目次

  1. 「わざわざ」は敬語ではないがビジネスシーンで目上の人にも使ってOK
  2. 「わざわざ」の使い方の例文
  3. 嫌味にとらえられる?「わざわざ」を使うときの注意点
  4. 「わざわざ」の言い換え表現
  5. 「わざわざ」と「せっかく」の違い
  6. 「わざわざ」をビジネスシーンで使うときには、相手を不快にさせないように注意しよう

「わざわざ」という言葉を、ビジネスシーンで使っていいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「わざわざ」を使う注意点や言い換え表現、「せっかく」との意味の違いなどを詳しくご紹介します。

言葉遣いで頭を悩ましている人はぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
・「わざわざ」は敬語ではないがビジネスシーンで目上の人にも使ってOK
・嫌味にとらえられる?「わざわざ」を使うときの注意点
・「わざわざ」と「せっかく」の違い

「わざわざ」は敬語ではないがビジネスシーンで目上の人にも使ってOK

「わざわざ」は、ビジネスシーンで上司や先輩などに使っても問題ありません。言葉自体は敬語ではありませんが、目上の相手に使ってはいけない言葉ではないので安心して使ってください。

では、「わざわざありがとうございます」や「わざわざすみません」などで使われる「わざわざ」はどのような意味で使われているのでしょうか。

「わざわざ」の意味は、「特別に」「故意に」「わざと」です。「わざとらしい」のように使われることもあり、マイナスの意味を持つことがあることに注意しておきましょう。

ビジネスシーンで使う際は、「特別に」のプラスの意味で使うことをおすすめします。

「わざわざ」の使い方の例文

では、「わざわざ」という言葉はどのようなときに使われるのでしょうか。以下では、使い方の例文をご紹介します。

「わざわざ」の使い方・例文
・わざわざありがとうございます
・→特別な計らいをしてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えられる
・わざわざ+すみません
・→「特別に計らっていただいたのに、申し訳ない」という気持ちを伝えられる
・わざわざお越しいただきましてありがとうございます
・→遠いところ本用件のために足を運んでくれた事に関する感謝の気持ちを伝えられる

嫌味にとらえられる?「わざわざ」を使うときの注意点

「わざわざ」は使い方を間違えると、嫌味にとらえられることもあるので注意しましょう。

「わざわざそんなことをしてもらわなくてもよかったのに……」のような言い方をしてしまうと、「余計なことをして迷惑だ」と言っているように感じる人もいるでしょう。

たとえ、マイナスの気持ちがなくても、相手がネガティブな印象を受け取らないよう、使い方には注意する必要があります。

また、自分の行為に「わざわざ」を使うと、印象が悪くなってしまいます。

例えば「わざわざ遠くから来たのに店が閉まっていた」のような使い方をすると、「苦労したのに、無意味だった」のようなマイナスのニュアンスを感じる人も多いでしょう。

ビジネスシーンでは、自分の行為に「わざわざ」という言葉を使うのは避けておくほうが賢明です。

「わざわざ」の言い換え表現

「わざわざ」は、人によってはマイナスのニュアンスを持つように聞こえてしまうこともあるため、使わないほうがいいケースもあります。

では、「わざわざ」の代わりにどのような言葉を使えばいいのでしょうか。以下では、「わざわざ」の言い換え表現についてご紹介します。

「わざわざ」の言い換え表現(1)
・わざわざありがとうございました
・→ご丁寧にありがとうございました
・→お忙しい中ありがとうございました
「わざわざ」の言い換え表現(2)
・わざわざお越しいただいたのにすみません
・→お忙しいところお越しいただいたのにすみません
・→せっかくお越しいただいたのにすみません

「わざわざ」と「せっかく」の違い

「わざわざ」の言い換えとしてよく使われる「せっかく」ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。以下では、「わざわざ」と「せっかく」の意味の違いをご紹介します。

「わざわざ」と「せっかく」の意味の違い
・「わざわざ」:「特別に」「故意に」「わざと」
・「せっかく」:「ついでに」「特別に」

「せっかく」は、価値を持っている状況を無駄にせず、活用したいという気持ちを表すときに使われます。

例えば、「せっかく遠くまで来たのだから、美味しいものを食べよう」「せっかくお時間をいただいたのに、このようなことになり申し訳ありません」のように、特別な状況で使われる言葉です。

一方「わざわざ」は「それ自体を目的として」行為がなされるときに使われます。「わざわざ遠くまで来た」は、遠くまで行くことに目的があるときに使われます。

このように、「わざわざ」と「せっかく」は動作を行う目的の違いがあります。

「わざわざ」をビジネスシーンで使うときには、相手を不快にさせないように注意しよう

本記事のまとめ
・「わざわざ」はビジネスシーンで目上の人に使っても問題ない
・嫌味にならないように、「わざわざ」を言い換えたほうがよいケースもある
・自分の行為には「わざわざ」を使うのは避けるほうが賢明

本記事では、「わざわざ」の意味や注意点、言い換えの表現などを詳しくご紹介しました。

ネガティブな気持ちで言っているわけではなくても、相手がネガティブな印象を受ける可能性がある場合には、言葉選びに気を配る必要があります。

本記事を参考に、適切な言葉遣いができるように練習してみてはいかがでしょうか。


提供元・U-NOTE

【関連記事】
【例文】初めての相手・取引先に好印象!ビジネスメールの挨拶文の書き方
誠意が伝わる「謝罪文・お詫びメール」の書き方と例文8選|件名・締め、社内・お客様など事例別
【敬語の意味・違い】承知しました/了解しました/かしこまりました/了承しました
引用・参考文献・参考URLの正しい書き方:プレゼン資料の「参考文献リスト」作成時の注意点とは?
【例文】添付ファイル・資料送付メールの書き方マナーと5つの注意点