イギリスが、新型コロナワクチンの接種を完了した人を対象として、海外渡航への制限をさらに緩和する方向でいることがわかりました。
現在イギリスでは、感染リスクから渡航可能国を判断する「green list」に基づいて渡航や帰国時の検疫などの対応を定めています。そんな中、ワクチン接種の進展を踏まえ、渡航に関する新たな政策を展開していく計画を進めているということです。
コロナ禍で大きく打撃を受けている観光業界への支援につなげたい考えで、計画の詳細は7月に公表されるとのことです。
イギリスが海外渡航制限をさらに緩和か、ワクチン接種の進展受け
一部条件付きで海外旅行を許可、再開しているイギリスですが、今後さらに制限を緩和する方針でいることが25日に分かりました。
運輸省大臣はワクチン接種の成功を踏まえた結果だとしており、イギリス帰国時の隔離を免除する国をさらに増やす計画が示されています。
「帰国時の隔離免除」対象国をさらに拡大か 日本も対象国に
イギリスでは、現在限定的に海外旅行を再開しています。感染状況などから各国を色分けする「green list」を設け、最も安全とされる「緑」に入っている国へは観光目的の渡航を許可するとともに、帰国時の隔離を免除するという仕組みをとっています。
リストは、感染リスクが高い順に「赤・黄(琥珀色)・緑」に分けられており、現行のシステムでは「黄(琥珀色)」「赤」の国々へは旅行できず、帰国時には隔離を義務付けています。
そうした中、イギリス運輸省のシャップス大臣は、ワクチン接種の進展が好調なことから「黄(琥珀色)」の国に対する措置を緩和させる意向を示しました。
大臣は、Twitterで「ワクチン接種の成功から、夏の終わりには接種が完了した英国の居住者に対して、黄色のリストの国からの帰国時の隔離を求めない意向である」との旨を述べています。詳細については7月に発表するということです。
日本は6月25日現在、「黄(琥珀色)」のリストに組み込まれています。リストは随時更新されますが、現時点では今回の制限緩和の対象国となります。
Our World in Dataによると、6月25日現在イギリスのワクチン接種が完了している人は人口の47.26%となっています。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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