東証一部上場のビューティガレージは7月19日、2012年にマレーシアに設立した連結子会社のビューティガレージマレーシアの解散及び清算を行うことを発表した。マレーシアの現地子会社はコロナ禍で厳しい経営環境が続いており、その状況を鑑みて今回の結論に至った。また、この解散に伴い、ビューティガレージマレーシアが運営していたサイトは、シンガポール法人のサイト集約され、運用もシンガポール法人が担う。今後は東南アジアエリアのシンガポール法人、東アジアエリアの台湾法人を海外事業の軸としつつ、加えて国内からの越境ECを活用し、海外売上の伸長と収支改善を目指していく。この解散に伴う損失額として1669万5000円を計上している。
ビューティガレージは、2003年に理美容機器のインターネット販売からスタートした専門商社。現在では美容サロンに対する美容関連製品の物販作業に加え、店舗設計また集客支援など様々なプロ向けのサービスを展開する。またインターネット販売からスタートしたこともあり、現在でも物販全体売上高の4分3がEC経由の注文で、かつそのECサイトは国内トップの規模を誇っている。
マレーシアでは新型コロナウイルスの感染が広がっており、7月13日には1日の感染者が1万1079人と、初めて1万人を超えた。また、この新型コロナウイルスの広がりを受け、先月1日からはロックダウンが継続しており、経済活動も厳しく制限されている。これにより、トヨタ自動車やホンダなどの大手日系企業の多くも現地工場を停止している。EC事業を追い風に好調だったビューティガレージだが、海外事業においては予断を許さない状況が続いている。
文・松井香里/提供元・SEVENTIE TWO
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