新型コロナウイルスが流行する今、マスクの着用は欠かせない必須事項となっています。
そんな中、メガネを常用する方にとって、レンズの曇り問題は避けて通れません。
また、車の運転や本を読むときなど、特定の機会にメガネをかける人も含めると、同じ悩みに煩わされている人はかなり多いでしょう。
そこで今回、お金をかけずに家にあるもので手軽にできる、メガネの曇り防止法をご紹介します。
メガネが曇るのはなぜ?
マスク着用時のメガネの曇りは「呼吸」が原因です。
特に、マスクと顔の隙間が空いていると、そこから水蒸気を含んだ息が漏れ出します。
このとき、息と外気の温度差が大きいと、息に含まれる水蒸気が冷やされて水になり、レンズ表面に水滴として付着するのです。
曇りを防ぐ2つのアプローチ
この仕組みが分かれば、曇りを止める方法は、基本的に2つのアプローチしかありません。
1つは、マスクと顔の隙間から息が漏れ出るのを防ぐこと。
もう1つは、レンズ自体が曇らないように工夫することです。
息の漏れを防ぐ3つの方法
最初のアプローチの場合、方法は主に3つあります。
1つ目は、マスクのヒモを交差させて耳にかける方法で、マスクと顔の隙間がなくなるよう調節します。マスクのサイズが大きい場合は、この方法が有効でしょう。
2つ目は、ティッシュやペーパータオルを折り込んだものを隙間に挟む方法です。これにより、息に含まれる水蒸気が吸収されて曇りは起きません。
3つ目は、フェイステープを使って固定し、マスクと顔の隙間をなくす方法です。これは医療従事者がよく使う方法で、息が漏れるのを完全に防ぎます。
レンズに細工をする方法
では、もう1つのアプローチを見てみましょう。
こちらは多くの一般家庭にある「石けん」や「シェービングクリーム」を使います。
石けんの場合、軽く水で濡らしたレンズに石けんの泡を薄くコーティングします。余分な泡は取り除きましょう。これを自然乾燥させるか、ティッシュなどを使ってレンズを優しくふき、乾燥させます。
シェービングクリームでもやり方はほぼ同じです。レンズにクリームを薄く塗って、布巾などで軽く拭き取りましょう。
すると、レンズ表面に薄い層ができて、これが水蒸気による曇りを防ぐのです。
今では、メガネが曇りにくいマスクや曇り防止スプレー、曇らないメガネレンズなども普通に市販されていますが、いかんせんお金がかかりますし、わざわざ買うのは面倒です。
そんな時に、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
reference: zmescience
提供元・ナゾロジー
【関連記事】
・ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
・人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
・深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
・「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
・人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功