成果主義のネガティブな効果を払拭する3つのステップ

利益と生産性は、企業にとって永遠のテーマです。「組織の中でBLMに関するネガティブな作用が働いていないか?」と心配を抱くリーダーたちに対し、研究チームは以下のステップを実践するよう勧めています。

・従業員の健康や倫理規範といった、その他の事柄を疎かにするBLMや成果主義の手法には慎重になること。

・上司が「成果こそすべてだ」と豪語する時に、部下へ伝わるメッセージ(及びそれによってもたらされうるパフォーマンスへの反響)に気づくこと。

・成果を強調する必要のある組織では、BLMのマネージメント方式に、ポジティブな結果を生むことが知られているその他のマネージメント方式を組み合わせることを検討すること。

「成果だけ」を求める上司は、逆に部下のパフォーマンスを下げていた
(画像=マシュー・クアード博士 / Baylor University、『ナゾロジー』より引用)

マシュー・クアード博士 / Credit: Baylor University 「部下の仕事の出来具合はどうだろうか? 求められている成果が出せているだろうか?」と、部下のパフォーマンスレベルを厳密に調査することは、何の疑いもなく上司の役割とされています。

また上司が、倫理的活動・個人の成長・職場での人間関係構築といった他の事項よりも、成果を追求する必要性を部下に対して強調することは、決して珍しいことではありません。

しかし、これらの行動が部下からの尊敬・忠誠・人望を失うことにつながり、結果的には利益や成果の低下を招くとは皮肉ですね。部下や後輩を持つ人は、成果主義に潜む弊害に気づき、成果以外の事柄にも目を向けることで、回り回って望んでいた成果が得られることを肝に銘じた方が良さそうです。

提供元・ナゾロジー

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