サムスン電子が「オープンチェーン(OpenChain)プロジェクト」の規格に準拠し、企業として国際認証(ISO / IEC 5230:2020)を獲得した。
「オープンチェーンプロジェクト」は、2016年に米国の非営利団体であるLinux Foundationの(Linux Foundation)の主導で開始され、効果的かつ一貫性のあるオープンソースのコンプライアンスシステムを備えている企業に認証を付与する。
「オープンチェーンプロジェクト」は、オープンソースのコンプライアンス能力の評価項目として、各企業の▲社内ポリシーとシステムの適正性▲担当組織と人材の専門性▲社内メンバーの教育を実行するかどうかなどについての基準満たすかどうかを審査する。
サムスン電子は、今回の認証取得にオープンソース活用能力を認められ、同社のソフトウェアの公信力を高めるものと期待している。
オープンソースソフトウェアのソースコードが公開されて誰でも自由に利用することができますが、オープンソースライセンスの義務を遵守していない場合には、著作権侵害などの問題が発生することがある。
オープンソースコンプライアンスは、このような問題を回避するための企業内の諸プロセスを意味し、2020年にISO / IECは「オープンチェーンプロジェクト」の認証を、オープンソースのコンプライアンス関連の最初の国際標準に採択した。
※ISO(国際標準化機構、International Organization for Standardization)
※IEC(国際電気技術委員会、International Electrotechnical Commission)
サムスン電子は、2012年からオープンソースの専門組織とシステムを備え、安全で効率的なオープンソースの活用のために様々な活動を行っている。
サムスン電子は、世界的な統合、オープンソースのポリシーを策定し、ソフトウェアの企画 – 実装 – 検証に至るまで、開発前の段階で、オープンソースのライセンスを識別し、義務を遵守することができるシステムを構築しており、開発者の理解を高めるためにオン・オフライン教育プログラムも運営している。
また、サムスン電子は2014年から毎年「サムスンオープンソースカンファレンス(SOSCON、Samsung Open Source Conference)」を開催している。
「サムスンオープンソースカンファレンス」は、ソフトウェア開発者が一堂に会し、オープンソースベースの5G、AI、ロボット、ビッグデータなどの最新技術についての情報と洞察を共有する国内最大規模のオープンソースカンファレンスだ。
サムスン電子は今年のカンファレンスで、オープンソースの技術を共有するだけでなく、国内のソフトウェアサプライチェーン全体の信頼性を高めることができるコンプライアンスのノウハウも伝播する計画である。
サムスンリサーチのチェ・スンボム副社長は「全産業分野で使用されるソフトウェアの中で、オープンソースの割合が70%に達するほど、オープンソースの重要性は日増しに重要になっている」とし、「これまで積み上げてきたノウハウを積極的に共有し、国内の中小企業や開発者と一緒に成長していくだろう」と述べた。
提供元・コリア・エレクトロニクス
【関連記事】
・韓国の双竜自動車が日本で販売?「ヒュンダイも撤退したのに…」 韓国紙が関心
・韓国がパワー半導体のSiC素材検査技術を国産化…「日本の半分のコストで開発」
・LGグループが日本法人社屋を約200億円で急遽売却へ
・米特許登録数 IBM1位、サムスン2位、LG3位、4位キャノン
・フォルクスワーゲンが韓国二社とのEV電池取引を打ち切りか…特許紛争に嫌気?