法人や個人事業主のなかには自動車を節税対策のために購入している人もいるでしょう。新車や中古車どちらでもいいのですが、中古車だとちょっと抵抗あるなという人には新古車という選択肢もあります。そもそも新古車とは?新古車のメリットや減価償却についても解説します。

そもそも新古車(未使用車)ってなに?

中古車を探している人なら「新古車」という言葉を見たり聞いたりすると思います。新古車とはナンバー登録したもののほとんど使われずにいたクルマのことで未使用車とも言われています。

ナンバーを登録したのに使われなかった理由はさまざまありますますが、自動車メーカーやディーラーの諸事情により、新車を一旦登録して新古車として中古車市場に流していることが多いのです。

軽自動車は名義変更が簡単なため、軽自動車の新古車は流通しやすい傾向にあります。

新古車のメリットについて

新古車のメリットとしては中古車を買うよりは高いものの、新車同然のクルマを手に入れることができるということでしょう。走行距離が少なく、なかには内装保護のためのビニールが付けられたままのものもあります。

新古車は一度ナンバー登録をしているために法律上は中古車となり、車検付きのものもたくさんあります。新車登録の場合は次の車検までは3年ですので、2年以上車検が残っている新古車もあります。

また自動車重量税はすでに支払っているために不要で、自動車税は4月1日以降に購入したのであれば当年度の自動車税は不要となります。

納車についても新古車は中古車同様に1~2週間ほどと早いのが特徴。新車で人気車種の場合は届くまで数カ月待ちというのもありますので、利便性のおいて優れるといえるでしょう。

さらに新車と比べて減価償却費を多く計上できるといった節税対策にもなるのです。新古車は購入時の自動車重量税や自動車税が免税になるだけでなく、耐用年数や減価償却についてもメリットがあります。