スズキ、ダイハツは、軽自動車においてCASE技術の普及を通じたカーボンニュートラルへの取り組みを加速することを目指し、本日、商用事業プロジェクト「Commercial Japan Partnership(CJP)」に参画することを決定したと発表した。

参画にあたり、スズキ・ダイハツの2社は、トヨタが保有する「Commercial Japan Partnership Technologies」の株式を発行済株数の10%ずつ譲り受ける。

スズキとダイハツが同時参画する軽商用事業「Commercial Japan Partnership」プロジェクトは、トヨタの力でCASEを普及させるか
(画像=▲Commercial Japan Partnershipに軽自動車を得意とするスズキ、ダイハツが新たに参画、『Car and Driver』より引用)

 スズキとダイハツが得意とする軽自動車は、日本の自動車保有約7,800万台のうち約3,100万台を占め、地方部を中心に日常生活に欠かせない「ライフライン」だ。また、軽商用車は、このサイズだからこそ入ることのできるエリアをカバーし、物流のラストワンマイルを支える存在でもある。

軽自動車はカーボンニュートラル社会の実現やCASE技術の普及において重要な役割を果たすことが期待される一方、この大変革期において、軽自動車メーカー単独では解決できない課題も多く存在する。

スズキとダイハツが同時参画する軽商用事業「Commercial Japan Partnership」プロジェクトは、トヨタの力でCASEを普及させるか
(画像=軽自動車にもカーボンニュートラル社会の実現やCASE技術の普及において、重要な役割を果たすことが期待されている、『Car and Driver』より引用)

 CJPは、いすゞと日野が培ってきた商用事業基盤に、トヨタのCASE技術を組み合わせることで、CASEの社会実装・普及に向けたスピードを加速し、輸送業が抱える課題の解決やカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目標に、今年4月に立ち上げた取り組みだ。

今回、CJPにスズキ・ダイハツが加わり、協業体制を軽自動車まで拡大することで、トラックから軽商用車まで一気通貫での物流効率化、また、スズキ・ダイハツの良品廉価なものづくりの力とトヨタのCASE技術を生かして、廉価な先進安全技術や電動化の普及に向けた取り組みを一緒に進めていく。

■CJPでの協業による主な目標
1.物流の大動脈(トラック物流)から毛細血管(軽商用車)までつながるコネクティッド基盤構築による物流効率化

2.安心安全に寄与する先進安全技術の商用車~軽自動車までの普及拡大

3.サステナブルな普及を目指す良品廉価な軽自動車の電動化に向けた技術協力

 CJPを通じて、「人々の暮らしをもっと良くする」「次世代に、もっといい日本、もっといい地球を残す」という自動車産業の使命を果たすべく、協業内容を深めるとともに、志を同じくするその他のパートナーとの連携についても、オープンに検討していくとしている。

提供元・CAR and DRIVER

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