月山はいつもガスの中...。
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回は山形県の出羽三山の一つ月山に登ってきましたので紹介します。とは言っても月山登山に関しては過去に『【山形】霊峰・月山へ登山される方へアドバイス』という記事を公開しています。でもそれは7月下旬から9月上旬にかけて登った時のもの。月山へ初めて登った2013年7月29日以降、雪渓が残る7月の登山は素人には危険と判断し7月の登山は避けてきましたが、今回開山(例年7月1日)直後の2021年7月3日に勇気を出して登ってきました。果たして登れたのでしょうか?
目次
僕の月山登山歴
僕の月山登山は2013年から始まりました。
- 第1回目:2013年7月29日/天候:曇り
- 第2回目:2014年8月15日/天候:激しい雷雨
- 第3回目:2015年8月15日/天候:濃霧→雨
- 第4回目:2016年8月19日/天候:曇り
- 第5回目:2017年9月2日/天候:曇り
- 第6回目:2018年8月4日/天候:快晴!
- 第7回目:2019年8月5日/天候:快晴!
- 第8回目:2019年8月17日/天候:暴風雨!(途中引き返す)
- 第9回目:2020年8月30日/天候:曇り
過去9回登り晴れたのは2回だけ。僕にとって晴天率22%の山でもあります。
僕の月山登山ルート
過去9回、そして今回...すべて月山8合目から月山神社を目指す弥陀ヶ原ルート(羽黒山口コース)を登っています。そして8合目へ下る往復コースです。

そして月山登山第10回目となった2021年7月3日は?
はい、天候は濃霧。そして途中から雨となりました。月山神社(頂上)までには雨もやみ、霧も晴れましたが終始曇りのままでした。なお下界の鶴岡市内は終日晴れていたそうです。誰かが月山は「ガス山というくらい天候に恵まれない山だ」と言っていましたが、僕自身も10回登山して晴れたのは2回だけ(僕にとって晴天率が20%に下がりました)ですから、晴れるとラッキーな山なのでしょう。

8合目駐車場⇒弥陀ヶ原湿原経由⇒月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所
5時11分、8合目駐車場を出発します。ライブカメラより引用しました(笑)。霧でかすんでいる...。

5時20分 月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所に到着です。この間、木道を通るのですが、登り始めのこの区間が一番しんどいと感じます。日頃の運動不足を実感するところでもあります。

月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所⇒9合目仏生池小屋
5時25分【9合目まで1時間8分】御田原神社で参拝したり写真を撮影したりしていよいよ出発です。この鳥居を過ぎると背筋がピンと張ります。
こういう濃霧の時こそ月山らしいと感じます。

5時30分【9合目まで1時間3分】弥陀ヶ原周遊コースを離れ、いよいよ登山道になります。

5時36分【9合目まで57分】ところどころに石が積み上げられています。

5時47分【9合目まで46分】10回目の登山なのでこのような看板を目印に登っていきます。

5時50分【9合目まで43分】登山道が整備されていますので、濃霧でも道に迷うことはありませんが、このような目印は助かります。

5時52分【9合目まで41分】登り坂が急になってきました。

5時58分【9合目まで35分】大きな岩場に差しかかりました。足元に気をつけながら進みます。

5時59分【9合目まで34分】さらに大きな岩場が続きます。

6時05分【9合目まで28分】1つ目の雪渓です。約200mあります。慣れた人はそのまま横断していきますが、僕は軽アイゼンを装着しました。濃霧で先が見えませんが、足元にロープの目印があるのでそれに沿って横断します。全景が見えないのと、軽アイゼンを付けても滑るものは滑りますのでへっぴり腰で歩いていました(笑)。谷に落ちると大変なことになりますので軽アイゼンは付けたほうがいいと思いました。なお、この弥陀ヶ原ルートでは最後の方まで雪が残ります。(7月下旬には登山道からはなくなります。)

6時25分【9合目まで8分】雪渓の横断でタイムロスしました。

6時29分【9合目まで3分】9合目直前の岩場です。

6時32分【9合目まで1分】濃霧の中、9合目の仏生池小屋が見えてきました。

9合目の仏生池小屋に6時33分に到着しました。月山中の宮・御田原神社/御田原参籠所から1時間8分かかりました。最初の頃は1時間を切っていたのですが加齢とともに時間もかかるようになりました。

9合目でトイレを済ませました。必ず100円の協力金を入れましょう!
9合目仏生池小屋⇒月山神社(月山頂上)
6時38分【月山神社(頂上)まで1時間3分】9合目仏生池小屋を出発します。

