真夏の日差しの強さで、エアコンをかけていても部屋の中が暑いと感じることはありませんか。原因は窓です。そこで今回は窓の暑さ対策について効果的な方法をご紹介します。どれも簡単な方法なので、自分に合った暑さ対策でこの夏を乗り切りましょう。

目次

  1. 夏場の窓が危ない!効果的な暑さ対策とは
  2. 間違えやすい遮熱と断熱の違い
  3. 夏は窓際をブロック!おすすめの暑さ対策7選!
  4. 100均アイテムを使った窓の暑さ対策DIY!
  5. 窓以外の暑さ対策
  6. 窓際の暑さ対策で夏場を快適に過ごそう!

夏場の窓が危ない!効果的な暑さ対策とは

夏場は太陽の高度が上がるため、他の季節に比べて日差しが強く気温が上がります。この時期は暑さ対策を怠ると、たとえ屋内でも快適に過ごすことはなかなか難しいですね。近年では熱中症も懸念されています。

そこで効果的な夏場の暑さ対策を7つご紹介します。帰宅後、日中の強い日差しで温められた部屋に帰るのが苦痛な方、夏場を家で過ごすのが辛い方など暑さにお悩みの方必見ですよ。

間違えやすい遮熱と断熱の違い

夏場の暑さ対策に必要な方法は「遮熱」です。「遮熱」とは、字のとおり熱を遮るという意味で、熱は太陽から放射された熱を意味しています。

放射熱は、反射や吸収という方法で遮ることが可能です。特に夏場には、熱の約7割が窓から侵入してきます。そのため室内の温度の上昇を防止するためには、窓からの熱を遮る遮熱対策が効果的なのです。

断熱とは部屋の暖かさを外に逃さないこと

遮熱とよく混同されるのが「断熱」です。「断熱」とは室内の温かい熱を壁や窓などを通じて外へ逃がさないことを言います。「遮熱」と似ているどころか、反対の意味を持つ言葉です。

夏場の室内で快適に過ごすためには、「断熱」ではなく「遮熱」がキーポイントになります。言葉は似ていますが、全く意味が異なるので注意しましょう。夏場の暑さ対策には「遮熱」効果のある方法が必要です。

夏は窓際をブロック!おすすめの暑さ対策7選!

①遮光・遮熱カーテン

窓の暑さ対策におすすめの方法1つ目は、遮光・遮熱カーテンです。特殊な繊維を織り込んだ遮光・遮熱カーテンが、窓際で外気の熱をシャットアウトしてくれます。

夏場は室内の温度の上昇を防いでくれる遮光・遮熱カーテンですが、冬場は断熱効果も備えているものもありますので、オールシーズン使用可能です。また寒色系の色を選べば、気軽に涼しさを感じることができますよ。

■ 選び方のポイント

夏の暑さをしっかりとカバーしたいという方は、遮熱率の高いものを選ぶのがポイントです。遮熱率が高ければ高いほど、外気の影響を受けにくくなり、快適に過ごせるでしょう。

完全に光を遮る遮光カーテンは、遮熱率が50%前後と高く、暑さ対策としてはとても効果的です。裏地がついた遮光カーテンは、遮熱効果だけではなく防音効果も発揮してくれますよ。

■ 遮熱レースカーテンで部屋も明るく

日中屋内で過ごす方には、レースカーテンがおすすめです。高い遮光率のカーテンは、遮熱効果は高いものの部屋の中が暗くなりがちで、日中カーテンを閉め切り、電気をつけて生活することに抵抗がある方も多いでしょう。

その点遮熱レースカーテンは、光や熱を反射、吸収する特殊な繊維が織り込まれていて、設置するだけで暑さ対策ができます。軽やかな雰囲気は夏場の使用にもぴったりで、気軽に暑さ対策がしたい方にもおすすめです。

②よしず・すだれ

日差しを避け、風を通すために作られたのが、よしずとすだれです。どちらも日本人が昔から使っているもので馴染みも深く、夏の風物詩と言えるでしょう。よしずとすだれは、原材料が違うだけで使用方法は同じなのでご安心ください。

どちらも屋内外で使用可能で、気温の高い日は水をかけて使用しましょう。打ち水効果で周辺温度をマイナス2度程下げてくれます。戸の代わりに部屋の仕切りに使うと、風の通りがよくなりおすすめです。

■ 屋内と屋外ではどちらが効果的?

