MR(複合現実)とは、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)が融合したもの。VRとARとMRとの違いや、それぞれの特徴をご紹介。また、VR・MRを実際に体験したレポート、VR市場へ新規参入した東急レクリエーションのお話も伺ってきました。
皆さま、季節も変わり目で温かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。 アナログ人間の【マウンテンゴリラの様にやさしく】です。
こんなアナログ人間が、なんと今回VR・ARを駆使したアトラクションを備えているカフェ、ティフォニウム渋谷店様にご協力いただき、体験・取材に行ってきました。
店舗は渋谷のど真ん中、ヤマダ電気さんの真向かいのビル空中階に構えております。 まさに最先端の街で、再先端のコンセプトを取り扱う【ティフォニウム渋谷】(※現在閉店)。では行ってみましょう!
目次
VRとは?AR・MRとの違い
VRとARってどう違うの?という方のために、まずは用語の定義をご紹介したいと思います。
AR(Augmented Reality) =拡張現実
MR(Mixed Reality) =複合現実
VRは、コンピューターで作り出した仮想世界の中に、アバターなどで入って体験するもの。 ARは、現実世界に情報が付与されたものをいいます。スマホアプリでは、「ポケモンGO」がまさにARを活用したゲームです。
さらに、今回ご紹介するMR(Mixed Reality)は、複合現実。「VR(仮想現実)」と「AR(拡張現実)」を融合させたものです。 つまり、仮想世界を主体としていながら、現実世界を重ね合わせる技術。自分の姿のまま、同伴者も目に見えるため、VRよりリアルな体験ができるのが特徴です。
なんと!今回取材協力をお願いしたティフォニウム渋谷は、この複合現実世界MRを体験できる数少ない施設となっております・・!
VR(Virtual Reality) | AR(Augmented Reality) | MR(Mixed Reality) |
![]() (画像=『店通-TENTSU-』より引用)
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![]() (画像=『店通-TENTSU-』より引用)
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![]() (画像=『店通-TENTSU-』より引用)
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実体験に近い体験が得られる「仮想現実」の世界 | 現実世界に仮想世界の情報を表示した「拡張現実」の世界 | 仮想世界と現実世界を共有した体験が得られる「複合現実」の世界 |
いざ、MR(複合現実)の世界へ!
エレベーターで受付のある8階まで上がり、扉を開けると広がるのは幻想的な空間・・!こちらは、ティフォニウム・カフェ。VR体験の受付でもあります。
ティフォニウム渋谷には、カフェが併設されています。VRの体験前・体験後の待ち合わせはもちろん、カフェだけの利用も可能とのこと。


気分をリラックスさせる内装と色使いで、さっきまで歩いてきた渋谷の喧騒を忘れてしまう空間が作られている印象です。
ゆっくりお茶をしたくなりますが、本日のお目当てはMRアトラクション!カフェでくつろぐのは体験後にしましょう。それではアトラクション各種をご紹介します!
ティフォニウム渋谷のアトラクション
ティフォニウム渋谷にはMR・VRのアトラクションが3つあります。ティフォニウムはお台場にも店舗があるのですが、お台場にはない要素もあるため要チェックです!
タロットVR:ボヤージュ・オブ・レヴリ ~幻想の旅~

こちらはVRを使ったアトラクション。最大2名まで同時に体験できます。全22種のタロットカードの中からランダムで1種類を選び、その世界を旅します。カードによって全く違う世界観は必見!
占いコンテンツの市場シェアNo.1の企業であるザッパラス社と、ティフォニウムのアトラクションを手掛けるティフォン社が協力して作ったアトラクションなので、本格的に占いを楽しみたい方にもぴったり。最後におみやげとして、自分が選んだタロットカードと解説書がもらえます!
VRホラーアトラクション:コリドール

人気No.1の、実際に歩いて体験するホラーアトラクション。こちらはMRの技術が使われています。ランタンを手に、不気味な洋館を散策します。
手に持つランタンをかざせばアクションが起こる、自分たちで仕掛けを探して歩くアトラクションです。2~4人でワイワイ楽しむのにぴったり!
VRファンタジーアトラクション:フラクタス

船の模型に載って、生と死の狭間を航海するダークファンタジー。最大5名まで同時に楽しめます。
MRだけでなく4Dの技術も使用しており、なんと、海のにおい、風、ミストなどを感じることができます。この4D要素は、ここ渋谷店でしか体験できないため、ぜひ体験してみたい・・!
MRをいざ体験!
今回、体験させていただくアトラクションは 、人気No.1の【コリドール】!

