ロンドンシティ空港が、夏の旅行シーズンに向けて、新型コロナウイルス感染症の検査施設を新調することがわかりました。トラベル・ソリューション、保険商品などを扱うコリンソン社と提携しています。
新しい検査施設は、1時間あたり200件以上の検査を実施でき、イギリスの海外旅行解禁に伴う乗客からの高まる需要に対応できるようになるとのことです。
コリンソンの共同CEO、David Evans氏は、新たな検査施設について、「ロンドンシティ空港から安全でスピーディーな旅を楽しむことができることを意味する」とコメントしています。
ロンドンシティ空港、検査施設を拡張
イギリスは、世界各国を「緑、黄、赤」の3色に分け、一部の国への海外旅行を解禁しています。
なお、3色に分けられたリストは随時更新される仕組みで、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのどこに居住するかによっても出国時、帰国時に適用されるルールは異なります。
このような中で、夏の観光シーズンを控え、ロンドンシティ空港は新型コロナウイルス感染症の検査施設をより大規模なものに新調するということです。
夏の観光シーズンを前に空港での検査数拡大
ロンドンシティ空港は、ターミナルビルから10メートル離れた場所に新型コロナウイルス感染症の新しい施設を構えます。
これは、夏の観光ピークシーズンに旅客が増加することを予想したものとなっており、1時間あたり200~250件の検査を実施できるということです。
イギリスでは、現在世界の一部の国と地域を対象に、段階的に海外渡航を許可しています。各地域を「緑、黄、赤」の3色に分け、緑と黄色のリストにある国へは出国時と帰国時に検査を受けることを条件に観光目的の渡航ができるようになっています。
ロンドンシティ空港とコリンソンは、政府が海外旅行再開の対象国を広げたときには旅客数が増えるとの見通しを立て、高まる検査需要に対応できるように検査施設の新調を実施しているとしています。
施設は空港ターミナルから歩いて1分の場所に位置しており、ロンドンシティ空港の利用客に限らず、イギリス出国前の検査場を探している人も検査を受けられると発表しています。
コリンソンは今回の発表の中で、検査の実用性の高さや価格の手頃さは旅客の信頼を高め、安全に海外旅行を開くことができると信じていると述べています。
また、EUが7月1日から域内の旅行を大幅に緩和することにも触れ、「EUに取り残されないように」とイギリスの観光再開へ意欲的な姿勢も示しました。
ロンドンシティ空港が最近行った調査によると、46%の人が今年は地中海地域へのフライトを望んでいると回答したということです。各国、地域で観光が再開していることからも、イギリスから海外への旅行もさらに加速化していくことが考えられます。
<参照>
Collinson:London City Airport Expands Testing Facilities in Partnership with Collinson
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
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