よしずやすだれを窓の暑さ対策に使用する場合は、屋外使用がおすすめです。窓の外側によしずやすだれを吊るすことで、直接窓へ日差しが当たることを防ぐため、遮熱効果が高いことがわかっています。

また、窓に平行になるよう吊るすよりも、ベランダを覆うようにして設置するのが効果的です。より多くの日陰部分を作ることで、ベランダの温度低下と室内に伝わる熱量を低下させ、部屋の温度上昇を防いでくれますよ。

③グリーンカーテン

グリーンカーテンは、気軽に遮熱効果を期待できる方法として近年人気があります。夏場の限られた期間であるものの、窓の外に見えるグリーンに癒されながら部屋で快適に過ごしたい方にもおすすめです。

窓の外にグリーンカーテンがあることで、一般の窓ガラスでは15%の遮光率が80%に上がります。そのため遮熱効果も上がり、部屋の温度の上昇防止に効果的です。冷房の過剰運転の防止にもなりますので節電効果が得られます。

■ おすすめの植物は?

グリーンカーテンには、つるのある植物がおすすめです。花を愛でたい方にはアサガオが、野菜の収穫もしたい方にはヘチマやゴーヤ、キュウリなどが育てやすいと言われています。

つるが伸びてきたら、支柱やすのこなどを使ってどんどん上に伸ばしていきましょう。夏場は温度の上昇で土も乾燥しやすいので、水はたっぷりあげるのがポイントです。子供と一緒にお世話を楽しむのもいいですね。

④遮熱シート

遮熱効果のあるシートを窓に貼るのもおすすめです。遮熱シートは強い日差しを反射させ、吸収する効果があるので、遮熱効果で部屋の温度の上昇を防いでくれます。

窓からの日射熱を軽減して、冷房効果もアップさせましょう。同時に部屋の温度が下がれば節電効果が期待できるので、夏場の電気代を抑えることができますよ。

■ 選び方のポイント

遮熱シートは種類が豊富にあるところも魅力的です。スタンダードな透明タイプや、スモークタイプで目隠し要素のあるもの、ミラータイプのものなどさまざまあります。

貼り付け方には、何も使わずにそのまま貼り付ける吸着タイプや水で貼り付ける仕様のもの、のりを使うものなどが一般的です。先の2つは簡単に貼ったり剝がしたりできるので気軽に使えます。自分のタイプにあう遮熱シートで効果を試してみてください。

⑤遮熱ガラス

窓の暑さ対策に遮熱ガラスもおすすめです。遮熱ガラスは設置しておけば直射日光の侵入を防いでくれますし、その後何か対策をとる必要がありません。遮熱ガラスを設置しておけば快適に夏場が過ごせます。

これから家を建てる方には、特に西日の当たる部屋の窓を遮熱ガラスにすることをおすすめします。遮熱ガラスは部屋の温度の上昇だけでなく、紫外線カットにも効果的です。床や家具の日焼けを簡単に防いでくれますよ。

■ 注意点

遮熱ガラスは、設置しておくだけで気軽に遮熱効果を得られると人気です。しかし強い日差しをカットすると同時に冬の暖かな日差しも防いでしまうため、冬場の暖房費がかさんでしまう心配もあります。

エアコンは冷房よりも暖房の方が電気代がかかるため、遮熱ガラスは必要最低限の使用に留めておくのがいいでしょう。西日の強い部屋のみに遮熱ガラスを使用することで、冬場の節電対策にも効果的です。

⑥換気

気軽にできる暑さ対策として換気も効果的です。窓を開けて空気を部屋の中に通すだけで、湿気を取り温度を下げてくれるので、快適な空間にしてくれますよ。

ポイントは、入り口と出口の2つの窓を開けて、風の通り道を作ることです。できれば対角線上にあることが望ましく、窓だけではなくドアや玄関を開けて風が部屋の中を流れていくようにしましょう。

