを押さえる「ショートサム」にします。
手首の自由度が高くなり、インパクトゾーンでヘッドを効かせたゴルフスイングができるので、ヘッドスピードが加速している実感を得ることができるでしょう。
コックを使う握り方でレベルアップ
コックとはグリップを握っているときの左手首の角度のことです。ゴルフスイングでは左手の甲や手のひらに向けて手首を曲げる必要はありませんが、親指側に曲げたり戻したりと縦の動きは必要となります。
左手首を縦に動かして、グリップを握る親指と手首が直角になる握り方でコックができて、アドレスのときの握り方と同じ角度に戻すとコックをリリースしたことになるのです。
コックを作るタイミング
コックは、テークバックをしてからトップに到達するまでに作ります。作るといっても、実際にはゴルフクラブを引き上げると自然にコックは作られるので、トップの位置でシャフトの重みを左手の親指で感じられなければなりません。
親指でシャフトを支えるためにはスクエアなグリップの握り方が必要で、これによって左手首が直角にすることができます。
コックをリリースするタイミング
直角のコックによって、ダウンスイングに入るときのヘッドの遅れは解消されているはずです。
問題はコックをリリースするタイミングで、インパクト直前にコックをリリースできればヘッドスピードは加速しますが、タイミングが早いとコックの効力は失われてヘッドスピードの加速は期待できません。
ベストタイミングは、グリップが右腿の手間に差し掛かったときで、左手親指でグリップを押すようにリリースすると、スイングスピードにプラスαの速度が加わります。
コックの威力を確認する方法
コックの威力を試す方法は、スクエアな握り方でグリップを構えて、左手甲を飛球線に対して平行にしてから、シャフトを地面と平行になるようにヘッドを持ち上げるのです。
腕を振らずにリリースしてボールを打つと、思っている以上のコックの威力に気づかされるでしょう。
スクエアな握り方で正しいスイングができる
手首を自由に使えるゴルフスイングは重要なものです。インパクトの直前でヘッドスピードが加速できれば、グリップの握り方や構え方がスクエアでもフェースが開いてスライスする心配はありません。
コックを使ってヘッドを返す正しいゴルフスイングができているわけですから、あとはリリースのタイミングが安定するよう、繰り返し練習を積んで自信をつけることをおすすめします。正しいゴルフスイングの練習に励むことが、上達の早道へとなるでしょう。
ゴルフ上達のカギはグリップの握り方の修得
ゴルフが上達するための最短方法は、グリップの握り方と構え方を習得することです。正しいアドレスができるようになれば、正確なインパクトと美しいスイングが手に入ることは間違いありません。
スクエアな握り方と構え方でスクエアにインパクトができて、コックを使うゴルフスイングを極めることができるよう練習に励みましょう。
文・海龍/提供元・暮らし~の
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