体験にあたって、私単体ではなんとも味気ない絵となるので、店通-TENTSU-タレントを起用させていただきました。
その名を「AB蔵」、認知度の低さは言うまでもなく、活動自体も謎。リアクションを期待。 ホラー苦手要因に店通編集部・ぴのこも参加です。
さっそくアトラクションの部屋へ。8階の受付から階段で移動します。階段を降りるにしたがって、ファンタジーだったカフェの空間から、どんどんダークさが顔を出してくる・・・雰囲気を演出する趣向が施されていて、どんどんティフォニウムのVR世界の中へ潜っていくような感覚に陥ります。


まず、大きなスクリーンのある部屋でアトラクション説明の動画を視聴し、案内されたアトラクションの部屋は・・・一面紫!
なんだこれは!?と、その不思議な空間をキョロキョロしている間に、スタッフの方々はテキパキと準備をしてくれます。


AB蔵マスクはVRゴーグルですっぽり。笑

背中に背負っているのはデバイス(ノートPC)のような物。そしてVRゴーグルを装着し、手にはキーアクションが埋め込まれたランタンをセットして・・・
装備完了!
このアトラクションは冒頭に説明した通りMR技術が搭載されているので、2名同時に装備をセットすると、お互いが自分のまま、仮想空間上で共存できます。実際に自分の手や、相手の姿が見えるため、現実味が増しますね・・ 体験中に実際に会話をすることも可能です。
手にしたランタンは、このアトラクションのキーアイテム。ロウソクがある場所にかざすと、トリガーが発動し、イベントが起きるのだそうです!ここは、ふたりの共同作業となります。
ではいよいよ、複合現実空間へ・・・・・

写真では紫の部屋に佇んでいるだけですが、視界は360度、上も下もあっという間に異世界!目の前に広がる景色はリアリティがあり、紫一色の部屋にいることを忘れ、思わず飛んでみたり、覗き込んだり、驚いたり!今回は3人とも体験させていただきました。


ビビるぴのこと動じないAB蔵(左)と何かを見つけた私と動じないAB蔵(右) 仮想世界の中の廃墟の洋館を、実際に歩いて散策し、ふと後ろを振り向けば先程歩いてきた景色が。細部まで作り込まれており、現実を忘れコリドールの世界へ没頭してしまいました! ランタンをかざすと辺りが照らされ、手元も自分も、、説明が苦しい!スミマセン・・実際に体験してみて、ご自身で確かめてくださいとしか言いようがありませんね。。
しかし、これが仮想現実と拡張現実の融合空間、MR。話しながら、ワイワイしながらプレイできるのもこのアトラクション【コリドール】の人気の理由でもあります!
実際に体験者に見えている景色のイメージはこちらの動画から。本当にこの世界の中にいるような疑似体験ができます・・!
最後のクライマックスも圧巻。 MR技術はさることながら、内容もしっかりしていて満喫できました!描かれる世界の描写も、怖いですが綺麗で、また見たい、体験したいと思えました。ホラーは苦手だと言っていたぴのこも、怖がりながらも最後まで楽しんでいましたよ!
体験後は併設のカフェでゆったり
アトラクションを終えて、最初に受付をした8階のカフェへ戻ります。ダークな空間からファンシーな空間に戻ってきて、少しの安心感を覚えつつドリンクをオーダー。アトラクション体験後に、ゆっくり喉を潤せる空間があるっていいですね。

いただいたのは、写真奥左から、 *アンバー・アルカナム(ピンクグレープフルーツ&レモン・ソーダ) *エメラルド・アナカナム(グリーンアップル・ソーダ) *ヴァイオレット・アナカナム(ヴァイオレット・ソーダ) です。
ファンシーなイメージにぴったりのドリンク各種をいただきました。炭酸が強めで、スカッと心地のよい飲み心地です!他にも、カフェオレ、抹茶ミルクなどのドリンクもあります。