■ 換気扇やサーキュレーターを使う

もし窓がひとつしかない場合は、キッチンにある換気扇やサーキュレーターを使うのがおすすめです。夏場の暑い日は、帰宅したらまずエアコンをつけずに、換気扇を回して室内の熱い空気を外に追い出しましょう。

また涼しい風が吹く日陰側の窓を小さく開けて、出口側の窓を大きく開けるのもポイントです。なお冷房をつけている際に換気をする時は、わざわざ停止せず、つけっぱなしにしておく方が節電効果が高いといわれています。

⑦省エネスプレー

省エネスプレーも窓の暑さ対策として効果的です。省エネスプレーは、窓に吹きかけるとシリコン製の特殊な断熱幕が表面を覆います。この断熱幕が遮熱効果を生みだすことで窓からの日差しをシャットアウトしてくれるのです。

■ 使い方

まずスプレーを吹きかける前に、窓の表面はきれいに拭いておきましょう。窓がきれいになったら、あとは省エネスプレーを吹き付けるだけです。吹き付けが終わったら、乾いた布で窓全体にまんべんなくいきわたるよう伸ばします。

乾いたら完成です。女性や子供も難なく簡単に使えます。有効期間は1~2か月ですが、寒くなると断熱効果も期待できるのでオールシーズン使用可能です。気軽な方法を探している方にもにおすすめです。

100均アイテムを使った窓の暑さ対策DIY!

①100均すだれで窓の外の遮熱効果をアップ!

100均のすだれを窓の外に設置して、遮熱効果と風通しのよい快適な空間を作りましょう。100均のすだれはサイズも豊富ですが、必要な大きさのものがなければ、複数を紐で繋げば簡単にサイズアップできますよ。

一緒に専用の掛け具や巻具も売られていますので、購入しておくと便利です。100均なので気軽に購入できるところもいいですね。

■ すだれの設置に必要なものと作り方

100均に売られているすだれの巻き上げ器を使えば、使いたい時に長さを調節して使用できます。使い方は、まず巻き上げ器の調節紐を円状に広げ、その中にすだれを通して紐を巻くだけです。

また、すだれを設置する掛け具をとめる場所がない、という方も、カモイ用のワイド式フックを使えば、窓枠に挟んで設置ができます。フックを付けたらすだれをかけるだけで完成です。

POINT 用意するもの
□ すだれ、カモイ用フック、巻き上げ器

②アルミシート

100均には大き目サイズのアルミシートも売られています。アルミシートは貼るだけで日光を反射して熱を和らげてくれるので、簡単な遮熱対策としておすすめです。アルミは遮熱だけではなく断熱効果も期待できるので、オールシーズン使用できます。

車のフロントガラス用アルミシートや、防災用アルミシートなど種類も豊富です。大判タイプなら、リビングの大きな窓もしっかりカバーしてくれますよ。

■ アルミシートの設置に必要なものと作り方

アルミシートは反射面を外側にして使います。車用のものなら吸盤付きなので、そのまま窓ガラスにつけるだけでもいいですが、通常のアルミシートはテープなどで固定して使います。

この時窓に両面テープを使うと、剥がすときに跡が残ってしまい大変なので、養生テープを使うといいでしょう。また、アルミシートは柔らかく加工しやすいものが多いので四隅にハトメ穴を作って紐を通せば上から吊り下げることもできますよ。

POINT 用意するもの
□ アルミシート、ハトメパンチと吊り下げ用の紐または養生テープ

③遮光ネット

100均の遮光ネットは、さまざまなカラーやデザインのものが商品化されています。100均とはいえ遮光率とUVカット率も85%と高く、気軽に暑さ対策ができると人気です。

大判のネットを使って、窓周辺に日陰を作ることで温度を下げてくれます。遮光・遮熱効果で、冷房の温度を下げなくても快適に部屋で過ごせるのでおすすめです。

■ 遮光ネットの設置に必要なものと作り方

100均の遮光ネットは、四つ角にハトメ穴がついています。サイズが足りない場合は、複数枚の遮光ネットの穴に紐を通して大きさを調節しましょう。あとは穴に通した紐を屋根から吊るすだけなので簡単です。

