イギリスのウェールズにあるアベルホサン(英: Aberhosan)村では、1年半前から毎朝7時になると、村全体のブロードバンド・インターネット接続が切れるという不思議な現象が起こっていました。
そして9月22日、電気通信会社である「オープンリーチ(Openreach)」のエンジニアはこの問題を引き起こしていたのが、1つの古いテレビだと気付きました。
村全体のブロードバンド回線に悪影響を与えたのは?
今回起こったアベルホサン村でのインターネット接続不良は、村全体に及ぶほどの大規模なものでしたが、エンジニアたちはネットワークに関する異常を発見できていませんでした。
ケーブルの問題も疑い交換することにしましたが、それでも問題は解決されなかったのです。
その後地元のエンジニアと協力して調査したところ、家電製品から放出される「電気ノイズ」が原因であると予想。そしてその「電気ノイズ」を特定するために、スペクトラムアナライザと呼ばれる測定器をもって早朝から村全体を歩き回ることにしたのです。
結果、ちょうど午前7時に高レベルの電気ノイズ放出が確認され、他のデバイスに影響を及ぼすのを発見。
電磁干渉の発信源を辿ったところ、ある家の中の1つの古いテレビにたどり着きました。
村全体のインターネット接続を切断していたのは、たった1つの中古テレビだったのです。
当然このテレビの所有者も自分のテレビが原因だとは思っておらず、再び使用しないことに同意して、1年半にわたる村全体のインターネット接続問題は終結しました。
古いテレビがネット障害を引き起こすことがある?
現時点では、なぜ1つの中古テレビが村全体に悪影響を与えることができたのか詳しく説明されていません。
ただし、オープンリーチのチーフエンジニアであるスザンヌ・ラザフォード氏によると、「屋外照明から電子レンジに至るまで、電気部分に関わるものはすべてブロードバンド接続に影響を与えるおそれがある」と語っています。
さらに「所持している電気製品が現在の国の基準に適合していることを確認すべき」ともアドバイスしています。
ちなみに英国ではテレビ中継の視聴や録画には許可証が必要です。
それでも2018年の時点で国内の7000世帯以上が白黒テレビの許可証を受け取っており、利用可能な状態にあったとのこと。
今回の出来事は古いテレビが粘り強く愛されている国・地域だからこそ起こったことなのでしょう。
もしかしたら現在進行形で、インターネット障害を引き起こしているテレビがあるかもしれませんね。
参考文献:bbc
提供元・ナゾロジー
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