韓国の航空防衛企業である「ヒュニードテクノロジーズ」(Huneed Technologies)が、独ヘンゾルト(Hensoldt)社との間で、ミサイル警報受信機(MWR:Missile Warning Receiver)のコアモジュールおよび完成品の供給契約を締結したと24日に明らかにした。
韓国メディアなどによると、2015年にヒュニードが国産化したMWRは、ヘリコプター前後方に装着される航空電子部品であり、地上から発射された敵のミサイルから放出される排気熱耐紫外線(UV)を即座位に検出し、これをパイロットに知らせることで、最短時間での回避を可能にするハイテク電子装置である。
ヒュニードは今回の契約締結により、約30億ウォン(約2.9億円)規模となるMWRコアモジュールおよび完成品を2022年までにヘンゾルト社に供給することになる。
ヒュニードは過去2015年に、ヘンゾルト社の前身であるエアバスディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)社と「防衛事業庁折衷交易()Offset)プログラムを結び、韓国型機動ヘリ(スリオン)に装着されるMWRの国内生産契約を締結し、現在までに供給している。今回の契約まで含めるとヒュニードは合計140台の航空機にMWR完成品を供給する。
シ・ンジョンソク=ヒュニード代表取締役は、「今回の契約は、ヘンゾルトとの長年の信頼と協力に基づいて、PCB部品の生産から完成品の最終組み立てとテストまで、すべてのプロセスを完全に構築した結果である」と述べ、「ヒュニードは今後も航空電子先進技術を継続的に確保し、輸出販路を拡大するために、さらに努力していく予定」と明らかにした。
(写真:iStock)
提供元・コリア・エレクトロニクス
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