目次
母倉日(ぼそうび)は七箇の善日のひとつで、結婚式に最適な吉日といわれています。
本記事では母倉日が結婚式に最適といわれる理由や、結婚式以外にはどんな行事・イベントにおすすめなのかを解説。他
の七箇の善日や吉日にはどんなものがあるのか、仏滅や赤口と重なった場合はどうすればいいのかも紹介します。
・母倉日にやるといいことは?
・母倉日が仏滅や赤口とと重なったら?
母倉日の意味
母倉日は「母が子を育てるように、天が人を慈しむ」とされる吉日で、さまざまな慶事を行うのによい日とされています。
母倉日は暦注下段の「七箇の善日(ななこのぜんにち)」のひとつ。多いときで月に10回以上訪れることもあり、他の吉日とも重なりやすいです。
母倉日にやるとよい3つのこと
母倉日は慶事全般によいとされる吉日で、中でも次の3つを行うのに適した日です。
・家の新築や修理
・引越し
上記の3つにおすすめな理由は、母倉日の「母が子を育てるように」という謂れ(いわれ)にあります。
結婚は母になる準備段階、家の新築や修理、引越しは新しい家庭で子を育てる準備ともいえるため、母倉日に行うのにぴったりだといえるでしょう。
母倉日以外の吉日・七箇の善日(ななこのぜんにち)
七箇の善日(ななこのぜんにち)のひとつである母倉日。他の七箇の善日や吉日には、どんなものがあるのでしょうか。
次に、母倉日と併せて知っておきたい吉日を紹介します。
天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)
天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)は日本の暦で最高とされる吉日です。特に一粒万倍日と重なった場合は縁起がよく、最高の開運日といわれます。
天赦日は「天がすべての罪を赦す日」という意味で、結婚や入籍などの慶事、新しいことを始めるタイミングには最適です。
ただ、天赦日は年に6回ほどしかないため、慶事やイベントの日程を合わせるのは難しいかもしれません。
タイミングが合わなければ「結婚式なら母倉日」「新しいことを始めるなら一粒万倍日」というように、頻繁にある吉日にイベントを合わせるのがおすすめです。
天恩日(てんおんにち)
天恩日(てんおんにち)は「すべての人に天の恩恵が降りてくる」とされる吉日です。結婚や入籍といった慶事、引越しや旅行など、さまざまなイベントとの相性がよいと考えられています。
一度訪れた天恩日は5日間続き、母倉日と重なることも多いです。母倉日と天恩日が重なった日は、結婚や引越しに最適な日といえるでしょう。
寅の日(とらのひ)
寅の日(とらのひ)は金運にまつわる吉日で、特に出資や投資、宝くじの購入などと相性がよいと考えられています。
寅(虎)は中国で「千里の道を行き、また戻ってくる、勢いのある動物」とされています。寅の日に出ていったお金は、虎と同じように、勢いよく行き、戻ってくると考えられています。
巳の日(みのひ)
巳の日(みのひ)は金運にまつわる吉日です。巳(蛇)は神様の使いとされる縁起のよい生き物で、特に白蛇は財産を司る神「弁財(才)天」の使いである、金運によい生き物とされています。
そんな巳の日は、財布の買い替えや宝くじの購入におすすめな吉日です。
己巳の日(つちのとみのひ)
己巳の日(つちのとみのひ)は、60日周期でやってくる金運日です。
己とは、陰陽五行で金を意味する「土」のこと。土と蛇、お金にまつわる縁起物が2つ揃った、最高の金運日です。
大明日(だいみょうにち)
大明日(だいみょうにち)は、「天地が開け、太陽の光が隅々までを照らす」とされる吉日です。
「天地が開け」「隅々まで照らされる」の謂れから、引越しや建築などの移動に関するイベントに最適と考えられています。
母倉日と重なることも多く、引越しで縁起を担ぐなら「母倉日+大明日」の日を狙うのがおすすめです。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)は、新しいことを始めるのに最適とされる吉日です。月に4~6回あるため他の吉日と重なりやすく、特に天赦日と重なると「最高の開運日」といわれます。
一粒万倍は「一粒のもみが、万倍のもみをつける稲穂になる」という意味です。一粒万倍日の行いは、よいことも悪いことも、もみと同じように万倍になり返ってくると考えられています。
母倉日や吉日と同じく意識したい「六曜」とは?
