めかぶの栄養素や効果効能とは?めかぶはわかめの一部分?低カロリーで糖質0、ダイエットにも優秀な食材であるめかぶは、造血のビタミンと言われる葉酸が豊富!アルギン酸でデトックス効果もあり、フコイダンは免疫力を高める働きも。めかぶのお手軽レシピとともに、めかぶを食べる時の注意点やめかぶのおいしさを保つ保存方法もご紹介。
ちょっとマイナー食材のイメージがある、めかぶ。
そんな、めかぶの栄養成分に何が含まれているかご存じですか?食べるとどんな健康効果が得られるのでしょうか?
今回は、そんなめかぶの健康効果から、おいしく食べるレシピ、新鮮なめかぶを楽しむための保存期間や保存方法も合わせてご紹介します!
目次
めかぶとは?
めかぶとは、海藻の一種でワカメの根元にあるひだ状の部分のことを指します。ワカメの生殖細胞が集まった部分で、お味噌汁などに使う上の部分に比べて、肉厚でコリコリっとした食感が特徴です。 生のめかぶは濃い茶色をしていますが、一般的にスーパーに並んでいるめかぶは緑色をしています。色が違う理由は、緑色のめかぶは湯通しして線状にカットされており、味付けされている加工食品だからです。洗う必要がなく、そのままお醤油やめんつゆなどをかけて手軽に食べられるため、馴染みがある方も多いでしょう。
ちなみに、加工済みの緑色のめかぶは1年中買うことができるのですが、生のめかぶをおいしく食べられるのは例年3月から4月半ば頃までの1カ月程度。これは水温が低い冬から初春にかけて、ワカメの根元が胞子を出すため肥大することと関係しています。
また、めかぶは日本全国で生産されていますが、中でも宮城県と岩手県の「三陸産」は、全国の収穫量の70%を占めてます。独特の食感を楽しめるのは春先の短い期間だけ。食べてみたい方はチャンスを逃さないようにしましょう。
めかぶの栄養と効果効能
めかぶはワカメの根元の部分と説明しましたが、同じワカメでも葉の部分と根元のめかぶでは含まれる栄養素の種類は異なります。総じてめかぶは、ワカメの葉の部分より栄養価が高く、ぬめりが強いのが特徴です。
では、めかぶにはどんな栄養素や効果があるのでしょうか?
めかぶの栄養成分について
■めかぶ(可食部100gあたりの食品成分)
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | 葉酸 | ヨウ素 |
---|---|---|---|---|---|---|
11kcal | 0.9g | 0.6g | 3.4g | 3.4g | 36ug | 390ug |
めかぶのカロリーは100gあたり11kcalで、低カロリーなことがわかります。しかも糖質は0g!そのうえ食物繊維も多く含まれているため、ダイエットにも優秀な食材と言えるでしょう。
その他にもビタミンやミネラル、健康にさまざまな効果を与えてくれる栄養素も。これらをひとつずつ見ていきましょう。
めかぶの健康効果・美容効果
◆葉酸
めかぶには水溶性ビタミンの一種である葉酸が含まれています。葉酸はビタミンB12とともに赤血球を形成する働きをもち、「造血のビタミン」と呼ばれることも。
体内での細胞分裂や成長に影響するため、妊娠中には胎児の発育に重要となる栄養素のひとつです。
◆アルギン酸
めかぶには食物繊維の一種であるアルギン酸が豊富に含まれています。アルギン酸には腸内環境を整えたり、便通を促したりする働きがあり、デトックス効果が期待できます。
また、アルギン酸に含まれるカリウムが体内の塩分を吸着し体外に排出するのを助けるため、血圧の上昇を防ぐほか、コレステロール値の低下や血糖値の上昇を抑える効果もあると言われています。
食事の際には、いきなりお米を食べるのではなく、最初にめかぶを食べることで、血糖値をゆるやかに上げることができる「めかぶファースト」と呼ばれる食前実践法も密かに注目を集めています。
◆フコイダン
フコイダンはめかぶの代表的な栄養素で、ワカメや昆布など褐色の海藻に含まれる水溶性の食物繊維のひとつです。めかぶ特有のぬるっとした成分も、このフコイダンによるもの。フコイダンには、免疫力を高める効果があります。
細胞を活性化させてくれるため、風邪やウィルスなどの菌に対する抵抗力を上げたい時にも積極的に摂取するのがおすすめです。また、発毛に関わる毛母細胞(もうぼさいぼう)を活性化する働きもあり、健康で美しい髪を作る効果が望めます。
さらに、水溶性食物繊維のため整腸作用があり、糖の吸収を抑えてくれる働きもあります。
◆ヨウ素
ヨウ素はエネルギー代謝を促進させ、細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。甲状腺ホルモンを作り出すという大事な役割も果たしているため、子どもの発育にも必要不可欠な栄養素のひとつです。
