韓国ニュースメディアによれば、7月の韓国半導体の輸出が、過去における7月の輸出額の中で最高を記録に達した。半導体大型株の株価は輸出データより先行するため、株式市場に大きな影響を及ぼすとは思えない。ただし、最近のメモリー半導体の「ピークアウト」問題に比べ、明らかに良好だという観測が出ている。

7月、韓国の半導体輸出額は110億ドル(約1兆2063億円)を記録した。最近は3ヵ月連続して100億ドル(約1兆2063億円)を上回っている。前年同期対比増加率は39.6%を記録した。5月の24.5%、6月の34.4%に続き、増加傾向だ。

ハナ金融投資のキム·ギョンミン研究員は「最近、半導体輸出が良好な流れを見せているが、景気に敏感な業種やITハードウェア内の他業種には及ばないと認識された」とし、「しかし今回はそうではない」と述べた。

韓国産業省(産業通商資源部)は7月の半導体輸出好調の原因として、△新規中央処理装置(CPU)発売に伴い、データセンター企業のサーバー増設で、高容量DRAM注文の拡大、△新規スマートフォン発売でモバイル需要の増加、△メモリー半導体価格の上昇などを挙げた。

このような7月の輸出結果が、近頃の半導体大型株価低迷の主要原因と目される「メモリー半導体ピークアウト」を巡る議論をやや解消できるものと期待されている。

キム研究員は「半導体大型株の株価と半導体輸出データにおいて、株価は先行し輸出データは遅行するため、最近のように半導体大型株の株価がなかなか上昇しない時期には輸出データに対する関心が減少する」とし、「それにもかかわらず輸出データがピークアウト懸念に比べ良好だという点を否定できない」と評価した。

一方、半導体品目別輸出の中では新規有望品目に分類されるMCP(Multi-Chip Packages)の輸出は堅調だった。半導体ではなく、コンピューター輸出品目に分類されるNAND型フラッシュメモリーのSSD(SolidStateDrives)も、2ヵ月連続で良好な流れを見せた。

キム研究員は「7月のMCP輸出は27億ドル(約2961億円)を記録し、前年同期比72.2%増加した」とし、「SSDは11億2000万ドル(約1228億円)で33.6%増加した。産業省はこれについて、在宅勤務やデジタル転換の流れの中でSSDの消費者向け需要が続く中、上期に在庫切れを経たデータセンター及び企業向け需要も拡大したと説明した」と伝えた。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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