母倉日や他の吉日と併せて意識したいのが、次の6つの吉日・凶日の総称である「六曜」です。カレンダーに表示されていることも多いため、目にしたことがある人も多いでしょう。
六曜には、それぞれ以下のような意味があります。
・友引:11時~13時が凶、他は吉の日。「友を引き込む」の字から、葬儀では避けられる
・先勝:「先んずれば即ち勝つ」を意味する、午前中は吉、午後は凶の日
・先負:「先んずれば即ち負ける」を意味する、午前中は凶、午後は吉の日
・赤口:11時~13時が吉、他は凶の日。「赤」が血や火を連想させるため、葬儀や引越しでは避けられる
・仏滅:「仏も滅びる」を意味する、1日中が凶の日。滅びは再生を想起させるため、葬儀を行っても問題ない それぞれのより詳しい意味や由来、六曜を意識したい行事・イベントは、こちらの記事で紹介しているので併せてご確認ください。
母倉日と仏滅や赤口が重なった場合
六曜の仏滅や赤口は、縁起の悪い日として知られています。縁起のよい母倉日と、凶日である仏滅や赤口が重なった場合はどうなるのでしょうか。
「母倉日の正のパワーが凶日の負のパワーをかき消すため、その日は吉日となる」と考える人もいれば、「相殺して普通の日になる」「負のパワーが勝ち凶日となる」と考える人もいます。
ただ、仏滅や赤口は母倉日よりも知名度が高いです。その分気にする人も多いため、結婚式や葬儀・法事などでは、仏滅や赤口を避けることを優先した方がよいかもしれません。
2021年の母倉日カレンダー
母倉日は他の吉日よりも回数が多く、イベントの日程を合わせたり、他の吉日と重なる日を意識したりしやすいです。
次からは2021年の母倉日と、その日に重なる吉日や六曜を紹介します。
2(月)母倉日、大安、一粒万倍日、大明日、天恩日
9(月)母倉日、友引
12(木)母倉日、大安、大明日
15(日)母倉日、友引、一粒万倍日、大明日
18(水)母倉日、大安
21(土)母倉日、友引
24(火)母倉日、大安、大明日
27(金)母倉日、友引、一粒万倍日、大明日
30(月)母倉日、大安、大明日、天恩日
5(日)母倉日、大安、大明日
8(水)母倉日、先負、大明日
11(土)母倉日、赤口
14(火)母倉日、先負、天恩日
17(金)母倉日、赤口、天恩日
20(月)母倉日、先負、大明日
23(木)母倉日、赤口
26(日)母倉日、先負、大明日
29(水)母倉日、赤口、天恩日
3(日)母倉日、仏滅、一粒万倍日
5(火)母倉日、赤口
12(火)母倉日、先負、巳の日
13(水)母倉日、仏滅、一粒万倍日
24(日)母倉日、先負、大明日、巳の日
25(月)母倉日、仏滅、一粒万倍日、大明日
5(金)母倉日、仏滅、巳の日
6(土)母倉日、大安、一粒万倍日、大明日
8(月)母倉日、先勝、大明日
9(火)母倉日、友引、一粒万倍日、大明日
20(土)母倉日、先勝、大明日
21(日)母倉日、友引、一粒万倍日、大明日
3(金)母倉日、友引、一粒万倍日
14(火)母倉日、先負
15(水)母倉日、仏滅
26(日)母倉日、先負
27(月)母倉日、仏滅、天恩日
2022年の母倉日カレンダー
2021年に続き、2022年の母倉日と、その日に重なる吉日や六曜を紹介します。
16(日)母倉日、先勝、大明日、己巳の日
17(月)母倉日、友引、大明日
28(金)母倉日、先勝、天恩日、巳の日
29(土)母倉日、友引、大明日、天恩日
15(火)母倉日、先負
16(水)母倉日、仏滅
27(日)母倉日、先負、大明日、天恩日
28(月)母倉日、仏滅、天恩日
12(土)母倉日、大安、天恩日
23(水)母倉日、仏滅
24(木)母倉日、大安
10(日)母倉日、赤口、巳の日
11(月)母倉日、先勝
22(金)母倉日、赤口、大明日、巳の日
23(土)母倉日、先勝、大明日
5(木)母倉日、友引、大明日、巳の日
13(金)母倉日、仏滅、天恩日、寅の日
14(土)母倉日、大安、一粒万倍日、天恩日
25(水)母倉日、仏滅、寅の日
26(木)母倉日、大安、一粒万倍日、大明日、天恩日
7(火)母倉日、先勝
18(土)母倉日、赤口、大明日、寅の日
19(日)母倉日、先勝
30(木)母倉日、先勝、寅の日
15(金)母倉日、仏滅、大明日、己巳の日
16(土)母倉日、大安、一粒万倍日、大明日
27(水)母倉日、仏滅、天恩日、巳の日
28(木)母倉日、大安、一粒万倍日、大明日、天恩日
10(水)母倉日、先勝、一粒万倍日、大明日
13(土)母倉日、仏滅
16(火)母倉日、先勝
19(金)母倉日、仏滅、大明日
22(月)母倉日、先勝、一粒万倍日、大明日
25(木)母倉日、仏滅、大明日、天恩日
28(日)母倉日、先負、天恩日
31(水)母倉日、赤口、大明日
6(火)母倉日、赤口
9(金)母倉日、先負、天恩日
12(月)母倉日、赤口、天恩日
15(木)母倉日、先負、大明日
18(日)母倉日、赤口
21(水)母倉日、先負、大明日
24(土)母倉日、赤口、天恩日
27(火)母倉日、仏滅、天恩日
30(金)母倉日、先勝
6(木)母倉日、先勝、大明日
8(土)母倉日、先負、一粒万倍日
19(水)母倉日、友引、大明日、巳の日
20(木)母倉日、先負、一粒万倍日、大明日
31(月)母倉日、仏滅、巳の日
15(火)母倉日、先勝、大明日
16(水)母倉日、友引、一粒万倍日、大明日
27(日)母倉日、友引、大明日
28(月)母倉日、先負、一粒万倍日
10(土)母倉日、先負
21(水)母倉日、友引
22(木)母倉日、先負、大明日、天恩日
縁起のよい母倉日は結婚や引越しに最適!
・母倉日は結婚や引越しには特におすすめ
・母倉日の挙式は、仏滅や赤口と重ならないように
母倉日は慶事全般におすすめの吉日です。「母が子を育てるように、天が人を慈しむ日」なので、結婚式とは特に相性抜群の吉日だといえるでしょう。
ただ、仏滅や赤口などの六曜よりも知名度はありません。招待客のことも考えると、結婚式には仏滅や赤口と重ならない母倉日がおすすめです。
もちろん、他の吉日と重なる分には問題ありません。大明日や天恩日は母倉日と重なることも多いので、先ほどのカレンダーで探してみてはいかがでしょうか。
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