また、殺菌効果もあり、のどから感染するウィルスを幅広く殺菌する効果があることがわかっています。
めかぶの美味しい食べ方とは?簡単おすすめレシピを紹介
めかぶはちょっと手を加えてアレンジするだけで、いろんな味が楽しめる食材です。ここでは、めかぶをおいしく食べられる、おすすめレシピを紹介していきます。
ごはんやうどんにかけても相性抜群!『めかぶ納豆』
納豆のパワーでさらに栄養満点!めかぶ納豆さえあれば、ごはんやうどんはもちろん、サラダやパスタなどにもかけることで、料理のアレンジの幅が広がります。
・めかぶ 2パック
・納豆 2パック
・オリーブオイル 小さじ1
・卵 2個(お好みで)
【作り方】
➀納豆に付属のたれを入れます。2人分同時に作る場合には、納豆2パックをボウルに移すと良いでしょう。
➁風味づけにオリーブオイルを加えて、納豆を軽く混ぜます。そこへパックのめかぶを加えてさらによく混ぜます。
➂器に盛ってお好みで卵をのせてできあがり!濃厚な味がお好みなら卵黄だけを加えてもおいしくいただけます。キムチをプラスしたり、ゆずこしょうを加えたりと味を変化させて食べるのもおすすめです。
オリーブオイルと納豆は、ともに免疫力を上げる食材なので、相乗効果でより一層栄養価満点に!さらにヘルシーに食べたい方は、ごはんやうどんではなく、サラダに乗せて食べたり、豆腐の上に乗せてねばねば冷ややっことして食べれば、カロリーも糖質も抑えられます。
食感に心躍る『エリンギとめかぶのみそ炒め』
エリンギの食感とめかぶのつるっとした食感が楽しい、食物繊維たっぷりの満足感が味わえるレシピです。
・めかぶ 1パック
・エリンギ 1/2パック
・にんにく 1片分
・オリーブオイルまたはごま油 適量
★酒 小さじ2
★みそ 小さじ2
★はちみつ 小さじ2
【作り方】
➀エリンギを包丁で食べやすい大きさにカットし、にんにくはみじん切り、★の調味料はあらかじめ混ぜておきます。
➁フライパンを弱火に熱し、オリーブオイルまたはごま油を入れ、にんにくのみじん切りを入れます。
➂にんにくの香りがしてきたら、➀のエリンギとパックのめかぶを加えて中火にし、約1~2分程和えるように炒めます。
➃そこへ★の調味料を加えて、さっと炒めます。
➄お皿に盛ったらできあがりです!
油はお好みで使い分けることで、香りの違いが楽しめます。オリーブオイルなら洋風に、ごま油なら中華風になるので、気分によって変えて作るのもおすすめです。
毎日食べちゃダメって本当?めかぶを食べる際の注意点とは?
めかぶが体に良いからといっても、食べ過ぎには注意しましょう。 なぜなら、食物繊維の摂り過ぎで消化器官が不調になってしまう場合があるからです。
めかぶに含まれるヨウ素の摂り過ぎは、甲状腺系の疾患にかかる可能性が高まるとも言われています。妊娠中の方は、胎児の発育にも影響する恐れがあるため、より注意が必要です。
1日の摂取量の目安は、約50g。これは市販のめかぶ1パック分になりますので、1日1パックであれば問題ないでしょう。食べる際は適正量を意識しならが摂取するようにしてください。
めかぶをおいしく保つための保存方法、冷凍はできる?
めかぶをおいしくいただくためにも、めかぶの保存期間や正しい保存方法を把握しておきましょう。
めかぶの保存期間
【生めかぶの場合】
生のめかぶは冷蔵で2~3日、冷凍なら約1カ月ほど保存が可能です。
【味付けされたパック詰めのめかぶの場合】
味付けされためかぶは約20日前後冷蔵保存できます。比較的長持ちするため、冷凍保存はせずに賞味期限が切れる前に食べきるようにしましょう。
めかぶの保存方法
生めかぶを手に入れたら、湯通ししてタッパーに入れて冷凍保存する方法がおすすめです。 冷凍保存なら約1カ月保存が可能ですし、食べる時には自然解凍して使うだけなので便利です。冷凍なら新鮮なまま長く楽しむことができます。
まとめ
めかぶはワカメの一部分であり、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれていることがわかりました。食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンの働きにより、免疫力アップや糖分の吸収抑制、デトックス効果も期待できる、美容にも健康にも良い食材であることは間違いないでしょう。
ただしお伝えした通り、過剰に摂取してしまうと健康を害するリスクもありますので、食べる量には十分注意しましょう。 今まであまりめかぶを食してこなかった方も、今回のレシピを参考にめかぶを食べるきっかけにしていただければと思います。ぜひ、めかぶを食卓に加えて、健康な体を目指していきましょう!
文・店通編集部/提供元・店通-TENTSU-
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