芸術を創造するためなら名画の消滅もやむを得ない?

「ジェフ・ベゾス『モナ・リザ』を食べて!」とありえない無茶ぶりに賛同者多数の理由とは
(画像=世界的名画を食べても消化不良は起こしても罪にはならない、『オトナライフ』より引用)

このキャンペーンが立ち上げられたのは、実は1年以上前のことなのだが、この1週間ほどで急に盛り上がった。立ち上げたパウエル氏も存在を忘れていたそうで、ニューヨーク・タイムズ紙の取材にこう話している。「ベゾスが必要以上にお金を持っていることは誰もが知っています。そんな力を持った人が、自分のお金を使っておかしなことをするのは面白い。エンターテインメントになると思う」
また、同紙は「1962年にモナ・リザは絵画の保険査定で当時最高額の1億ドルと査定された。これは現在の価格に換算すると8億5,000万ドル以上になる」と書く。雑誌「フォーブス」の長者番付では、ベゾス氏の純資産は1,770億ドル(19兆4,400億円)と推定されており、たとえモナ・リザが売りに出されたとしても買うことは可能だろう。
同紙が美術法の専門家であるニューヨーク大学のエミー・アドラー教授に、取材したところ「消化不良を起こすかもしれないが、米国の法律では、所有していればそれを食べることを妨げるものはない」とコメント。さらに、もし食べたとしても、「芸術を創造する手段としての芸術の破壊、という伝統の枠内に収まる」と述べており、その例として、ネオ・ダダを代表するアーティストのロバート・ラウシェンバーグが作品を制作するために、尊敬していた芸術家ウィレム・デ・クーニングのドローイング(線画)を消しゴムで消したことを挙げた。また、この嘆願書は「ジェフ・ベゾスは何でも買って自分のものにすることができるという感情の現れ」だと教授は指摘する。

取り上げた同紙は「ユーモアを愛したマルセル・デュシャンも生きていれば署名していたかもしれない。彼はかつてこう言っている。『レンブラントをアイロン台に使え』と」とも伝えている。
果たしてこの荒唐無稽な嘆願にはどれだけの署名が集まるのか。この署名がさらに注目を集めたとき、ベゾス氏はどのような反応を返すのだろうか。本人にとっては迷惑な話でしかないだろうが、野次馬として注目していきたい。

参考元:なぜ多くの人が「ジェフ・ベゾスに『モナ・リザ』を買って、食べて」欲しいのか【クーリエ・ジャポン】

※サムネイル画像(Image:Resul Muslu / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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