千葉県北東部に位置する多古町。弥生時代から稲作が盛んで、町中央部を南北に流れる栗山川流域は多古米の産地になっています。町の花はあじさい。そんな多古町の町民に愛される道の駅とあじさい遊歩道をご紹介します。

目次

  1. 川沿いにある憩いの道の駅、多古あじさい館
  2. あじさい遊歩道
  3. ちょっと寄り道。立ち寄りスポット1 匝瑳市の黄門桜
  4. ちょっと寄り道。立ち寄りスポット2 横芝光町のマリンピアくりやまがわ

川沿いにある憩いの道の駅、多古あじさい館

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

近年、地場の新鮮な野菜や海産物などを気軽に買える拠点として。またご当地グルメを味わう食事処としてもその存在が定着した「道の駅」。地域ごとに個性があり、いまや旅には欠かせない目的地になっています。

そんな道の駅の中でも、ゆっくりと時間をかけて滞在したい駅のひとつがこの多古。その多古町は、お隣には成田空港や全国でも屈指の難読地名で名高い匝瑳市(そうさし)がある人口約1万4千人ほどの町です。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

「道の駅多古あじさい館」は東関東自動車道「成田インター」から約25分。国道296号と栗山川が交差する多古大橋のたもとにあります。

市場やカフェがあり地の野菜や食事に普段から多くの地元客が訪れます。特にこの時期は、川沿いに咲き誇るあじさいを目当てに町外からも家族連れやグループが押し寄せることでも有名です。

緩やかに田園を流れる川を眺めながらカフェでひと息ついてお散歩。リフレッシュには最適ですね。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

道の駅の目の前、栗山川では4月から8月まで遊覧船が運行しています。川面からの目線で、広い空と田園風景を眺める贅沢でのんびりとしたひと時が味わえます。

その栗山川は、千葉県内だけを流れる川としては第2位の流域面積を持っているそうです。総延長約39km、成田市から多古町を経て九十九里平野を緩やかに流れながら横芝光町で太平洋に注ぎます。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用5-thumb-700xauto-217370.jpg)

遮るもののない真っ青な空と緑の大地のコントラスト。お土産には名産の多古米や大和芋を!

道の駅多古あじさい館

  • 住所:千葉県香取郡多古町多古1069-1
  • 時間:9:00~18:00

あじさい遊歩道

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

道の駅多古を起点として、約1.2kmの両岸には約1万株のあじさいが植えられています。あじさい遊歩道と名付けられたその一帯。昭和55(1980)年に、文化と生活を育んできた栗山川への感謝の気持ちとして町が整備を行ったことから始まります。

紫、白、薄紅など色鮮やかなあじさいが川を挟んで両岸に。あじさいといえば都心部では鎌倉の長谷寺などが有名ですね。あじさいの名所が寺社に多いため、ここまでオープンエアな場所で整然と一直線に咲き誇る様はなかなかないのでは?

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

遊歩道といっても、周囲に広く芝が植えられているので、散策だけでなくのんびり過ごすにももってこい。お弁当を広げて楽しむ家族連れや、カメラを片手に花々を撮影する人。小さなお子さんと手をつないで散歩する親子など多くの人たちが思い思いに花と水辺を楽しんでいます。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

道の駅からしばらく歩くと丸太調のあじさい橋から対岸に渡れます。ちょうど遊覧船が橋の下から登場。

対岸からは広々とした田園風景が広がります。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)
川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

この時期はあじさいですが、春は桜と菜の花、秋には約50万本のコスモスと四季折々の花を楽しむことができます。流れる水も手伝って気持ちも涼やかになるいい場所ですよ。

あじさい遊歩道

  • 住所:千葉県香取郡多古町多古1069-1

ちょっと寄り道。立ち寄りスポット1 匝瑳市の黄門桜

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

ドライブついでの立ち寄りスポットをご案内。多古町のお隣、匝瑳市にある黄門桜です。時は元禄11(1698)年。徳川光圀(水戸黄門)が飯高寺へ訪れたことを記念して桜が植えられました。このうち唯一現存するのがこの黄門桜です。

幹回り5.5m、高さ7m、葉が約16mの見事な一本桜がひっそりと佇んでいます。この時期なのでもちろん花は終わっていますが、ご覧の通りの見事な枝ぶりと存在感。春にぜひ訪れたい隠れた名所です。道沿いに小さな駐車スペースがあるので安心してゆっくりと見学を。

黄門桜

  • 住所:千葉県匝瑳市飯高2088番地4

ちょっと寄り道。立ち寄りスポット2 横芝光町のマリンピアくりやまがわ

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

栗山川は多古町を抜けて横芝光町へと流れ、そのまま太平洋へ注ぎます。ここまで来たら海を見たくなるのが人の常。30分ほど車を走らせれば壮大な九十九里の海が眼前に広がります。

マリンピアくりやまがわは、サーファーや海水浴客で賑わう屋形海岸に接する海浜公園です。遊歩道があるなど町民の憩いの場として親しまれています。初夏にはハマヒルガオが咲き浜辺を彩ります。小さな丘の上には展望塔があり、ここから壮大な九十九里の写真を一枚。どこまでも広がる海岸線にしばし時を忘れて。

川沿いに咲き誇るあじさいを眺めながら散策~道の駅多古あじさい館~
(画像=『たびこふれ』より引用)

マリンピアくりやまがわ

  • 住所:千葉県山武郡横芝光町屋形地先


【文・写真 BOZU/提供元・たびこふれ

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