6時51分【月山神社(頂上)まで50分】9合目を出発直後に雨が降り出しました。僕はそのままレインウェアを着ずに進みました。この先、降ったりやんだりが続きました。晴れていれば右側にオモワシ山が見えます。自らを頂上と「思わし」めることに由来しています。

6時52分【月山神社(頂上)まで49分】再び巨石が続く歩きにくい道になります。

7時05分【月山神社(頂上)まで36分】行者返しです。この登山道最大の急所です。でも30m程度の急所なので一歩一歩しっかり登れば大丈夫です。

7時08分【月山神社(頂上)まで33分】本来なら視界が開けたところなのですが...何も見えません。

7時14分【月山神社(頂上)まで27分】2つ目の雪渓横断です。1つ目に比べ幅が50m程度で踏み固められているので前の人の足跡に沿って歩くと軽アイゼンなしでも進むことができました。しかし怖いと感じた方は最初から軽アイゼンを付けることをオススメします。

7時17分【月山神社(頂上)まで24分】この目印を過ぎるとまもなく尾根に出ます。

7時19分【月山神社(頂上)まで22分】尾根に出ました。風の強いところなので帽子など飛ばされないように注意が必要です。

7時22分【月山神社(頂上)まで19分】木道の入口です。右側通行です。

7時23分【月山神社(頂上)まで18分】この看板も目印の一つです。濃霧時は命綱です。

7時27分【月山神社(頂上)まで14分】木道もここで終わりです。頂上はもうすぐ...。

7時28分【月山神社(頂上)まで13分】頂上直下の大雪渓です。ほぼ頂上直下まで約400mの長い雪渓です。特に急な坂ではなかったのでここでも軽アイゼンなしで進みました。

7時33分【月山神社(頂上)まで8分】ふと横を見ると雪が溶けた箇所もあります。僕はこちらを利用して月山神社を目指しました。

7時36分【月山神社(頂上)まで5分】迂回路があっても頂上直下は必ず雪渓を通過しなければいけません。

7時37分【月山神社(頂上)まで4分】うっすらと月山神社の社殿が見えてきました。

7時39分【月山神社(頂上)まで2分】あともう少しです。

7時41分 月山神社(頂上)に到着です。9合目仏生池小屋から月山神社(頂上)まで1時間3分でした。やはり日頃から運動は必要ですね...

月山神社の境内は撮影禁止です。手前から動画(タイムラプス)で撮影してみました。
7月の月山登山に際し気をつけること
月山登山のメインルートである8合目からの弥陀ヶ原ルート(羽黒山口コース)は雪渓を3ヵ所横断しました。正直、僕は9合目手前の最初の雪渓が怖かったです。特に濃霧となると道標となるロープは張られているが一歩足を踏み外すと滑落の危険もあります。7月にどうしても登山される場合は経験者に同行する、そして冬山登山用品を携行する(軽アイゼン、ピッケルなど)ことが必要です。また月山は1週間に1回晴れるかどうかの晴天率です。防寒具を忘れないように気をつけましょう。月山は霊峰です。決して観光の山ではないことを認識の上、登山しないと足をすくわれることもあります。十分に気をつけて登山を楽しんでくださいね。

月山に咲き乱れる高山植物
標高1,984m。「日本百名山」「新日本百名山」「花の百名山」「新・花の百名山」に選定されているとても魅力的な山。浄土の世界と天空の楽園が同居しているような雰囲気です。今回撮影してきた高山植物を紹介します。(高山植物の知識は乏しいため間違えていたらごめんなさい。)
コバイケイソウ...これはすぐに分かりました!

ニッコウキスゲ...これも分かりました。



















高山植物の群生


月山でいただいた御朱印
8合目の御田原神社の御朱印です。(2020年・2021年は直書きを中止していて書き置きでした。)

月山頂上にて月山神社の御朱印をいただけます。これは登った人だけのものです。(2020年・2021年は直書きを中止していて書き置きでした。)

頂上の月山神社で「登拝認定証」をいただきました。日付は自分で書き込みますが...。

最後に
9合目仏生池小屋は山頂からの下りで毎年立ち寄っています。今年は7月上旬限定の「天然月山筍汁」をいただきました。これ絶品でした!他にも「月山ワッフル」など山小屋メニューとは思えないものもあり、毎年の楽しみでもあります。月山ワッフルも食べるべきだったと下山して後悔...。

荷揚げの方も登っていました。

ワンちゃんも登っていました(笑)。柴犬2匹とすれ違いました!行者返しはどうやって登るのかな?

今年も出羽三山の焼き印をいただきました。この杖も来年で焼き印がいっぱいになりそうです。

※当記事は2021年7月3日登山時のものです。天候の確認など事前の下調べはしっかりと行ってくださいね。
文・写真 中尾勝/提供元・たびこふれ
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