iPhoneをフル充電するほどの時間的余裕はないけれど、限りなく0%に近くてもう電源が落ちそうとか、外出予定があるとかの理由で、なるべく早く、なるべく多く充電したいという場面に遭遇することは多いだろう。そんな時は「急速充電」が役に立つ。

急速充電は100%まで充電する時間がとても短いというわけではなく、80%までの充電がとても素早くできるという機能だが、急速充電をするには充電アダプタの選び方にポイントがあるので紹介したい。

80%までの充電がスピーディーにできる急速充電は、充電アダプタの選び方に注意

iPhoneの急速充電には、実はiPad用充電アダプタが最強って知ってた!
(画像=Image:DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com、急速充電ができるのはiPhone 8以降が対象となっている、『オトナライフ』より引用)

まず初めに知っておきたいのは、iPhoneなどのリチウムイオン電池を使ったデバイスの充電時間は、70~80%くらいまではスピーディーに進み、その後100%に向かって充電スピードが緩やかになるという特徴だ。これは「トリクル充電」といわれる、バッテリー保護のために強制的に電流を抑える仕様が存在するからだ。

例えばAll Aboutの記事で報告されていたところによると、充電開始30分で0%から50%まで充電されるものの、1時間経過の時点では80%。1.5時間で90%となり、充電開始から2時間ほどでようやく100%まで充電されるという検証結果が示されているので、注意が必要だ。

急速充電の方法とは、出力の大きい充電アダプタを使うというものだ。iPhoneのモデルによって差があるが、「iPhone 8」~「iPhone 11」までは上限約18W、「iPhone 12」シリーズは上限約20Wという、受け入れられる電力の上限値が決められている。この上限値になるべく近い出力を出せる充電アダプタを使用すれば、充電パフォーマンスを最大まで発揮できるというわけだ。では、どの充電アダプタが適切なのだろうか?