窓にネットを吊るす場所がない時は、カモイ用フックがおすすめです。窓のサンに挟み込んで固定すれば簡単にフックを設置できます。また、自動車用のアルミシートなら吸盤が付いているので、そのまま貼り付けて使用可能です。

POINT 用意するもの
□ 遮光ネット、紐、カモイ用フック

④窓ガラス用断熱シート

100均セリアには、窓ガラス用断熱シートが売られています。サイズは幅90×高さ45センチと一般のリビングの窓には小さめです。冬仕様の断熱シートも、夏場ではプチプチの断面が遮光・遮熱効果を発揮してくれます。

使い方も水で貼り付けるものや両面テープを使うものなど、さまざまです。柄も豊富で特にアルファベット柄やアニマル柄は、暑さ対策だけではなく窓を可愛らしく飾ってくれますよ。

⑤日差しシャットシート

100均には、断熱用の窓ガラスシートが売られています。素材は柔らかいポリエチレン製で、気軽にカッターを使ってカットできる仕様です。90×40サイズのシートが2枚入っており、組み合わせて大きな窓にも使えます。

また貼り付けも簡単で、窓に水を吹き付けて貼り付けるだけなので糊やテープなどもいりません。剥がす際も簡単なので、賃貸の方も安心して使えますね。

⑥窓用目隠しシート

窓ガラスの目隠しシートも遮光シートとして使えます。ダイソーやセリアではおしゃれなデザインの目隠しシートが気軽に購入できるので、一度使ってみるのもおすすめです。

無地のものからすりガラス風やステンドグラス風など種類もあり、自分の好みのものを貼って、おしゃれな空間を楽しみましょう。シール付きでそのまま貼れるタイプが多く、誰でも簡単に貼り付け可能です。

窓以外の暑さ対策

①自然素材のラグ・マット

窓の暑さ対策の他にも、室内の温度を下げて快適に過ごせる方法があります。1つ目は、自然素材のラグやマットを部屋に敷くことです。

夏場を快適に過ごすには、温度の上昇だけではなく湿度にも気を付けましょう。湿度が上がるとジメジメとして気持ちが悪いですね。自然素材のラグやマットを置いて置くだけで、湿気を吸収し自然と快適な空間にしてくれますよ。

②打ち水

日本人に馴染みのある暑さ対策として、打ち水があります。打ち水とは、水が蒸発する際に周りの熱を奪う気化熱の仕組みを利用して、気温を下げる方法です。

熱くなった道路に水をまくと、ジュっという音とともに湯気のようなものが昇ります。水が蒸発する際に周辺の場所の温度を奪い、温度を下げるのが打ち水の効果です。同じようにベランダや壁、屋根に打ち水を行って暑さを少しでも和らげましょう。

■ タイミングを見て効果的に行おう!

打ち水はタイミングが重要です。打ち水を行う時間帯は、あまり気温が上がっていない朝や、気温が下がり始める夕方など少し温度が下がった時に行いましょう。

暑いからといってやみくもに打ち水を行っても、思うように効果がでません。水の蒸発ばかりを招き、湿度を上げてしまうだけだからです。朝方の打ち水は、午前中の冷房の温度を左右し、午後に行えば夜の暑さを和らげてくれる効果も期待できます。

窓際の暑さ対策で夏場を快適に過ごそう!

夏場のおうち時間を快適に過ごすための窓の暑さ対策をご紹介しました。どれも気軽に簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。冷房頼りで電気代が心配、という方にもおすすめですよ。

窓の暑さ対策が気になる方はこちらもチェック!

夏の熱い日差しを防ぎ、快適に過ごすための方法は知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。すだれの効果的な使い方やベランダの暑さ対策、またひんやりグッズの活用方法をご紹介しています。是非参考にしてくださいね。


文・yimac2017/提供元・暮らし〜の

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