もう一品頼んだドリンクは、色が変わる魔法のティー、「ラピスラズリ」。
こちらは、バタフライピー・ウォーターという青く透き通るドリンクに、レモンシロップが添えてあります。レモンシロップを入れると、なんと水色とピンクの美しい2層にわかれて、混ぜると紫に色が変わります・・!
食べ物も魔法じかけで粋なラインアップ。

散々はしゃいだ一行は空腹に負け、たまらずピザをいただくことにしました。こちらはソレントピザとよばれるピザで、不思議な形が特徴的。トマトとモッツァレラの味を楽しめる、冬の新商品です。
軽食は、ピザ以外にもマフィンやアイスなど、スイーツ類も豊富に揃っています!

座席は白いソファがおかれており、かなりくつろげる空間
「東急レクリエーション」小川さん・能美さんへインタビュー
本日は、ティフォニウム渋谷を運営する東急レクリエーションの小川さん・能美さんにお話を伺うことができました。109シネマズをはじめ、さまざまなエンタメを提供する東急レクリエーションが展開するこちらのティフォニウム渋谷は、実はティフォニウムの2号店。
優れたVR技術を持ち、お台場で1号店をオープンした「ティフォン社」と連携して、オープンに至りました。 それでは、さっそくお話を伺っていきましょう!

-どのようなお客さんが多く来店されますか?
渋谷に一番多い層だと思われる、20代前半から30代前半が一番多いです。今は海外の方よりも、日本人の方が多いですね。ティフォニウムは言語が出てこないアトラクションで、体感的に楽しめるのが特徴です。そのため、今後はさらに、海外のお客様などにも楽しんでいただけたらと考えています。
-東急レクリエーションさんにとってVR市場は新規参入。VR事業に参入したきっかけは何ですか?
新規事業を考えた際に、ティフォン社のVR技術を見つけたんです。当社は映画館をメインの事業としており、映像に特化しているので、その部分での関連性もあると感じました。また、今後伸びていく市場がVRだろうと予想したのもあり、参入しました。
-出店・事業参入で大変だったことはなんですか?
苦労した部分は、渋谷に店舗をオープンできる場所がなかなか見つからなかったことですね。このフロアも結構広いのですが、渋谷のいい場所にこの規模の空きが少なくて大変でした。
また、VR事業の面では、エンタメの中に「VR」という選択肢が存在する人はまだまだ少ないと感じています。周知をしていく、というところに苦戦しましたし、それは今もです。「時間ができたからVRで遊ぼう」と、VRの優先順位を高めていくのが私としての課題かなと思っています。
-6~8階で展開していますが、空中階というのがいいなと思います。隠れ家的な要素もありますよね。
そうですね。よく言われるのは、「渋谷にいることを忘れられる」ということ。ここは8階なのもあり、外の音がまったく聞こえてこないんです。この幻想的な空間に浸れるというのは強みかなと思います。
-今後VR・MRは日本でどう広がっていくと思いますか?
私の見解ですが、ハード面・ソフト面の両方で、技術が追いついておらず、さまざまな不具合などに困ることがあります。VR事業を始めた頃に感じた成長より、ゆるやかになってしまっていると感じていますが、5Gなど、技術の進化が進めば一気にVRが生活の中でも身近になってくるのではないかと考えています。
先駆けとして現在携わっているので、市場をリードしていけたらと思っています。
まとめ
革新的な技術(今回で言うと MR「仮想現実空間」)は今後も永続的に生まれるもの。では飲食業界において、イノベーション的な新たな業態・デザイン・メニューなどを創造していくには、、、取材を通して、そんなことを改めて考えさせられるとともに、チャレンジされているティフォニウム渋谷さんの姿勢にとても感化されました。
今回取材したお店
ティフォニウム渋谷(※現在閉店)


■ 住所
東京都渋谷区宇田川町27-4 喜山ビル6階~8階(8階受付)
■ 営業時間
10時~20時(最終受付19:30)
■ 定休日
なし
■ TEL
03-6416-4701
■ アクセス
渋谷駅から徒歩4分
提供元・店通-TENTSU-
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